誰も知らない秘密の修行場。そこで十夜は、誰にも見られたくない切り札とも言える技の練習をするために訪れていた。
その技は川神院の秘奥とも言える技で、本来であれば十夜にはまだ教えられていないものである。
なので十夜は勝手に秘伝書を勝手に拝借して熟読した。普段読書をあまりしないため、押し寄せる睡魔に襲われながらも何とか読み進め、その技を知識面で頭に叩き込み、後は実践とばかりに訓練とその試し撃ちをしていた。
「────はぁッ! はぁッ! はぁッ!」
秘伝書を読んだとはいえ、川神院の奥義を独学で習得するのは容易ではなく幾度となく試行錯誤を繰り返したが、技の修得自体は成功した。彼の目の前に作り上げられた一つのクレーターがその証拠である。しかしその代償は大きかったのか、息は上がり、全身から汗が噴き出し、思わず膝をついてしまった。
「……一応、出来たは出来たけど……! 溜めに時間が掛かりすぎる上に、気の消費量も激しすぎる……! 威力も思ってた以上に出ねぇし……! 実戦じゃ、全く使い物にならない……!」
これからも地道にその方面の訓練は積んでいくとしても、近い内に戦う……かもしれない姉・百代に対しての奥の手には到底出来ないだろう。
「気の総量を増やす……無理だな。そう簡単に増えたら苦労はない。なら気の使用効率を良くすればいいのか? ……それ以前の問題だからそれをした所で焼け石に水だ」
どうすればいいのか。せめてこの技が自身の戦闘スタイルと組み合わせやすければまだ何とかなるかもしれないのに……と、そこまでふと気付いた。
「あ……、そうか。だったらわざわざ技の原型に拘る必要はないのか」
発想の転換。わざわざ無理して苦手な分野で四苦八苦しなくとも発動しやすい技にアレンジしてしまえばいい。
幸い、技の発動自体は出来ているのだ。ただ気の溜め時間と消費量が激しすぎるだけであり、それは今までの十夜の戦闘スタイルに噛み合わないが故に実戦において使い物にならないモノになっている。
であれば自身に合うように技をカスタマイズしてしまえばそのまま実戦で使える奥の手となるかもしれない。
さっそく試してみようとするが、そこでケータイが鳴り響いた。
「うん、電話……? 知らない番号からだな。一体誰から……?」
出るかどうか悩みながらも、とりあえず電話に出てみた十夜だが、聞こえてきた通話相手の声に思わず顔が引きつった。
「……何でこの番号知ってるすか…………え、いや、まあ、はい、あ、空いてますけど……え、今から? わ、わかりました。あの、その、ば、場所は……?」
電話先の相手からの突然の呼び出しに戸惑いながらも向かうことを了承して通話を終えた十夜は、思わず首を傾げて疑問を口に出していた。
「何の用だろ……?」
この電話によって十夜の悩みの一つが解決する事となる。
◆◆◆◆◆◆
若獅子タッグマッチトーナメント。
世界中から数多の参加希望者が押し寄せる事となったため、本来一日の予定だった開催日を二日にわけ、一日目に予選大会が行われる事となった。
世界の強豪ひしめき合う中で、遂に本戦へと駒を進める事となった合計16チームが決定したのだった。
その日の夜、秘密基地────
風間ファミリーの面々は、一子がタッグを組む約束をしていた島からドタキャンされるトラブルがありパートナーを急遽変更になったものの、見事に予選を突破していた。
「まさか参加したファミリー全員が本戦まで残るなんてなー!」
「いや待て、キャップ。一人参加したのに残れなかった奴がいるぜ」
「まさかあの十夜が予選落ちとはねぇ」
