風音｢今日は穂乃果と凛の練習か…｣
目が覚めて一番に予定を確認する
学校がないときは午後にならないと目覚めなかった風音なのだが
午前からの練習に付き合う時は自然と起きれるようになっていた
風音｢よしっ、行くか…｣
練習着を下に着て家を出る
男だとばれる要因は少しでも少ないほうがいいだろうから
ただ暑い…
風音｢おはよ｣
穂乃果｢おはよー風音ちゃん｣
凛｢おはよーにゃ｣
３人で練習する時は決まってお姉ちゃんの居る事務所の練習場所だ
明日はいよいよライブ本番、午後からはμ'sの練習も控えている
風音｢いよいよ明日だね｣
穂乃果｢うん！ことりちゃんも衣装が完成したって言ってたよ｣
凛｢楽しみだけど不安だにゃ…｣
風音｢大丈夫だとは思うけどね、そういえばこのvol.2はどのタイミングで歌うの？｣
穂乃果｢そうだね、一応連続で歌うつもりだよ｣
凛｢皆には内緒にして歌うにゃ｣
風音｢そっか｣
それなら少し他の皆に根回ししておかないとなんて考えていたら
凪沙｢３人共集まったるわね、じゃあ始めましょうか｣
最後にやってきたお姉ちゃんの一声で練習がスタートした
練習は１１時に終わって、午後まで解散した
絵里｢それじゃあ少し休憩にしましょうか｣
神社で始まった午後の練習も２時間余りが過ぎ、絵里の一声で皆が休憩を始める
風音｢はい、絵里｣
自分の鞄からタオルと財布を取り出した絵里にスポーツドリンクを押し付ける
絵里｢あら、ありがとう、ちょっと待ってね｣
風音｢いいって、奢られときな｣
財布からお金を出そうとする絵里を止める
年上とは言ってもこっちは男だ、スポーツドリンク一本ぐらいどうってことない
絵里｢私が飲み物持って来てないってよくわかったわね｣
風音｢愛しの妹君のおかげかな｣
そう言って亜里沙ちゃんとのチャット履歴をみせた
絵里｢って、私よりも連絡取ってるじゃない…｣
絵里は見せた画面をスクロールさせて過去の会話を見始めた
風音｢亜里沙ちゃんからよく連絡が来るんだよね、だからかな？｣
一番連絡取っているのは亜里沙ちゃんではなく雪穂ちゃんなのだが
それと同じくらいは亜里沙ちゃんとも連絡を取っている
妹組みと仲はだいぶいいと自負している
絵里｢なるほどね、確かにそうみたいね｣
満足したのか指を離して少し腕を押してきたのでポケットにスマホをなおす
絵里｢まぁ、わたしは風音に曲を作って貰ったから文句が言えないか…｣
風音｢それって亜里沙ちゃんに関係あるの？｣
絵里｢あるわよ、この曲を家で歌っているとね、亜里沙も作って貰いたいって、おかしいわよね、歌う機会もないでしょうに｣
風音｢ははっ、もしかしたら亜里沙ちゃんもこの学校に入って、アイドルやるかもよ？｣
絵里｢そうかもしれないわね、じゃあその時は亜里沙の我侭を叶えてあげて｣
風音｢そうだね、その時は作ってあげようかな｣
絵里｢私が一番だから亜里沙は二番目かしら｣
風音｢そうはいかないね、実は他にも作ってるんだ｣
絵里｢そうなの？｣
風音｢もしかしたら亜里沙ちゃんは１０番目ぐらいになるかも知れない｣
絵里｢そんなに！？｣
風音｢μ'sには我侭さんが結構いるからね、一番は絵里なんだけどね｣
絵里｢それじゃあ私が一番我侭みたいに聞こえるんだけど｣
風音｢絵里はもっと我侭になってもいいと思うけどなぁ｣
絵里｢そうね…じゃあこうしましょう、Mermaid Festaに最初って意味でVol.1って付けましょう｣
風音｢…ふふっ、いいと思うよ｣
絵里｢…なんだか含みのある笑い方ね…｣
風音｢ちょっとね…｣
まさか２人と似たような理由で番号が付くとは思ってなかったな
でもおかげで違和感のない題名になったのかもしれないな…
ちなみに…
風音がよく連絡を取る人(登場人物)の順番は
雪穂＞亜里沙＞穂乃果＞希＞ことり＞凛＞真姫＞絵里＞花陽＞海未＝真姫＝にこ
主に雪穂は勉強や相談や雑談と一番連絡を取る機会が多い設定です
↑ことり入れ忘れに気付き修正(２月１３日)