ソードアート・オンライン 〜The Parallel Game〜 《更新凍結、新作投稿中》 作:和狼
『起承転結』の『結』を軸にして考えるあまり、中々内容が纏まらず、三週間も空けてしまいました。
という訳で、ロザリアさんの運命や如何に?
※アンケートは《朝霧の少女》を投稿するまで実施致します。皆様のご意見…お待ちしております。
「ひっ……や、やめ……がっ!?」
とある中層の主街区のゲート広場……そこでは現在、一人の女性プレイヤーが別のプレイヤーによって攻撃を受けている。
犯罪防止コード圏内であるが故に、他のプレイヤーに攻撃を与えても不可視の障壁に阻まれて相手にダメージが届く事は無いが、衝撃までは流石に止める事は出来ず、ソードスキルの威力によっては僅かながらノックバックが生じる事も有る。
そして、相手にダメージが届かないという事はつまり、本来デュエル以外で他のプレイヤーを攻撃してしまった場合に攻撃者が陥る、
これを活用したのが《圏内戦闘》と呼ばれるものであり、通常は訓練や模擬戦として使われるものなのだが……
「ひっ……がっ……あはっ!?」
今現在行われているのは訓練や模擬戦などではなく、相手プレイヤーが女性プレイヤーを一方的に攻撃しているという、所謂暴行だ。しかも、周りのプレイヤーは誰もそれを止めようとはしない。何故なら……
「…………」
ほぼ無言で女性プレイヤーに暴行を加えているのは、攻撃組の一角を担う大型ギルド《十六夜騎士団》の団長であるカミヤであり、そもそもこの暴行自体──
──『暴行』という名の『制裁』なのだから。
◆ ◆ ◆
──遡る事数時間前。
場所は攻略最前線より離れた中層のフィールド。そこではシリカとテツオが十六夜騎士団に新たに加わった四人の少年少女達に協力して、モンスターと戦闘を行っている。
攻略最前線での活動を主とする、最近では《攻略組の四大ギルド》の一角として有名となりつつある十六夜騎士団だが、その知名度とは裏腹に、ギルドへの入団は呆気ない程に簡単だったりする。というのも、レベルや実力、装備などといった入団条件の類は一切設けておらず、『来る者拒まず』のスタイルであっさり受け入れてしまっているからである。
それ故に、レベルや実力、スキルや装備などに関係無く、多くのプレイヤーが入団を希望してやって来る。
余談だが、メンバーの増加に伴いギルドホームが手狭になりつつある為、《大工スキル》なるスキルを習得した後方支援組のプレイヤー達が、周囲の環境に配慮しながら日々ホームの増築に勤しんでいたりする。
さて。誰でも入団を許可していれば、時には極端にレベルの低い者や、あまり実力の無い者も入団して来る事も有る。カミヤはそれ自体は一向に構わないのだが、レベルや実力の低さ故にギルドの最重要規則──『デスゲームがクリアされるまで、絶対に死なない事』──が破られてしまう……つまりは死者が出てしまう事を強く懸念している。
それ故に、そういったプレイヤーには当分の間ギルドの上位、若しくは中堅メンバーが交代で付き添い、充分なレベルや実力になるまで育成するというシステムが導入された。ギルドの上位メンバーであるシリカとテツオが中層に居るのも、新入り四人の育成が理由だからである。
「しゃあー! らくしょーらくしょー!」
さて。今し方一戦闘し終えたシリカ達六人。
「この調子でモンスターを倒しまくって、どんどんレベルアップしまくって、ソッコーで攻略組の仲間入りしてやるぜ!」
「バカ。そんな簡単に攻略組に参加出来る訳がないでしょうが」
