「大丈夫・・ゆうこちゃん・・もうすぐだから・・」
もうすぐって・・?何がもうすぐなの?・・
「あと少しで助けが来るから・・」
まって!貴方は誰なの!?
「ゆうこちゃん・・また会えるから・・」
何時会えるの!?待ってよ!
その女の子はアタシに手を振って消えていった
『待って!!』
アタシが手を挙げた先には見慣れない天井
あぁ・・アタシは事故にあって・・
でも、その時助けてくれたのは誰・・?
その時お母さんが病室のドアを開けた
「優子!?良かった!目が覚めたのね!」
お母さんはアタシをギュッと抱きしめた
「お母さん・・女の子知らない・・?」
お母さんがその言葉を聞いた瞬間に固まった
「優子、歩ける?・・一緒に行こう・・」
お母さんがアタシの手を引っ張り、部屋を出た
気づくとそこは違う病室の前
アタシはこの先に何が待ってるか不安になった
「あ・・・あぁ・・っ」
そこに居た、直ぐに会えた・・
ベットで横になってる少女、夢で会った少女・・
アタシよりも酷い状態で・・
「貴方を助けてくれた女の子よ・・貴方を庇うように守ってくれてたの・・」
アタシは震えながら一歩ずつ近づいた
その少女は酷い状態にも関わらず笑顔で眠っていた・・
綺麗な髪、白い肌・・
アタシはその時、少女の無事を祈る事しか出来なかった・・ありがとうも言えなかった・・
こうして時が経ってしまった・・
「おはようございます、西村先生」
「おお、木下姉、おはよう、クラスが書いてある封筒だ受け取れ、一年間楽しくやれよ」
「ありがとうございます、失礼します」
アタシは封筒を開けた、まぁ、当たり前ね
その封筒を鞄にしまうと、クラスに向かった
木下優子 2-A
「おはようございます!西m・・鉄人先生!」
「吉井・・直そうと思ったのだろうが直ってないぞ・・まぁいい、ほら、振り分け試験の結果だ、受け取れ」
へぇ、個人個人封筒で結果を・・
「吉井・・俺はお前が去年どうしようもない馬鹿だと言ってしまったが、訂正させてくれ」
吉井 秋 2-A 次席
「お前はやればできる馬鹿だったな、良い一年間にしろよ!」
「ありがとうございます!先生!」
しかし広い・・
他のクラスとは比べ物にならない大きさだなぁ・・
うーん、私このクラスでやっていけるかなー・・
「お邪魔します・・?」
そう言って入ると、皆の目線が私に来た、地味に痛い
『おいあれって観察処分者だよな?』『何でこんな所いるんだろ』『カンニングでもしたんじゃないかしら』
酷いなぁ・・皆・・
私だってその気になれば・・300点400点位軽く取れるっつーの・・
「そんな事ありません、そんな事をしていたら私達が見逃すはずがありません、それに彼女はこのクラスの次席です」
背後から高橋先生、地味にビックリした・・
『そ、そうか・・悪い事言っちまった・・』『後で謝れば許してくれるかな・・』
でもナイスです、先生
「吉井さん、貴方も席についてください、自己紹介を始めます」
はーいっと・・えーっと私の席〜っと
おお、結構良い所、お隣さんは・・
優子ちゃん・・?
次回に続きます