ファイアーエムブレム~凍土の剣~   作:whiterain

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再会の話しを書こうと思ったんですけどね・・・
これを書いておかないと、何が何だかわからないかなと

まぁ、ラウス落とした後以外は超簡略的にしたので、やってないとわからないか・・

本当は午前2時に出そうと思ったけど、投稿誌忘れました・・・


間章9 それまでのマーク達

少し時間は戻って、ラウスに攻め込んだエリウッド達一行はラウス城にて足止めを食らっていた。

 

消息を絶った父の行方追いかけて、エリウッドはサンタルス侯を訪ねた。

 

だが、サンタルス侯ヘルマンは何者かによって襲われ、命は風前の灯火だった。

 

ヘルマンはラウス侯ダーレンが全てを知っているとエリウッドに言い残し息を引き取った。

 

ラウスに向かい、ラウス侯公子エリックを倒したエリウッド達は真実に近付く。

 

 

「おいエリック、起きろ!」

 

エリウッドの親友であるオスティア侯弟のヘクトルは気絶したエリックを叩き起こす。

 

「き、貴様ら・・・私にこんな真似をして・・・」

 

「今更何言ってやがる!

 命があるだけありがたいと思うんだな」

 

「そんなことより、君の父はどこに居るんだ?

 城の中はもぬけの殻で誰も居ない」

 

城を見て回ったマークはエリックに問いかける。

これでは、このエリックという公子は見捨てられたとしか思えない。

 

「そ、そんなバカな! 父上が、この私を見捨てるはずが・・・」

 

そのあとエリックは一度考える様子を見せて、何かに思い当たったように口にした。

 

「まさか、エフィデルが・・・いや、間違いなく奴の仕業か・・・」

 

「エフィデル? 誰だそれは?」

 

今までエリウッド達が聞いたことの無い名前だった。

 

「・・・・」

 

エリックはその問いに沈黙で返した。

 

「おい答えろ!! 死にたいのか?」

 

「ひいっ!」

 

その反応に腹を立てたヘクトルはエリックの胸ぐらを掴み挙げながら脅しをかける。

 

「ヘクトル!」

 

そんなヘクトルにエリウッドは制止をかけるが、マークとしては今のやり方は間違ってはいないと思った。

マークから見たエリックは強気に振る舞う小心者だ。

 

小心者相手なら今のやり方は間違いじゃ無いと思う。

 

「エリック・・・頼むから君の知っていることを教えてくれないだろうか?

 僕は・・父のことを知りたいだけなんだ」

 

「エリウッド、こいつに頭なんか下げる必要なんて「ヘクトル、ちょっと静かにしてよう」ちっ・・・」

 

それでもエリウッドはエリックに誠心誠意を込めて頼み込む。

 

「・・・・・」

 

「ふーむ・・・」

 

「エフィデルは1年前、突然ラウスに現れた」

 

エリウッドの誠意が伝わったのかエリックは少しずつ話し始める。

 

「あいつが来て、父上は変わってしまった。

 以前からオスティアがリキアをまとめていることに不満を漏らしておられたが・・・反乱を

 起こそうとまでは・・・」

 

「反乱・・・だと?」

 

「ヘクトル、まだ途中だよ?」

 

もう一度、エリックに掴みかかろうとしたヘクトルに一度離れたマークが再び間に入った。

 

「・・・とにかく、あいつは何か強い切り札をもっていて、それで父上を虜にしてしまった。

 父上は反乱を決意するやリキアの諸侯に使いを送り協力を呼びかけた。

 フェレ侯爵は反乱に賛同した中の1人だ」

 

「な・・・に?」

 

「まさか!父上に限ってそんなことがあるはずが無い!!

 何かの間違いだろう!?」

 

フェレ侯爵がエリウッドの父親が反乱に賛同した。

その言葉はエリウッドとヘクトルには信じられないことだった。

 

無論、エリウッドから父の話を聞いていたマークも疑問に感じていた。

 

「信じようが信じまいが僕の知ったことでは無いからな・・・勝手にすればいい

だが、最初にサンタルス侯、その次にフェレ侯が返事をよこしたのは確かなことだ。

 半年前にフェレ侯がラウスを訪れたのも反乱意思の最終確認だったんだからな」

 

「そんな・・・バカな」

 

「あの日、父上とフェレ侯は激しく言い争っていた

 フェレ侯はどうやらエフィデルが気に入らなかったようで、奴が連れてきた暗殺集団【黒い牙】とともにリキアから

 追い出すように父上に求めていた」

 

「黒い牙・・・」

 

「結局、父上はそれを承知せず、フェレ侯はこの城を離れた

 そして例の失踪騒ぎだ・・・もう生きてはいないだろう」

 

「黙れ!エリウッドの親父さんが死んだだと!?いい加減なことを言うんじゃねぇ!」

 

「ヘクトル抑えて!」

 

再び、マークが抑えようとするががたいが良くて鍛えているヘクトルと一般人なマークでは抑えるのは無理がある。

それでも、抑えきれているのはまだヘクトルが理性を残しているからだろう。

 