「さすがにショックだったのか、ここにも来ていないしな」
「正直、信じられません」
「オラたちの抱いた予感は何だったのか……」
予選を勝ち上がった16チームの中に十夜の姿は見られなかった。つまりはそう言う事だろう。
「まあ今回はタッグマッチだからな。十夜が負けなくても相方がやられたら負けになる」
「相方に恵まれなかったのか……というか相方誰だったんだ?」
「さあ? というかあいつが戦ってた所見てないんだけど本当に出てたのか?」
「私も見ていませんが出てたんじゃないですか? あれだけ気合たっぷりでしたし」
「ふむ、この私をパートナーに選んでいればそのような無様を晒す事もなかっただろうに……」
「クッキーは別の意味で無様を晒してるけどな」
「というか豚扱いされてたよな」
「くっ! この私が、屈辱だ……! しかし何故か逆らえない……! あの振るわれる鞭が、私の心を恐怖で縛っているとでもいうのか……!? あふん……っ!」
「お前を縛ってるの恐怖じゃなくて快楽だよな」
「しょーもない……」
なお大事にはされているらしい。
「ガクトは何か嬉しそうだね」
「まぁな。俺様、今までファミリーの男の戦闘要員として二番手みたいな扱いだったからな。これを機に周りの目が変わればいいってな」
「具体的には?」
「女どもが俺様の魅力に目覚めてくれたらなって」
「しょーもない」
「でも十夜がこれで終わるとは思えないんだよなー」
「俺も何かそんな気がする」
「そうはいってもどうしようもないだろ」
「それにしても大和まで参加したのは意外だったよね」
「まあ代わりとはいえ燕先輩から誘われたしな」
「大和のためにパートナー枠は空けてたのに。よよよ……」
「そんな京さんもちゃっかり義経さんと組んでいますし」
「というかワン子も危なかったよね。まさか急にタッグの相手に断られるだなんて」
「あはは……いきなり電話かかってきた時にはどうしようかと思ったけど、タッちゃんがタッグ組んでくれてホント助かったわ」
「さすがゲンさんだぜ!」
「島の野郎、直前でキャンセルとか有り得ねぇだろ」
「島君もきっと何か事情があったのよ。電話口で本当に申し訳なさそうだったし」
「多分島は石田の奴のわがままに振り回されたんだろうな……一発〆てやらんとな」
「それよりも俺様ヨンパチが勝ち残った事の方が気になるぜ! いくら相方の鉢屋が強いからって勝ち残れるもんか?」
「というかヨンパチのチーム全部不戦勝って聞いたけど……」
「そもそもチーム名の無敵童帝軍って……」
こうして次の日に迫った本選に思いを馳せて、夜は更けていった。
◆◆◆◆◆◆
若獅子タッグマッチトーナメント本選・当日。
会場となる七浜スタジアムには大勢の観客で所狭しと埋め尽くされ、無数のテレビカメラによって全国へと放送をされていた。
実況に戦闘経験が豊富で実力も達人級である元軍人にして七浜の名士に仕える執事が、解説にはエキシビジョンマッチまで手の空いている武神・川神百代に予選敗退で手の空いていた天神館の西方十勇士の総大将である石田三郎が担当する。
さらにスタジアムの中央に設置された武舞台の四隅には戦闘の余波から観客を護る結界を張るために川神院総代・川神鉄心、最強執事・ヒューム・ヘルシング、天神館館長・鍋島正、川神院師範代・ルー・リーといったマスタークラスの達人が配置されていた。
そして参加チームの紹介も兼ねて出場選手が武舞台へと上がり、会場のボルテージも上がり始めた所で。まず仮のトーナメント表が会場の巨大ディスプレイに表示された。
