「やったじゃない！しっかりみんな元にもどってるわよ！」
「ああ！やったな！」「そうですね！」
私たちはオルフィーの町に戻ってきました。
いや、心配じゃないですか？ちゃんと元に戻ってるか
「どうやら、動物だった頃の記憶もなさそうですしね」
「うん、みたいだね。」
そこには、ごく普通の町の日常が広がっていた。
ーーーーーー
「なあなあ、オイラ礼を言いたい人がいるんだ。言ってきても良いかな？」
「礼をいいたい人…ですか？」
「まあいいんじゃない？そんなに急いでないし」
そういうと、ガボは自分がつながれていた小屋へ向かっていった。
「おっちゃん！」
そういいながら、とびこむと、仰天した男に向かって
「ありがとな！」
「へっ？なんだって？おかしな坊主だな」
にっ、と笑いながら、去っていくガボを見つめ、それからようやく私たちに気づいたように
「ああ、旅人さんかい？村長なら、屋敷にいるはずだけど…」
とのんびりした様子で話しかけてくる。
「しっかし何処にいっちゃったのかなあ」
と怪訝そうな顔で、
「いやね、少し前に町の外で怪我をした子どものオオカミを見つけたんだが…うーん勝手にいなくなるはずないし、おかしいなあ」
ま、まさか
「ねえ、間違いなくガボのことですよね（小声」
「あ、ああだろうな（小声」
「どうします？いいますか？（小声」
「いや、本人もいないし言わなくても良いんじゃないか？（小声」
顔をよせて、話し合っていると怪訝に思ったのか
「どうしたんだい？」
と聞いてくる。
「え、えーときっと元気にやってると思いますよ。」
「そうそう、きっと大丈夫よ」
「うーん？そうかねえ？」
やけに自信たっぷりマリベルが言うもんだから、少し怪しまれはしたけど、大丈夫そうですね。
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「ふむ…そんなことが、ありましたか…いやなに少し皆の様子がおかしいとは思っていたんですよ。」
そういう初老の男性は、この町の町長らしい。
最初は、アルス達も「何が起こったか話さなくても良いんじゃないか」という意見が強かったが、
結局、話してしまうあたり人がいいと思う
「あれ？しんじてくれるんですか？体験した自分が言う訳ですが、かなりぶっ飛んだ話な気がしますが」
「いえいえ、あの本は、じつはこの町の歴史の一部でして、儂の一族が代々語り継いできたものなんですよ。だから、そんなことがあっても不思議ではないということですな。」
な、なるほど
「わしも、これからはこの新しい出来事を語り継いでいくことにしましょう。」
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それなりに長い３日間の旅を終えた私たちは、台座の間に戻ってきていた。
「すげーこんなもんもあるんだな。オイラ初めて見たぞ。」
「…いちおうあなたも『すげーもん』の中に入るんですがね。」
神の使いの白狼ですよ？
「まあ、これで力強い仲間が増えたってことだな。」
「うん、そうだね」
「じゃあ、今回の冒険はここまでにして、帰りましょうか。」
「そういえば、ガボはどこで暮らすの？」
「え？」
「オイラ別に家なんていらねえぞ、いままでもなかったんだし。」
「そういえば、ガボは元オオカミでしたね。」
「あっそういえばそうね」
「じゃっまたな！」
「ああ、またな！」「またね」
そういって、別れを告げた後、
「あ、そういえばどうやって集合するんですか？」
「えっ？」
「あっ言い忘れてた。」
前途多難なようですね。
ーーーーーーー数日後
「いやーわりいな！こっちにはいろいろ面白いもんがあってついつい顔見に来るのわすれちまってたな！」
「わりい、じゃないわよ！もうっ」
「じゃあ全員そろったことだし、オルフィーに行きましょうか。」
はあ、また船ですか……
「「「おおー」」」
まあたまには良いかもしれないですね…
はいっ間違えて、今日落とすぶんを昨日落としてしまったので、更新します。
ちくせう