英雄伝説~紫炎の軌跡~   作:kelvin

181 / 200
マリクの扉 ~翡翠の刃~

『………』

俺……獅童智和は今、困惑していた。赤ん坊に転生したのはまあいい……目の前に映る両親らしき人物らにも納得はしよう…生まれ変われたことにも文句は言わん。だが……だがな………

 

「この子の名前なんだけれど……リューヴェンシスはどうかしら?」

「それはいい……いずれ、『アルバレア家』を継ぐ立派な人物になってくれることだろう。」

 

………何で、こうなった。誰か説明してくれ。

そう思うマリクの願いもむなしく、マリクの意識は次第に微睡に堕ちて行った。

 

その六年後、リューヴェンシス(マリク)も順調に成長していた。両親は彼を非常に愛し、育ててくれていた。だが、それに納得いかなかったのが、腹違いの兄であり……後にアルバレア公爵となる人物であった。彼は鍛練と称してリューヴェンシスを一方的に叩きのめしていた。それがずっと続くと……その兄は思っていただろう。だが、彼の見積もりを誤っていたことに彼は気付いていなかった。

 

「いつつ……ま、これもこの先を生き残るための経験だと思えば安いものだ。」

そう言葉を零すリューヴェンシス。彼は曲がりなりにも『転生者』。そして、彼は同じように転生することになるアスベルらとは異なり、社会人として既に世の中に関わっていた。その中で繰り広げられる知略戦に比べれば、この程度など児戯に等しいであろう……しばらくは芝居をしつつ、ある意味平穏な生活を送っていた。

 

それから更に七年後……13歳となっていたリューヴェンシスは運命的な出会いを果たした。きっかけは個人的に行きつけになっていたレストランでの出来事であった。いつものように知り合いと話し、料理を待っていると……そこに近寄る一人の女性の姿があった。

 

「ふふ、いつもここに来られますね。屋敷ではお食事を召し上がらないのですか?」

「あの……見たところ貴方が年上なのに、敬語を使われるのは少々心苦しいのですが。」

女性の言葉にリューヴェンシスは言葉遣いを嗜めると、その女性は驚きを含ませつつも笑みを浮かべていた。

 

「………アルバレア公爵家の御曹司の言葉とは思えない発言ですね。」

「よく言われる。爺からもよく口煩く言われるさ。『公爵家の人間たる者、果敢かつ優雅に』と言ってな。そんなのは、それができる奴に言ってほしいものだよ……幻滅したか?」

周囲の貴族たちを見ていると、平民に対する高圧的な態度には反吐が出る。自分たちが誰のお蔭で生活できているのか一度は考えたことがあるのかと………それからすれば、噂に聞く『アルゼイド子爵家』や『シュバルツァー男爵家』の領地運営の方が遥かに『貴族らしい』とも言えるだろう。

 

「いえ……むしろ好感を覚えます。」

「そんなことを言われたのは、貴女が初めてですよ。かなりの変わり者…と言うべきでしょうか。」

「そのお言葉、そっくりお返しいたしますよ。」

そう言って互いに笑い合う二人……この女性は後に、ある人物の母となる人物であった。

 

互いに変わり者の二人が惹かれあい……次第にその関係は恋人へと発展した。エレボニアでは身分違いの恋というものはご法度……だが、公爵家と言う肩書を持つだけでなく、彼等の悪口や嫌がらせに対して凄まじいほどの嗅覚で原因を見つけ、それを正すリューヴェンシスの前に反論を言う貴族らはいなかった……“ただ一人”を除いて。

 

「リューヴェンシス、あの女は平民だぞ!それを解っているのか!?そのような血を入れては、我がアルバレア家に傷がつくというものだ!!」

「血筋如きで伝統が傷つく、ですか……つくづく兄上は、父さんや母さんが懸念された人物になってしまわれたようだ。」

「話を逸らすな、リューヴェンシス!」

彼の兄は、その様子を聞いて憤っていた。そして、事あるごとにリューヴェンシスを呼び出しては怒鳴りつけていた。これには流石のリューヴェンシスも怒りどころか呆れかえっていた。これ以上の問答は無意味だとリューヴェンシスが踵を返し、その場を後にしようとしたその時、

