翌日、前の学院へと戻った風音は懐かしくも慣れない制服を着て
"あいつ"を探して歩き出す
風音「ここに来るのも久しぶりだね…」
止まったのは生徒会室前、音ノ木に行く前までここの手伝いもしていて、ここを放課後の起点にしていたので懐かしい場所ではある
風音「失礼します」
?「待ってたよ、おかえり風音」
風音「風音は戻って来たくなかったんですけどね、あんたを放っておいたらめんどくさいでしょう、花音さん」
花音「さん付けなんてしなくていいのになぁ、めんどくさいって言うけどさ、悪いことしてるのは風音ちゃんでしょう?」
風音「そうですけど、これからちょっとずつ皆に許してもらおうとした矢先にあんたが現れましたから」
花音「へぇ~、じゃあ前に一緒にいた子達は知ってるってことだよね?」
風音「あたりまえですよ、まぁ、風音の件には無関係の子ですけどね」
花音「そっかそっか、私だってね、風音が合法的にあそこにいるなら無理やり戻そうなんて思わないさ、風音が皆を騙してまであそこに居るって言うのなら、私も手段を選ばずあなたを欲するだけよ」
風音「めんどうな先輩に目を付けられたものです、あんたがあんな所に居るなんて予想もしませんでしたよ」
実際この先輩は学校か家かのどちらかにしか存在しない、そう思っていた
花音「私だって街の様子を見に行くわよ?風音を探して…だけどね?」
風音「まぁ…いいですよ、今日からちょっとずつですけど、向こうにしっかりとした手順で戻れるように動きますから」
花音「あら?私の手伝いはしてくれないの?」
風音「えぇ、今は学園長との契約もないですしね」
花音「そんな冷たいこと言わないで欲しいな、前のように私の片腕になって欲しいな」
そういってあいつは風音にゆっくりと近づいてきた
風音は動けなかった、その微笑みに本気を感じてしまったから
??「あら、私達の風音をあんまり誘惑しないでほしいわね」
一つにまとめられた金色の長い髪、風音よりもほんの少しだけ高い身長の彼女が間に入ってきた
風音「絵里……」
絵里「迎えに来たわよ?私の片腕さん」
希「エリチそれはカッコつけすぎとちゃう?」
後に続くように希も生徒会室に入ってきた
花音「そっちの紫さんは見たことあるけど貴方は誰かしら?」
絵里「音ノ木坂学園の生徒会長、絢瀬絵里よ、申し訳ないけど風音は私に必要だから返してもらうわね」
花音「あら、そこにいる不正入学者を生徒会が庇うの?」
絵里「えぇ、あなたがどこまで知っているかは知らないけど、私は学園を背負って来てるわ、もちろん彼女を嫌がる人が居たとすれば責任も取る、私の覚悟を舐めないで」
花音「そう、でも女の花園で過ごしてきた乙女達全員が風音を許すとは到底思えないわね、好きになさい」
絵里「言われなくてもそのつもりよ、必ず風音は私の元に戻すって決めたんだから」
風音「絵里…」
絵里「さぁ、理事長から預かった皆の住所よ、皆の所に行って許可を貰いに行きましょっか?」
風音「うん!」
あれ?生徒会組が出てきた…
μ's出てこないって言っておきながら次のページで出してしまった
これには理由があります
もともと出すつもりなかったんですけど
こっちの展開の方が燃えるよねってなって変えました
頭の中でですけどそれにあわせて後の展開も変えたので
更新に時間が掛りました
よくよく考えたらこれラブライブの小説ですもの
μ'sが活躍してなんぼですからね!