風音「ここまで付いてきてなんだけどさ…」
希「どうしたん?」
のんたんの家まであと少し、話題が少しなくなったのもあってか
風音の頭に一つの疑問が出てきた
風音「どうして風音と海未ちゃんに頼んだの?」
海未「確かにそうですね、風音はわかるのですが…私よりも絵里の方がよかったのでは?」
希「なんとなくよ、特に理由なんてないから気にせんでいいよ」
海未「ならいいのですが、希との交流を深めるいい機会ですし」
希「うんうん、ってもう着いちゃったけどな」
風音「外で待ってるから行ってきなよ」
希「うん、そっちに公園あるからそこで休んどき」
風音「オッケー」
希が指を指した方向に向って海未ちゃんと二人で歩きだした
すぐにケータイが震えたので鞄から取り出す
風音「えっ?希から?」
さっき別れたばっかりの希から個人チャットが送られてきてた
希『いまなら海未ちゃんに言えるんとちゃう?』
なるほどね、このメンツにしたのもそれが理由か
風音「海未ちゃん、ちょっと真面目な話していいかな?」
海未「はい、どうしました?」
言う決心は付いた、あとはこの重たい口を開くだけだ
風音「実は…風音は男なんだ」
海未「やっぱりそうでしたか」
風音「……やっぱり?」
海未「えぇ、穂乃果やことりがこそこそしているのは知ってました」
風音「最初から知ってたってこと?」
海未「いえ、最初は何でこそこそしてるのかは分かりませんでしたよ、ただ一緒に過ごして、あなたに出会って、あなたが関わってるってわかって、私らしくありませんが一度弓道部に行く振りをしてあなた達に付いていったことがあるんです、趣味の悪い話ですよね」
風音「ううん、だって海未ちゃんがそこまで感づいたのなら2人に置いていかれてる気がして怖かったと思うもん、風音も同じことしてたと思う」
海未「ありがとうございます、その時に聞いたんですよ、生徒会室であなたのことを風音君って呼んでいるのを…」
風音「なるほど…だから知ってたんだね」
海未「えぇ、いつかこっちから言おうとはしてたんですけど、途中でいつか風音の方から言ってくれるって思ったので」
風音「海未ちゃんは風音が男でもなんとも思わないの?」
海未「思わない…って言ったら嘘になりますが風音は風音、優しくてお調子者で、その癖しっかりもしてる、そんな貴方を私は好きになれても嫌いにはなれません、男だろうと女だろうと」
風音「海未ちゃん!」
海未「きっと私以外は皆知っているのでしょう?」
風音「なんでそれを?」
海未「みんなの反応とか…雰囲気ですかね、私を最後にした罰を今度考えておきますね」
風音「ここに来て鬼!」
やっと、やっと、風音ちゃんがμ'sに本性を見せました
小説内では約3ヶ月ですが
リアルでは1年3ヶ月です←