 

「こうなれば、実力行使だ!」

剣を抜いて襲い掛かってきた。だが、リューヴェンシスの姿は目の前から消えていた。それを驚く間もなく、彼の視界は目まぐるしく変わり、真っ暗な空間を映し出していた。

 

「がはあっ……!!」

「………」

簡単な話だ。リューヴェンシスが彼の視界から姿を消すように彼の剣が握られている側の反対側である左側方に移動し、そこから体を捻って右手で彼の頭を掴むと、そのまま壁に叩き付けるように吹き飛ばした。未だに打ち付けられたような状態で壁にいる自分の兄に向かい、

 

「情けない人間ですね、兄上は。本当に同情しようもない屑ですね……」

そう言い放ったリューヴェンシスが部屋を出た後、ようやく壁から解放された兄は怒り、憎しみ……そんな表情に満ち溢れていた。

 

「…あのガキが……舐めるなよ………私を誰だと思っている……誇り高き、アルバレア家を継ぐ人間なのだぞ。」

いつのまにか自分を超える実力……それどころか、自分の息子であるルーファス以上の才覚と気品を持つ……そして、両親の信頼も篤い……事ここに至り、彼の内面に浮かぶのは―――蹂躙。彼の居場所を……彼の大切なものを奪う……彼の表情はそんな感情に支配されていた。

 

 

それから一年後……彼の運命を大きく変える日が訪れてしまった。

 

「………」

「兄上、いらっしゃったのですか。言っていただければお迎えにあがりましたのに。」

「ルーファスか。何、喧嘩別れしたはずのどうしようもない兄風情が呼び出したのが気になってな。」

声をかけてきたルーファスにリューヴェンシスはそう答えたが、内心は穏やかではなかった。彼の寄越してきた手紙には、こう記してあった。

 

『お前にも大切な話だ。アルバレア家に関わる重大な祝い事がある。』

 

その言葉に引っ掛かりを感じつつ、やむなく足を運ぶことにしたのだ。それと関係あるかどうかは解らないのだが……自分の恋人でもある女性と最近連絡が取れずにいた。彼女の兄に聞いても、無事という連絡が来るだけで、他は何もわからないという。たまに姿を見せることはあるらしいのだが、『リューヴェンシスには顔を見せるだけで辛い』と言われたらしい……

 

「まあ、碌でもない話なら、とっとと切り上げてお前の鍛錬にでも付き合うよ。」

「解りました、兄上。」

そう言って、ルーファスは下へと降りていった。それを見届けて、リューヴェンシスはノックをし、部屋の中に入った。そこで彼を待ち受けていた光景は……

 

「………なっ………」

「よく来たな、我が弟。」

「………っ……」

笑みを浮かべる自分の兄……それはまだいい。だが、その手前に立っている女性―――リューヴェンシスの恋人である女性の姿であった。女性はリューヴェンシスの姿を見て、辛そうな表情を浮かべ、眼を背けた。

 

「………」

「その驚きの表情を見たかったのだよ、リューヴェンシス。本題だが、彼女は私が側室として迎えることにした。そして……子供も身籠っている。」

「………(コイツ……)」

「っ………」

あの後以降、まるで説教しなかった自分の兄が取った行動……恋人の女性を無理矢理奪い、既成事実を作り、側室として迎える。彼に対するダメージとしてこれほど有効的な手はないとリューヴェンシスの兄はほくそ笑んでおり、女性は辛そうな表情を浮かべる。すると、兄は立ち上がり、リューヴェンシスの横を通り過ぎる時、

 