その中の一人……栗色の髪を二つ結びにした、とても活発そうな印象の新入りの少女《ミホ》が、モンスターに勝利した事を喜んで少し調子に乗り、それをもう一人の新入りメンバー……腰に届かんばかりの水色の髪を三つ編みにし、少しきつめの目をした少女《ディア》が窘める。
「わ、分かってるよー、そんな事くらい。けど、じょーしょーしこーは大事だぜ? ディア」
「ふふっ、確かにその通りね。ミホの割にはいい事言うじゃない」
「あたしの割にははよけーだ!」
それに対してミホも負けじと言い返し、ディアは彼女の言い分を肯定した上で彼女をからかう。何はともあれ仲のいい二人であり、そんな二人を残り二人の新入りメンバーは苦笑しながら、シリカとテツオは微笑ましそうに見つめている。
「ねえ、ちょっと良いかしら?」
すると、そんな六人に話し掛ける第三者が現れた。
炎の様に真っ赤な髪に、同じく赤い唇、エナメル状に輝く黒いレザーアーマーを装備し、片手には細身の十字槍を携えた女性プレイヤーだ。
その女性プレイヤーを見た六人はというと……
「「「…………」」」
警戒する様な目で女性を見つめていた。というのも、目の前の女性がとある事情で探しているプレイヤーの特徴とあまりにも酷似しているからだ。
「ねえ、ちょっと聞いてる?」
「あ! えっと…すいません。ちょっと考え事をしていたので……」
……警戒するあまり応答するのを忘れてしまい、女性を少々不快にさせてしまった。
「えっと、俺はこのパーティーの纏め役のテツオって言います。あなたは?」
何はともあれ、六人の中で年長者であるテツオが代表して女性に話し掛け、名前を尋ねる。
「アタシはロザリアよ。宜しくね」
対して、女性《ロザリア》は先程までの不快そうな表情を消し、愛想良く自己紹介をする。
「それで、ロザリアさんは俺達に何か用ですか?」
「実はね、アタシをあなた達のパーティーに入れて欲しいのよ。一人でフィールドに出てみたものの、やっぱりちょっと不安でね」
簡単に自己紹介を済ませた所で、テツオはロザリアに自分達に話し掛けて来た用件を尋ねる。それに対するロザリアの答えは、自身をシリカ達のパーティーに入れて欲しいとのものだった。
「それに……こう言っちゃあなんだけど、あなた以外の子達ってまだ幼いでしょ? だから、お姉さんちょっと心配でね」
更に言葉を続けるロザリア。
彼女の言う通り、シリカ達のパーティーメンバーの内の新入り四人はシリカと同い年、若しくは年下と、シリカを含めて見た目的にも実年齢的にも確かに幼い。そんなシリカ達を見たが故に、彼女はシリカ達の事を『頼りない』『強そうには見えない』と判断したのだろう。
尤も、幼く見えるが故に強くないと判断されたシリカは実際には十六夜騎士団の上位メンバーであり、テツオと同等……若しくはそれ以上に強かったりするのだが。
「心配ムヨー! だってあたし達チョー強いもん!」
さて。テツオとロザリアの二人が話し合っていると、二人の後ろで話を聞いていたミホが話に割って入って来て、自分達の事は心配要らないとばかりに強気な発言をする。
「そうなのー? なら、逆にお姉さんを守って欲しいんだけど、良いかしら?」
「おうよ! あたし達に任しとけー! ねっ? テツおん、りっかん」
「うん」
「ロザリアさん…一緒に頑張りましょうね」
「え? あ、ええ……」
ミホの言葉を冗談だと受け取ったロザリアは、それに対して自身も冗談半分で言葉を返す。が、まさかテツオ達が本気で返答して来るとは思っていなかった為、彼女は一瞬呆然となった。
因みに、ミホの言った《テツおん》《りっかん》なる言葉は、それぞれテツオとシリカに対してミホが勝手に付けた渾名だったりする。……アルゴにしてもそうだが、プレイヤーネームを更に渾名で呼ぶというのはどうなのだろうか?