「僕はエリウッドが聞きたいと言うから話したんだ・・・

 それに父上はもうエフィデルの操り人形だ

 あいつの言うことならどんなことだって聞く、それが例え実の息子を見殺しにすることでもな・・・

 そんなやつらのすることだ、自分たちに逆らったフェレ侯を生かしておくわけが無いさ

 ハハ、ハハハハ」

 

「くっ!」

 

エリウッドは遂に顔をゆがめて、その場から立ち去ってしまう。

 

「待て!エリウッド!!」

 

そのエリウッドの後を追い、ヘクトルも部屋を後にする。

 

「エリウッドが人の良い人物で良かったね・・・」

 

「なに?」

 

そう言い、マークも部屋を立ち去る。

きっと、あれがユーリだったら斬ってた可能性もあっただろうな。

 

エリウッドはラウス城を出て、すぐのところにいた。

 

「エリウッド・・・」

 

ヘクトルはエリウッドに何て声をかければ良いのかわからなかった。

 

「父上は生きていると思う、それに・・・反乱に荷担するとはどうしても僕には思えないん・・・」

 

「なら、それを確かめるしか無いでしょ?

 エリウッドが父親を信じないでどうするの」

 

「マーク・・・」

 

「エリウッド、こいつの言うとおりだろ

 俺も親父さんに限ってそれは無いと思うぜ

 兄上も、フェレ侯を一番信用していた・・・だから、まずは親父さんの生存の確認だ!その間に反乱についての

 真偽を調べようぜ?

 別に兄上への報告はその後でも良いだろう」

 

「ヘクトル・・すまない」

 

「そんな申し訳なさそうな顔すんなよ

 親父さんはきっと生きてる・・・だろ?」

 

「ああ、もちろんだ」

 

「ラウス侯・・・黒い牙、そしてエフィデル。気になることはいっぱいだね」

 

「それでも、必ず探し出して、父の無実を証明してみせる!!」

 

エリウッドはそう決心して、再び前をむいたのだった。

 

 

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それから5日が経ったが、エリウッド達一行は未だ城を捨てて逃げたラウス侯の行方を掴めずに居た。

 

 

「・・・くそっ!ダーレンの奴めどこに行きやがったんだ

 せめて、何か手掛かりがあればな!!」

 

「まだリキアからは出でいないだろうが・・・ヘクトルあれから5日経つ

 サンタルス侯の死、ラウス城を僕らが落としたこと全てウーゼル様の耳にも届いているだろう

 だが、何故動かれる様子は無いんだ?」

 

「何か考えがるんだろうがな・・・

 それに今、表だってオスティアが動くわけにはいかないって事情もあるしな・・・」

 

「オスティアが動けない事情・・・なんだ?それは・・・」

 

「ベルン王国じゃないの? ここ最近、ベルンが嫌な動きをしているって話しを聞いたし」

 

「そうだ、というか良く知ってるな

 ベルンの現国王のデズモンドはリキア同盟が隙を見せればすぐにでも攻め込んでくるだろう

 兄上はリキア盟主オスティア侯爵として、他国にリキアの現状を知られるわけにはいかないんだ

 だから、ことを表だって出すことは出来ない」

 

「・・・表向きだけでも、平穏を装わなければならないってことか」

 

マークとしてもそれはわかる。

だが、そんな悩みを抱える貴族の苦労も大変だなと半ば他人ごとのように考えていた。

ガッツリ、巻き込まれることになるとも知らずに・・・

 

「エリウッド様!!」

 

「どうした、マーカス!!

 なにかわかったのか!?」

 

 

部屋に急ぎ入ってきたマーカスはエリウッドとヘクトルに騎士の礼をするとそのまま口早に告げた。

 

 

「はっ! ただいま、東より伝令が参りましたぞ!

 キアラン城がラウス侯の奇襲により陥落したとのことです!!」

 

「キアラン城が!?」

 

「・・・ちっ、やってくれたぜ

 キアランに攻め込むとは」

 

「マーカスさん、ハウゼン様やリンたちは・・・」

 

マークにとっては大事な仲間とお世話になった恩人達だ。

それにキアランに知人も多く居る。

 

「キアラン侯爵と孫娘リンディス様の生死については残念ながら何もわかっておりません」

 

「・・・まさかラウス侯達がキアランに攻め込むなんて・・・」

 

「エリウッド様、ヘクトル様・・・これからのご指示を」

 

「・・・まだ生きてる可能性はあるんだろ?

 だったら答えは一つだ!」

 

「キアランに助けに行こう!

 まだ間に合うかも知れない!!」

 

マークも2人に頷き、急ぎ準備にとりかかった。

 




次回こそ再会の話しを書きたい。

そして、次回ある人物に生存フラグが立つかも!

にしても、割りとそのまんまかも・・・
原作の大幅コピーに引っかかるかもと若干心配。
大幅がどこまでか良くわからないけど・・・

最悪、この話しは無かったことにするしか無いな(^_^;)

皆様はどう思いましたでしょうか?
若干、恐怖しているwhiterainです

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