「私に逆らう人間はこういう運命にあるのだよ……この愚弟が。」

「…………」

そう言い放って部屋を後にした。部屋に残されたのはリューヴェンシスと彼の恋人“であった”人物。すると、彼女は泣き崩れて、その場に座り込んだ。

 

「ごめんなさい、リューヴェンシス!彼に……『逆らえば、一家全員殺す』と脅されて……彼に、無理矢理おかされて……こんな……こんなことに………」

納得は出来ないが、これも身分制度の掟……その様子をみたリューヴェンシスは女性に近寄り、静かにその女性を抱きしめた。

 

「君が悪いわけじゃない。こうなることを読み切れなかった俺の責任だ。そして、君や君の家族を脅かしてしまった……全て、俺の責任だ。」

「そんな…リューヴェンシスは…」

「身内の責任は『アルバレア家の責任』……つまりは、俺の責任でもある……なあ、一つ……お願いをしてもいいか?」

「え?え、ええ……」

リューヴェンシスのお願いと言う言葉に、女性は首を傾げつつ静かに頷く。それを見たリューヴェンシスは笑みを浮かべつつ、彼女と向き合った。

 

「君が身籠ったその子に……『リューヴェンシス』を受け継がせてほしい。アイツの子と言うのは癪だが、ルーファスのことは悪く言えないし……そうすれば、その子は俺と君の子どもだ。」

「リューヴェンシス……」

血筋はともかく、自分の名前を彼女の身籠った子どもに継いで欲しい……我侭な事であるのは重々承知していた。彼女だって望まぬ子を身籠ったようなものなだけに、それは酷かもしれなかった。でも、命は大切にしてほしい……その思いを静かに感じ取ったのか、女性は静かに頷いた。

それを確認すると、リューヴェンシスは立ち上がり、

 

「難しいかもしれないが、幸せに………いつかまた、会おうな。」

そう言って、部屋を後にした。残された女性は涙を零しつつ、命が宿る自らの腹部辺りを優しくさすった。

 

「……はい。また会える時を……楽しみにしております。」

 

 

リューヴェンシスは部屋を出た後、自分の兄の執務室にドアをけ破って入り、一気に詰めよって彼の顔面目がけて顔が変形しそうな位殴り飛ばした。

 

「ぐはあっ!!」

「………」

「痛い痛い痛い痛い!や、やめないか、この愚弟如きが!」

それだけでなく、彼は騎士剣を振るい、彼に致命傷にならないほどの斬撃をお見舞いし、彼はその痛みにこらえつつリューヴェンシスを睨んだ。だが、彼は強引に彼の裾を掴み上げると壁に叩き付けた。

 

「ぐ……あ………」

「『アルバレア家』はお前にくれてやる。俺はこの家を出る。その代り……一つだけ約束しろ。彼女やその子ども、彼女の家族―――ひいては『平民』を見殺しにするようなことをすれば、今度は命などないと思え。お前や、お前に賛同した者共の当事者全員をな。」

そう言い放って突き飛ばすと、リューヴェンシスは部屋を出ようとする。すると、彼はリューヴェンシスを睨み、

 

「貴様……誰に向かって口を……ひいっ!?」

そう言い放つ前に、彼の後ろの執務机が破壊された。これは彼もたじろぐ。それを見た後、さして興味もなさそうにリューヴェンシスはその場を去った。

 

外は雨が降っていた。必要最低限の装備と、とりあえず持てるだけの路銀を手にし、リューヴェンシスは……いや、既にその名を捨てた名無しの人物は、静かに自分の出てきた屋敷を見つめた。今まで暮らしてきた我が家……最早、実家とは呼べない……アルバレアの名は捨てたのだから。

 

「今まで……ありがとうございました。」

そう言葉を零し、礼をする。これまでの平穏な日々は終わりを告げる……これからは、自分の力で生きていくのだと……そう思い、少年は慣れ親しんだ翡翠の公都に別れを告げた。

 