仮というのはここから30分の間にチーム同士の同意の上でチームの位置を変更する事が可能だからだ。
ここで知性チームと地獄殺法コンビ、そしてチャレンジャーズとミステリータッグがそれぞれの位置を交換した事により、本決定した対戦カードが次のようになった。
知性チーム VS ワイルドタイガー
400万パワーズ VS 無敵童貞軍
地獄殺法コンビ VS デス・ミッショネルズ
桜ブロッサム VS ザ・プレミアムズ
源氏紅蓮隊 VS アーミー&ドッグ
ファイヤーストーム VS 大江戸シスターズ
ミステリータッグ VS フラッシュエンペラーズ
チャレンジャーズ VS KKインパルス
「────それでは若獅子タッグマッチトーナメントを開始する!」
こうして、戦いの火蓋が落とされた。
◆◆◆◆◆◆
では、それぞれの試合の流れを簡単に語っていこう。
一回戦第一試合、知性チームVSワイルドタイガー
九鬼家の従者部隊のステイシー・コナーと武田小十郎のタッグを組んだワイルドタイガーに対し、知性チームは非戦闘員である直江大和が武士娘・松永燕のタッグの相方であった。
当然、狙いは大和になり、普段主君からのお仕置きによって異常なまでの耐久力を持つ小十郎が燕を抑えている間にステイシーが大和を叩く分断策を取った。
が、燕は分断が為された後に小十郎をすぐさま引き離し、異様に回避力の高い大和へ意識を集中させていたステイシーを奇襲して勝利を収めた。
第二試合、400万パワーズ VS 無敵童貞軍
島津岳人と長宗我部宗男の筋肉コンビに対し、無敵童帝軍は忍者である鉢屋と非戦闘員である福本育郎の予選を全て不戦勝で勝ち上がってきた謎のタッグであった。
忍びである鉢矢のやり方を知っている長宗我部はその手は食わないと自慢のオイルレスリングのためにオイルを樽から浴びようとした瞬間────爆発した。
鉢矢は自身のやり方が見破られているのを承知していて、また別の罠を長宗我部のオイル樽に仕掛けていたのだ。
長宗我部はその爆発をまともに食らっても意識を保っていたが、それは僅かな間であり、岳人が鉢矢へ攻撃を叩き込むのには間に合わなかった。
第三試合、地獄殺法コンビ VS デス・ミッショネルズ
予選から武蔵坊弁慶と板垣辰子の超パワーで撃ち込まれるダブルラリアットで数多の参加者を葬ってきたデス・ミッショネルズに対し、地獄殺法コンビの二人のモチベーションには差があった。
天使は自らの姉である辰子の強さを知っており既に諦めムードが漂っていたが、レスラーの娘でもある羽黒はあの二人に本物の技を教えてやんよと意気揚々としていた。
そして羽黒はダブルラリアットを食らって葬られた。
第四試合、桜ブロッサム VS ザ・プレミアムズ
那須与一と文学少女の葉桜清楚から成る桜ブロッサムに対するは、武蔵小杉と黛由紀恵による一年生コンビのザ・プレミアムズ。相手が天下五弓でしかも年齢も上という事もあってザ・プレミアムズが不利だろうという評価だった。ただしこの試合は、先の試合とは違うモノとなった。
開始の合図と共に動き出す者はおらず、しかし武舞台を中心に張りつめた空気がスタジアム全体へと伝播していった。
この緊迫した状況を作り出したのは二人……天下五弓の与一と剣聖の娘である由紀恵であった。
生半可な射であれば斬り捨てられ、二の射へ移る前にこちらも斬られる……そう考える与一はこの一射で相手を射抜くと決めた。
由紀恵もまた同様に考えていた。ただ踏み込めば相手に刃が届く前に相手の射によって討たれると。故に、この一撃に全てを賭けると。
互いの見解は一致していた。この一撃で勝敗が決まると……!