「それじゃあ、張り切って行こうか」
「「「おおー!!」」」
「え、ええ」
何はともあれ、ロザリアをパーティーに加えたシリカ達一行は、モンスター狩りを続けるべく更にフィールドを進んで行くのであった。
◆ ◆ ◆
所変わって、シリカ達が居る層とはまた別の中層のフィールド。
そこでは、カミヤとメイサーの少女の二人がモンスター狩りを行っていた。
「攻略で忙しいのに、あたしのプレイヤーホーム購入の手伝いをして貰っちゃって、何時もありがとうございます。先輩」
「気にすんな。俺とお前の仲だし、何時も武器のメンテや強化なんかで世話になってるからな」
「……その強化の素材やインゴットなんかは、先輩から提供して貰っちゃったりしてるんですけどね」
モンスターを倒して区切りが付いた所で、急にカミヤにお礼の言葉を告げるメイサーの少女。
そう。攻略組である筈のカミヤが何故中層のフィールドなんかに居るのかというと、現実世界では先輩後輩の関係である少女の、プレイヤーホーム購入の手伝いをする為である。
「ん?」
さて。少女と会話をしていたカミヤだが、ふと何かに気付いた様子で、おもむろにウインドウを開いた。
「どうしたんですか? 先輩」
「ん? メールだよ」
どうやらメールが届いた様だ。
カミヤはしばし無言で届いたメールの内容を読んだ後、直ぐ様返信画面を呼び出してメッセージを作成し始めた。
「えっと、何ですって?」
「
「ターゲット?」
「数日前にとあるギルドを壊滅させたオレンジギルド……そのリーダーだ」
「ああ! 先輩達が請け負ったっていう依頼の」
「そ」
興味本位で尋ねた少女の問いに答えながらもメッセージを打ち込んでいくカミヤ。そして、説明が終わるとほぼ同時にメッセージを書き終え、メールの差出人へと返信する。
「これから一緒に狩りに行くそうだから、終わったら俺に連絡する様にメールした。つー訳で、こっちもそれに合わせる事になる。それでも良いか?」
そして、これからの予定について少女に確認を取るが、少女はそれよりも、オレンジギルドのリーダーと接触したパーティーの事が心配な様だ。
「あたしは構わないですけど、向こうは大丈夫なんですか? 相手はオレンジギルドのリーダーなんでしょ?」
「つっても、相手は中層プレイヤーだ。向こうには最前線で活躍するうちの上位メンバーが二人も居るから、油断さえしなけりゃ大丈夫だろ」
「そりゃあ、攻略組と中層プレイヤーとじゃ力の差は歴然かもしれないけど……」
「それに、依頼人の話を聞く限りじゃ、相手は潜入したパーティーやギルドが大量に稼ぐのを待ってから行動するらしい。だから、会っていきなり襲って来るなんて事は多分無いだろう」
「……まあ、先輩がそこまで言うなら、あたしもそう信じますよ」
しかし、それはカミヤの説得によって幾分か解消された様で、彼女もパーティーメンバーが無事であると信じる事にした。
「つー訳で、連絡が来るまでモンスター狩りを続けるぞ」
「はい!」
そして、彼らはホーム購入の為のモンスター狩りを再開するのであった。
◆ ◆ ◆
場所は戻り、シリカ達が居る中層……その主街区。
ロザリアをパーティーに加えて狩りを再開してから数時間、本日の狩りを終えたシリカ達はそれぞれのねぐらへと帰るべく、ゲート広場へ向けて足を進めていた。
「にしても驚いたわー。まさか、あなた達があんなにも強かったなんてね」
「にししし。だから言ったじゃん。あたし達はチョー強いって」
そんな中、先程までの戦闘でシリカ達が思いの外強かった事を知ったロザリアは驚嘆の言葉を口にし、それを聞いたミホが得意げな表情をして反応する。
「私達一人一人の力はまだまだ弱いかもしれませんが、皆で協力すれば、どんな強い相手にもきっと勝てる強い力になる……私達はそう考えてます」