彼が最初に身を寄せたのは、レグラム……アルゼイド子爵であった。彼とは面識があり、彼の妻とも面識があった。事情をそれとなく知った若き当主であるヴィクター・S・アルゼイドは、彼に帝国内での身分の保証を皇帝陛下に取り計らった。その時から、彼は自身の名前を『マリク・スヴェンド』と名乗ることにした。

 

それから六年の間……彼は、様々な人と出会い、その力を磨き続けた。その中で、彼の転機を齎す出会いがあった。マリクの師であり、猟兵団の団長をしていたガラド・リナスフィアーグの存在であった。ガラドはマリクの素性を見抜き、そして彼の中に眠る才覚を肌で感じ取った。

 

「お前、俺のもとで働く気はないか?綺麗ごとばかりじゃねえが、三食昼寝付きだ。」

「……」

「諦めろ。団長はお前さんが気に入ったようだ。」

「そうみたいだな……」

ガラドの言葉にマリクは茫然とするが、彼の部下に諭され、マリクは二つ返事で頷いた。

ガラドのもとで体術や武術、経験を積み……二か月後には実戦を経験するほどにまで成長していた。そんな彼の様子をガラドは我が子の成長を見守るかのように見つめていた。

 

そうして1年の月日がたったある日。マリクは中々起きてこないガラドの様子を見に行ったところ、ガラドはベッドに眠っていたが……様子がおかしいと気付いて近づくと、

 

「………嘘、だろ………」

「………」

ガラドは、まるで夢でも見ているかのように微笑んでいたが……呼吸をしていなかった。それに愕然とするマリクのもとに、仲間たちも中々姿を見せないマリクとガラドの様子を見に来た。その光景を見て、状況をすぐに察してしまった。

 

「マリク、大丈夫か?」

「………」

「無理もないわ………」

泣き叫ぶもの、沈痛な表情を浮かべるもの……その部屋は悲しみに包まれていた。すると、マリクは彼の枕元に一通の手紙を見つける。彼は気を取り直して立ち上がり、その手紙を開けて、中にある便箋を読み始める。

 

 

―――これを読んでいる頃には、俺は天国か地獄に行っていることだろう……なんつーか、この眠りが最期になるような気がしちまってな……俺は爆弾を抱えていた。悪性の腫瘍で、気付いたときには、既に末期だったらしい。

 

 

―――この団は、マリク。お前に託す。一年という短い間だったが、俺にとっては、充実した一年だった。

 

 

―――俺はさ、妻と娘がいたんだ。だが、事故で逝っちまった。ノーザンブリアっつう場所でな、ある日でっかい杭が降ってきて……ようやく事態が収まって俺が見に行ったときには……二人は塩に変わってしまっていた。

 

 

―――柄じゃねえな……昔の事を語るだなんてよ。マリク……お前ならきっと、猟兵団はおろか、もっと凄い人間になることができる才能がある。俺が保証してやる。その代り……俺の部下たちを……家族たちを任せた。

 

読み終わったマリクは仲間たちにその手紙を見せた。そして、彼は決意した。

 

「俺が目指すのは、猟兵にあらざる猟兵……“義の猟兵団”。弱きを助け、強きを挫く。こんな甘っちょろい思想でよければ……ついてきてくれるか?」

彼のその言葉……猟兵からすれば、到底甘い言葉ではあった。だが、仲間たちは彼に笑みを向けた。

 

「何を言っているのかしらね。これからは貴方が私達の団長なのだから……付いていくわよ。」

「まったくだぜ!マリクといると、楽しいことこの上ねえしな……なあ、お前ら!」

「ああ!」

「落ちこぼれとも言われた僕を引っ張って、ここまで来させたんです……今更抜けるだなんて言いませんよ。」

 

「お前ら……揃いも揃って、馬鹿ばっかりだよ。」

彼等の言葉にマリクは笑みを浮かべた。ならば、目指すは『赤い星座』『西風の旅団』に匹敵しうる『猟兵団』。それを胸に秘め、マリクは宣言した。

 