スタジアムにいる全ての人々が固唾を呑む中、遂に放たれた与一の一射────まさしく渾身の物だっただろうその一射は、黛の剣によって断ち切られた。
多くの人が一体何が起きたのか見えなかっただろう一瞬の出来事は、しかし張りつめた空気が弛緩した事で、見えない激闘が終わった事を知らしめた。
互いに渾身を出し切った由紀恵と与一はその場に膝を付くが、動き出す者もいた。武蔵小杉である。
彼女はこれをチャンスと見て与一へと追撃をかけた。まさにこれ以上ないタイミングだった。
誤算だったのが動けるのが武蔵小杉だけではなかった事で、武蔵小杉の動きを止めようと咄嗟に動いた清楚の両腕によって彼女はその身体と意識が吹き飛ばされたのだった。
第五試合、源氏紅蓮隊 VS アーミー&ドッグ
板垣亜己とその豚クッキー2によるアーミー&ドッグは予選においてはその鋭い技によって数々の実力者たちを沈めてきたのだが、今回の相手、源氏紅蓮隊はその上を行った。
天下五弓の椎名京による射によって舞台には矢の雨が降り注ぎ、二人は思うように動けず、無理に突破しようとすればそこをもう一人源義経に突かれるという八方塞がりな状況に陥った。
何とか状況を打開するために亜巳から命令されたクッキー2はバーニアによって空中から攻めようとするが、そこを京の射によって弱所を射られて墜落した。
第六試合、ファイヤーストーム VS 大江戸シスターズ
川神学園の学生である風間翔一と西方十勇士の大友焔のタッグ・ファイヤーストームに対し、クリスティアーネ・フリードリヒと現役軍人でもあるマルギッテ・エーベルバッハの軍人姉妹コンビは、実力・連携も含めて上回っており、多くの人々は大江戸シスターズが勝利するだろうと思われていた。
だが、ファイヤーストームの風間翔一は常識に囚われない男だった。
何と翔一は前の試合で破損したクッキー2の飛行パーツを使用してタッグともども空中へ飛行。そして空中から大友の大筒から放たれる国崩しの連発によって武舞台全てを破壊。強制的に相手を場外カウント負けへと陥れたのだ。
そして、第七試合のミステリータッグ VS フラッシュエンペラーズ
九鬼英雄と井上準によるフラッシュエンペラーズはフードと外套で正体を隠した謎の二人組ミステリータッグを相手に苦戦を強いられていた。
それぞれで分断され、英雄の攻撃は全て軽くいなされる。対して相手から攻撃は一向に放たれずただ躱しているだけで、結果としてだけみるなら膠着していたがどちらが優勢かなど火を見るよりも明らかだった。それが英雄を怒らせた。
「貴様ぁ……何故反撃してこない! 我を愚弄するかぁ!」
怒声と共に蹴撃を放つ。その一撃に対してフードマンが取った行動は回避……ではなかった。
「────愚弄? 武人でもないのに武に誇りを抱くとは、笑止千万!!」
そう返しながらフードマンはその一撃を躱すのではなく同じく蹴りで向かいうち、弾いたのだ。
「そ、その声は……!?」
英雄は驚愕した。攻撃が弾かれたことにではない。相手の声が、とても聞き覚えのあるモノだったからだ。
「ようやく気付いたようだな、戯けめ」
その英雄の反応に満足してか、フードマンは自身の正体を隠す外套に手をかけ脱ぎ捨て、その正体を高らかに宣言した。
「 九 鬼 揚 羽 ! 降 臨 で あ る !!」
その正体は、武神・川神百代の好敵手の一人であり、九鬼英雄の姉である九鬼揚羽その人であった。
「な、何故姉上がこの大会に……!?」
「簡単だ。お前が出ると聞いたからだ」
「わ、我が出るから……?」
英雄は揚羽と違い正式に武道を学んでいない。護身術程度しか習っていないが、武力よりも政治力などを重視される九鬼のトップになるべき人間なのだからおかしなことではない。
しかし今回の大会は世界中からトップクラスの実力者が集まる大会だ。そこに参加するとなるとさすがに実力不足は否めないと言わざるを得ない。
「己を試したいというお前の想いは理解できる。だがお前の戦場はここではないはずだ。ならばこそ、大事になる前に止めねばならぬ」
もしもがあれば、九鬼財閥としての損失も計り知れないし、何より姉として耐えられない……そう語った。
「予選を勝ち抜き本戦に出場した。これだけでも誇れる事だと我は思うがな」