「「うん!」」
「おうよ!」
そこへディアが付け足すかの様に口を挟み、それに同意する様に残りの新入りメンバー力強く、そしてシリカとテツオの二人も静かに頷いた。
そうこうしているうちに、ゲート広場に到着したシリカ達一行。
「それじゃあね。また明日も宜しくね」
明日も共に行動する事を言い残し、別れを告げて立ち去ろうとするロザリア。だが……
「「「…………」」」
シリカ達からの反応は無く、ただ無言でロザリアを見つめているだけだった。
「ちょっとー、聞いてるのー?」
出会った時同様に無視された事に不快な表情をして抗議するロザリア。
「……残念ですけど、明日……いいえ、もう二度とあなたと会う事は無いでしょう」
「……へ?」
ようやくシリカが口を開いたかと思えば、その内容は全くもって訳の分からないもの。どういう意味なのかと困惑するロザリアに、シリカが続けて言葉を掛ける。
「だってあなたは──」
丁度その時、背後の転移門内部に青いテレポート光が発生していた。こちらで転移門を利用した者は居ない……ならば別の層からこの層に転移して来たのだろう。今日の狩りを終えてねぐらへと戻って来たプレイヤーか? はたまたこれから狩りへと出掛けるべくこの層にやって来た夜型のプレイヤーか?
「──これから黒鉄宮の牢獄に入って貰うんだからな。オレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダー……ロザリアさん」
──否、
「い、いきなり何なのよ!? てか、あんた誰よ!?」
「俺はカミヤ。そいつらのギルドのリーダーで、シリカの兄貴だ」
いきなり現れて、シリカの言葉をを引き継ぐ様な発言をしたカミヤに驚いたロザリアは、カミヤの方へと振り返り、疑問の言葉をぶつける。対するカミヤは、彼女達の許へゆっくりと近付きながら己の正体を明かした。
「もう一度言うぜ? あんたには黒鉄宮の牢屋に入って貰う」
「な、何でアタシが牢屋に入らなくちゃいけないのかしら? シリカちゃんのお兄サン」
「しらばっくれるなや。身に覚えが有る筈だろ? オレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダーのロザリアさん」
「さ、さっきからアタシの事をオレンジのリーダーって……アタシのカーソルは見ての通りグリーンだよ! オレンジのリーダーな訳が無いじゃないか!?」
「生憎と、あんたらの箏は《鼠》からの情報で確認済みなんだよ。それに、オレンジギルドのメンバー全員が全員オレンジカーソルって訳じゃない箏くらい、あんたが一番よく分かってる筈だよなぁ?」
「くっ……」
そして、再度の投獄宣告。ロザリアはそれを認めようとはしないが、カミヤの言葉が逃げ道を塞いで行く。
「さて、そろそろ本題に入ろうか」
そして、ロザリアがとぼけるのを諦めたと判断した所で、カミヤは話の本題を切り出した。
「あんた、五日前に三十八層で《シルバーフラグス》ってギルドを襲っただろ? メンバー四人が殺されて、リーダーだけが脱出した」
「……ああ、あの貧乏な連中ね」
全く悪びれる様子も無く、ロザリアは頷く。
「生き残った男性はな、毎日朝から晩まで、最前線のゲート広場で泣きながら仇討ちしてくれる奴を探してたよ。……けどその男性は、依頼を引き受けた俺達にあんたを殺してくれとは言わずに、黒鉄宮の牢獄に入れてくれって言ったよ」
「で、あんた、その死に損ないの言う事を真に受けて、アタシを探してた訳?」
「そうだ。勿論あんたの仲間も全員牢獄にぶち込む」
カミヤがそう言い切ると、ロザリアは心底面倒そうな表情をして口を開いた。