「これから俺たちの猟兵団が名乗る名前は……『翡翠の刃』。皆、力を貸してくれ!!」

「了解、団長!!」

 

それから、マリクの率いる猟兵団『翡翠の刃』は急速に勢力を拡大した。各猟兵団のペイルアウト組を取り込み、彼等の適材適所を見抜き、団全体の底上げと勢力拡大を一気に推し進めた。マリクの持っている圧倒的カリスマ力と前団長仕込みの武術の前にはならず者ですらいとも簡単に屈服させ……わずか三年で『赤い星座』『西風の旅団』と並ぶゼムリア西部の大勢力を保有する猟兵団へと成長していた。

 

そして、“闘神”や“猟兵王”とサシで勝負し、一進一退で勝負がつかず…最後は宴会になって、酒を飲み交わしていた。この時にこの二人や彼らの関係者と知り合った。その後、『翡翠の刃』は『百日戦役』に介入し、功績を挙げる。

 

 

講和条約から九年……マリクはヴァレリア湖畔から、湖上を見つめていた。すると、彼の背後に近寄る気配……そちらの方を見ると、おしとやかな女性が笑みを浮かべて、近づいた。

 

「こちらにおりましたか。」

「セラか……クルルは?」

「魔獣退治に行くと言って、出て行きましたよ。」

「やれやれ……」

セラと呼ばれた女性は笑みを浮かべつつもクルルのことを答え、その答えを聞いたマリクは頭を抱えたくなった。それを見つつ、セラはマリクの隣に立った。

 

「こうして……二人でいるのは、いつぶりかな。」

「いつも、賑やかですから。」

「だな……残してきたお前の……『俺たちの』息子にはあまり気分がよろしくない話だろうが。」

「かもしれませんね………でも、あの子の事はルーファスが責任を持ってくれると思います……母親としては、失格でしょうが……」

「必ず……また話せるときは来る。それに、俺達の思いは……『アイツ』が継いでいる。そうだろう?」

「………はい。」

 

二人の会話の意味……それを解っているのは、その当事者である二人だけであった。

 

その一年後………再び刃を交わしたマリクとガラド。

 

「強くなったな、マリク。」

「何言ってやがる……俺たち四人でかかっていってようやく片膝程度って冗談じゃないぞ……」

「この人、ホンマに『赤い星座』や『西風の旅団』ほどではない猟兵団の団長やったんか?」

「それは勿論だ。星杯騎士なら知ってるであろう“紅耀石”……そいつの手解きをしたのが俺なんだからな。」

「師匠のお師匠様ですか……」

「それは道理で強いわけですよ。」

マリクとケビン、リースとレイア……四人のSクラフトを立て続けに放ち、どうにか退けることが出来た。ガラドは彼等の様子を見つつ、話を続けた。

 

「俺もかつては星杯騎士の一人だった。その伝手でアインと知り合い、アイツに稽古をつけてやった。だが、俺はその時に図らずも自分の寿命を知ってしまった。ケビン・グラハム、お前なら聞いたことがあるだろう?そう言った類のアーティファクトの事を。」

「え?……確かに、そんな話は聞いたことありますけど……」

「残りの時間を悟った俺は、このまま言いなりの人生を送るよりも自分の生きたいように生きると決めた……その結果が猟兵という道だったというだけの話だ。マリク、お前がどのような道を歩もうとも……俺は応援してやる。だから挫けるな。貫き通せ……それが俺の最期の言葉だ。じゃあな……」

そういって光となって消えたガラドの言葉に……マリクは涙を流していた。

 

「まったく……変なところでお節介な団長だよ……ありがとう、“親父”」

 

マリクの言葉は……そのまま空間の中へと溶け込んでいった。その言葉が届いたかどうかは女神のみぞが知っている。

 

 




一気にストック開放しました。

次はどうするか未定です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。