「……そうですな。わかりました」
そうして、揚羽の説得に英雄は首を縦に振ったのだった。
「────あのー! そっちで話付いたんなら! こっちも何とかしてくれませんかねー!?」
そこで、タイミングを窺っていた準が声を張り上げた。
実は英雄とタッグを組んでいた準は、試合開始から九鬼家感動の姉弟愛語りが終わった今までの間、ずっともう一人のフードマンの猛攻に晒されていた。
英雄を相手していた揚羽とは違い、こちらのフードマンは当たり前のように攻撃を仕掛けてくる。何とか耐えてはいたが、相手が手加減している事はひしひしと感じ取れていた上に、こちらを甚振るような思惑も感じ取れたため、早急にこの状況から脱却したかったのだ。
「おっと、そうであったな。お前も我の我儘によく付き合ってくれた、井上。礼を言おう」
「別にイイってことよ! お
「────さて、常々紋を変な目で見ている輩が制裁される様を見るとするか」
「そこは止めてくださいよー!?」
自らの失言によってピンチから脱却する事が出来なくなった準だが、それを気にする余裕すらなかった。
先程まで多少の距離があったはずのフードマンが気付けば自身の懐に入り込んでいたからだ。
「う……ぅぉおおおおおおお
反射的に放った苦し紛れの膝蹴り。そのまま妨害される様子もなく至近距離にいた相手に突き刺さると思われたが……
「────ふん!!」
「ぐっはぁッ!?」
その膝蹴りごと後出しの相手の蹴りによって潰されてしまった。
その蹴りを食らった準は、意識はあるものの体力が全て削り取られたかのように地面に倒れ込んでしまった。
その蹴りを食らった準の姿と、今の蹴りを見て、一部の実力者たちは一つの疑念を抱いた。
体力を十割削られたかのような対象の姿、今の蹴りの独特な軌道…………まるであのヒューム・ヘルシングのジェノサイド・チェンソーではないか、と。
「────ほう」
だが当のヒューム・ヘルシングは武舞台の隅で結界を張りながら面白い物を見たというような表情を浮かべている。フードマンがヒュームである事はあり得ない。
ならば一体誰が…………そんな疑念を晴らすかのように、フードマンは自身を覆い隠すその外套に手をかけ、宙へ放り投げた。
「お、お前は……!?」
その姿を隠していた外套が放り投げられ白昼に現れたその姿は────
────頭部を鼻先が伸びたような仮面、ペストマスクで覆い隠した謎の人物であった。
「────いや誰だよ!?」
思わずツッコミを入れてしまった準を責める者は誰もいないだろう。むしろ倒れたままでも会場の人間が思っている事を代弁してくれたことに誰もが賞賛する事だろう。
「それは我から説明しよう!」
そんな準のツッコミに対し答えたのは、フードマン改めペストマスクマンとタッグを組んでいた揚羽であった。
「彼の者は、最近一部の武道家たちの間で噂になり界隈を騒がしている仮面二十面相、その人である!」
その言葉に、会場がざわめいた。
その存在を知っている者は『アイツが噂の!?』という驚愕に、知らない者は『何……仮面二十……え? 何それ?』という困惑に染まっていた…………なお会場の大半が後者であった。
「────!?」
そして一番驚愕と困惑に襲われていたのは、他ならぬペストマスクマン当人であった。
「────! ────!?」
「む? それは秘密? 何と、そうであったか。てっきり今回はそれで通すのかと思っていたぞ。というよりこれを機に正体自体明かしてはどうだ? 何? できればそれはしたくない?」
ペストマスクマンが揚羽に詰め寄り抗議をするも、揚羽は堂々とした態度でそれに対応し、最終的にペストマスクマンが折れたようだった。
何だかんだよくわからない状況のまま試合は終わり、第七試合は謎を残したままのミステリータッグの勝利となった。
第八試合、チャレンジャーズ VS KKインパルス
川神一子と急遽代役としてタッグを組んだ源忠勝の幼馴染コンビに対し、不死川心と榊原小雪の2-Sコンビの戦いだが…………不死川心が川神一子に反撃を食らって負けていた。
「何か此方の所だけ扱い雑ではないか!?」
ミステリータッグの片割れ、仮面二十面相……一体、何神何夜なんだ……!?