転生先は…えっDQⅦですか!?   作:三麟

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フォロッド編完結?かも知れません

第十六話始まるよ!(主人公の挿絵書いてみました。よかったら見てください。)


第16話

 

 昨日は、朝からやってきた数体のからくり兵を兵隊や傭兵達とともに倒していると、昼頃に、ゼボットさんとトラッドさんが城にやっと戻ってきました。

 

 ………私が捕まえたからくり兵を連れて

 

 その時は驚いた兵士たちが慌てて例の改造からくり兵(エリーと言うらしい)を倒そうとするので、説得するのが大変でした

 

「やっと完成したから、様子を見にたんだが……この惨状を見るにどうやら手助けはいらなかったみたいだな」

 

 昨日の私の魔法の後を見たゼボットさんは少しふてくされた様子で言っていました

そんな彼を連れてきたトラッドさんは…

 

「よかった!やっとこれで奴らのアジトまで潜り込めるぞ!」

 

 といいながら喜びまくり、ゼボットさんとの対比が印象的でした。

 

 なにはともあれ、ついに『エリー』が完成し、

しばらくの間特殊な音波を城の周りのからくりに当てるだけで壊していきました。

 

 そして無事作戦会議が始まり、明日の朝からエリーをつれて敵の本拠地に乗り込むことになり…

 

「いまに至る訳ですね…」

 

 そんなことをつぶやいている私の前にも3体のからくり兵が…っちエリーの音波が届きませんでしたか

 

「『ヒャダルコ』……先に進みますか…」

 

 大量の氷の槍に頭や胴体の部分を貫かれ、壁にはりつけにされたからくり兵を尻目に、進んでいくと

やけにでかい扉が…

 

「……おそらくここがボス部屋というヤツなんでしょうが、アルスさん達を待ちますかね」

 

 ずいぶん最初の方の分岐路で戦力ごとにマリベルとキーファ、アルスとガボ、そして私

というように分かれたんですが、まさか私が一番についてしまうとは………

 

「ハァ……遅いですね」

 

ーーーーー数分後

 

「あ、アルスさんとガボさん!大丈夫ですか?」

 

 最後にあった時よりも少し服の汚れているアルスさんとガボさんです

 

「おうっ大丈夫だぞ!」

 

「そんなにたくさんの敵とも遭わなかったしね……ところでキーファとマリベルは?」

 

「まだきてませんよ?」

 

「そっか…じゃあ待とうか」

 

「そうですね」

 

ーーーーさらに数分後

 

「ん!?だれか来たぞ!」

 

 ガボさんの言う方には軽い怪我をしたマリベルさんとキーファさんが、さすが元オオカミと言ったところですかね。

 

「まったく…酷い目にあったわ!!」

 

「うっかり大量の敵に見つかっちまってな、やっと振り切ってきたんだが…お前らずいぶん速くついたんだな」

 

「まあそうですね、アルスさんが来てからも少し経ってますし」

 

「じゃあ、早速だけど行こうか」

 

「ああ、親玉の面を拝ませてもらうぜ」

 

 そういって扉にキーファさんが手をかけて押しあけると一斉にライトがつき、

奥にいた一人の男を映し出しました。

 

「まさかああぁぁあの方よりいただいた無敵のマシン兵どもを蹴散らしてきたというのかああああ」

 

「その通りよ!さあ、覚悟しなさい!」

 

 威勢良く啖呵を切るマリベルさん

 

「なあああらば、しかたがない我が、このマシンマスターが相手だアアア」

 

 そう言い放つと、颯爽と手に持った鉄球で殴り掛かって来る……ように見えたのですが

あれ?届いてませんね……地面を二、三回破壊するだけにとどまった鉄球をやけにいい笑顔で持ち上げると、

 

「どうだあああ?これほどの力を前にしても怯えんかああ」

 

 などとわめいてます……ハァなんか凄く残念な人みたいですね。

 

「ふざけるな!お前のせいでたくさんの人が死んだんだぞ!」

 

「ふんっあの国を侵略することこそがあのお方から与えられた使命なのだ!故に!我は……ぐふっ」

 

 あれ?なんか台詞が止まった?ってああ!