「何よ、マジんなっちゃって、馬鹿みたい。此処で人を殺したって、ホントにその人が死ぬ証拠無いし。そんなんで、現実に戻った時罪になる訳ないわよ。だいたい戻れるかも解んないのにさ、正義とか法律とか、笑っちゃうわよね。アタシそういう奴が一番嫌い。この世界に妙な理屈持ち込む奴がね」
此処は主街区のゲート広場。そして、今は多くのプレイヤーがフィールドから帰って来る時間帯。即ち、今のロザリアの発言は多くのプレイヤーの耳に入ってしまった事になる。そうなれば当然、今の発言に怒りや不快感を覚えた者が現れるだろう。
「成る程。あんたもその口か」
口調は静かだが、勿論カミヤも今の発言に対して怒っている。
「安心しろ。俺もあんたみたいな奴は嫌いだし、あんたのそういう考え方は許せねぇ」
すると、カミヤは腰に下げた鞘から剣を抜いて、ロザリアの許へと更に歩み寄る。
「けど、それ以上に俺が許せないのは……」
そして、抜いた剣を肩に担ぎ、刀身を仄かな水色に発光させて──
「──テメェがよりにもよって、俺の妹を標的にした事だァ!」
怒りと共ににロザリアへと叩きつけた。しかも、その怒りはロザリアの考え方に対してではなく、妹であるシリカを殺そうとした事に対してだった。
◆ ◆ ◆
──そして、冒頭へと戻る。
「ご、ごめんなさい……も、もう……許して……!?」
カミヤの逆鱗に触れてしまったが故に、ひたすらソードスキルによる攻撃を受け続けるという制裁《暴行》を受け続けたロザリアは、カミヤに対して必死に謝り続ける。
「も、もう犯罪なんてしないッ!
大人しく牢屋に入るからッ! だからお願いッ! もう許してッ!!」
「…………分かった。なら次ので最後にしてやる」
「ひいっ…!?」
ようやくロザリアの謝罪の意思を聞き入れたカミヤは、最後の制裁を加えるべく、手に持つ剣を斜めに振り上げる。
「ひやっ……あっ……がはっ…!?」
そして放たれた、上から右下への袈裟斬り、上から左下への袈裟斬り、左から右への水平斬りという三角形を描く様な三連撃の斬撃──かつて第二十五層のフロアボス《ザ・ヘヴィクラッジ・ゴーレム》にトドメを刺したソードスキル《トリニティ・スラッシュ》が、ロザリアの身体を吹き飛ばしたのだった。
「今すぐ仲間を全員集めろ。んで、こいつで牢獄に入れ」
「は、はいぃ!!」
吹き飛んだロザリアの許へと歩み寄り、ポーチから回廊結晶を取り出して彼女に指示を出すカミヤ。精神的にボロボロとなったロザリアは、恐怖に怯えながら頷くと、直ぐ様ウインドウを開いてメールを作成し始める。
「いいか? 脱獄しようだなんて考えるなよ? もししようものなら、今度は完全決着デュエルでボコボコにしてやっからな? 覚悟しとけよ」
「は、はいいいぃ〜!!」
数十分後、主街区付近のフィールドに集まったタイタンズハンドのメンバー達全員は、尋常ではない程に震えるロザリアと共に、回廊結晶のゲートを通って黒鉄宮の牢獄へと入った。
そして、この事件は翌日の朝刊の一面にて大きく報道された。
おそらく、この朝刊を読んだ多くのプレイヤーが思ったことだろう……
──シリカ絡みで、絶対にカミヤを怒らせてはいけないと。
てな感じで、カミヤ君のシスコンが炸裂致しました。コワイネー(棒)
で、私情込みだったとは言え、ロザリアさんは罰を受けて頂きました。罪を犯したら罰を受ける……常識ですよね。
さて、次回は《圏内事件)の前に、幕間を一本入れたいと思います。
それからもう一つ。
以前別のサイトで投稿していた作品を、こちらで書き直そうと考えております。それに伴い、当作品の更新が更に遅れる事になるかもしれません事を、先にお詫び申し上げさせて頂きました。
今後とも、和狼の作品を宜しくお願い致します。