if√ラブライブ!   作:流雨

67 / 70
このStepは決して…
第67話


"あいつ"と目が会ったそれ日の記憶は、すごく曖昧であまり楽しめたとは言えなかった

実際は楽しかったのだろうし、楽しんでいたと思う

ただ、心のどこかで常に解決策を考えていたので心のそこから楽しめたかと聞かれれば

迷わずノーと答えるだろう

 

どうしたものか…誰かに相談した方が…

 

絵里

…誰にも相談しない

 

ひとまずは自分で解決してみよう、いざとなれば2人にも協力してもらえば…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず何をしなきゃいけないか、それは学院を去ることだ

被害を最小限に抑えなくてはならない

きっとあいつは手段を選ばない

 

そんな考えと共に休日の学院へと向った

いつもなら向う生徒会室を避ける道を通り理事長室を向う

 

風音「風音です」

 

理事長「どうぞ」

 

他の扉より少し豪華な扉、あまり開けることのないその扉に

風音は今までに感じたことのない緊張を感じた

 

風音「こんにちわ、ってことりんも居たのか…」

 

ことり「うん、ちょっとお母さんをお話ししてたの」

 

理事長「それで、あなたから来るなんて、なにかあったの?」

 

風音「まだ何もありませんよ、ただ…何か起こる前に来ました」

 

ことり「えっと…ことりは席を外したほうがいいかな?」

 

風音「……」

 

どうしたものか…

居てもらう

外してもらう

 

風音「うん、そうして」

 

ことり「じゃあことりは行くけど……無理はしないでね?」

 

そう言って帰ってくれた、でもまさか気を使われるとは…

 

理事長「それで、どうしたの?」

 

風音「あぁ、風音をこの学校から退学にしてくれ、名目は…男だったからで」

 

理事長「やっぱり何かあったのね?」

 

風音「ちょっとね、やっかいな人にばれちゃって」

 

理事長「そうだとしても私は貴方を売らないわ、責任が生じたとき…それは私が背負うものだから」

 

風音「じゃあ前の学園に戻すだけでもいい、可能なら絶対に戻ってくるから、ちゃんとした方法で」

 

理事長「わかったわ、個人的にあなたを手放したくないから、必ず戻ってくるのよ?」

 

風音「うん、明日の朝にでも前の学校に戻ったって発表してくれればいいから」

 

理事長「えぇ、一つだけ教えておくわ…ウチの学園は過去に一度だけ特例になった生徒がいたのよ、男だけどこの学校に居た生徒がね」

 

風音「やっぱり…」

 

理事長「そうよ、貴方が二人目になるには、やっぱり先代を追うのがいいんじゃない?」

 

風音「ありがとうございます…」

 

理事長室を出た風音は、少しの希望を手に入れたおかげで、少し顔が明るくなった気がする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「風音ちゃん…」

 

門を出ようとしたら、何故か穂乃果が待っていた

 

風音「どうしたの?誰か待ってるのかな?」

 

穂乃果「風音ちゃんをだよ、ことりちゃんに風音ちゃんが理事長室に来たって聞いて嫌な予感がしたんだ…」

 

風音「そっか、でも大丈夫だって何もないよ」

 

穂乃果「本当に?」

 

どうしよっか…

正直に話す

黙っておく

 

風音「本当に大丈夫だよ、じゃあ風音はちょっと行く所があるから行くね?」

 

穂乃果「うん…」

 

風音「……絶対にまた会おうね」

 

穂乃果「えっ…」

 

そう残して風音は走った、今度が絶対追いつかれない"男"の本気で









すげぇ…シリアス…
たぶん次からμ'sのメンバーはあまり出てこないと思います
見てわかるように全力でフラグ折ってますから
このフラグをいつか個別編として回収しに戻ってこれればいいな…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。