 

「もういいお前はしゃべるな」

 

 といいながら、アルスさんがしっかり鉄の槍で刺し貫いてますね。いったいいつの間に…

なんか酷い気がするんですよね、台詞中の攻撃は…

 

「ぐはあっもはや、我はここまでっならばもうあの方の命令など知ったことかああぁぁ

きたれ!究極のマシン兵デスマシーンよ!大陸ごと貴様らもろともあの国を吹き飛ばしてくれるわっ

くはははははは『ぷちっ』………」

 

 まさか、天井からこんな大質量のものが落ちてくるとは思わなかったようで、あっさりと潰されてしまいましたね。

 

『グオオオオォォォ』

 

 耳をつんざくような雄叫びをあげると、目の前にいたキーファさんとガボさんを打ち据え、巨体に似合わない素早い動きで私とマリベルさんの方に…ってやばっ

 

 急いでよけたかいあって壁とデスマシーンに挟まれることはさけられましたが…

 

「珍しく劣勢ですね」

 

「っていうかあんなでかいのをどうすりゃいいってのよ!」

 

 …と、とりあえずベホイミを二人にかけて、

 

「マリベルさん!ルカニを!ガボさんはいったん引いててください!」

 

 紫の光を放つマリベルさんの横を素早くガボさんが走り抜けていきます

 

「おらあっくらえっ『気合いため』からの『火炎切り』だああ!」

 

 といつもの二倍ほどの火力でデスマシーンの背中を切り裂くキーファさんと、

 

「この野郎くらえっ」

 

 比較的に怪我が少なかったアルスさんがタイミングよく振り向いた顔の部分の目を突き刺します。

 

「そろそろ出番ですね、『ヒャド』『メラミ』っ」

 

 片目になったデスマシーンの顔面にあたったヒャドとメラミがなかなか大きいダメージを与えてます

 

「しっかし狭いですから大きな呪文が使えないのが難点ですね」

 

 このまま押し切れますかね?ってあの予備動作は!

 

「皆さん下がってください!火炎の息が来ます!『フバーハ』っ」

 

 しかしすこし指示が遅れてしまったようで、ガボさんとマリベルさんが炎に飲み込まれますっくそ!

 

「キーファさん!アルスさん!『スクルト』っ少し時間を稼いでもらえますか?」

 

「了解っ」「分かったぜ!」

 

 アルスさん達に気を取られてる隙にいっきに近寄りデスマシーンの前からマリベルとガボの二人を移動させる

 

「まずいです、フバーハが間に合ってますがそれでも結構体力持ってかれてますね。」

 

 ホイミやベホイミじゃ足りなさそうですね。

 

「『ベホマ』これで後は意識を取り戻すまで待つだけで「がはっ!」」

 

 突然キーファさんが飛び込んできます、

 

「ちく、しょうっあいつかなり強いぜ。速すぎて攻撃があたんねえし固すぎる」

 

 ふりむくと、アルスさんもかなりの血を流していますね。

 

「ここまでか?」

 

 …あれは苦手なんですが、もうやるしかなさそうですね。私の修行の最後の成果を!

 

「…アルスさん下がっていてください、」

 

「くっもういいのか?」

 

「ええ、『ピオラ』『ピオラ』『ピオラ』『ピオラ』」

 

 通常なら、二段階素早さをあげるだけの、地味な呪文のピオラですが、限界まで、発動を、送らせて、自分に、かければ………

 

「いきますっ『世界<ザ・ワールド>(偽)』っ」

 

 一瞬にして視界に入る全ての世界が凍り付きその中を私だけが歩いている

 

「くらえっ」

 

 そう叫びながら私は無我夢中で隠し持っていたナイフや魔法を打ち込み………

 

「そして、時は動き出す」

 

 『ドドドドドゴゴオオオォォォン』

 

「な、なんだっ」

 

 キーファさんの焦った声が聞こえますが、もう、体が、持ちませんね、

そして、私の視界は真っ暗になった

 

 

 

 

 

 

 




ついに先週のUAを超え、ついにお気に入りも70を突破!

嬉しいやら驚きやらでびっくりしています、ありがとうございました!

欲をいえば観想ください




あと主人公の画像を書いてみたので、見てくれれば嬉しいです。

http://syosetu.org/img/user/tmp/1954.jpg

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