夜になって、皆で花火をすることになった
思い悩む
皆に話すべきかどうか
絵里「どうしたの?とても暗い顔になってるわよ」
花火を持ってすごくご満悦状態の絵里が話しかけてきた
風音「ちょっとね…」
持っていた火のついてない花火に絵里から火をわけてもらう
風音「そういえばね、花陽ちゃんにばれた…」
絵里「はぁ…、どうしてなの?」
風音「飛行機の情報入力」
絵里「あの時ね、花陽はなんて?」
風音「大丈夫だって、許してくれたよ」
絵里「そう、でも気をつけなさいよ」
風音「それなんだけどね、μ'sの皆には知っておいて貰いたいんだ」
絵里「…どうして?」
風音「これから風音はμ'sのサポートを全力でしようと思うんだ、A-RISEにはお姉ちゃんが付いちゃったから、きっと生半可なサポートじゃ勝てない」
絵里「えぇ…」
風音「隠し事しながら支えるのがなんだか申し訳ない気がしてね、だから皆には知っててもらいたい、反対されるかもしれない、でも…」
絵里「あなたが決めたことなら私はなにも言わないわ、きっと皆許してくれると思う」
風音「絵里…」
絵里「タイミングは風音が決めなさい、そのタイミングがきっと一番だから」
風音「ありがと、あっ、消えちゃったね」
絵里「取りに行きましょ」
皆に告白しよう、男だって、それで知ってもらおう
本当の風音を
風音「よしっ!」
廊下の雑巾がけ、窓拭き、水周りの掃除を終わらせる
少しの間だけどお世話になった場所だ、綺麗にして帰りたかった
真姫「別に掃除なんてよかったのに」
風音「お世話になった所だしね、それに風音だけじゃないよ」
希「二人やとそんなに時間は掛らんしね」
丁度帰ってきた希がそう言った
朝起きて掃除を始めようとしたら、全く同じことをしようとしていた希に会ったのだ
真姫「まぁ…ありがとね…」
希「ふふっ、お礼を言われるためにやったわけじゃないけど、やっぱり言われたら嬉しいもんやね」
風音「そうだね」
真姫「もう!いいから朝ごはんを作るわよ!」
風音「は~い」
希「じゃあ真姫ちゃんはこっちで味噌汁混ぜといて」
真姫「わかったわ、風音は知ってたけど希も料理が得意なのね」
希「まあね、そんなに凝った料理は出来んけどね」
風音「ここまで出来たら十分だと思うけどね、最近の子は料理出来ない子ばっかりだから」
真姫「悪かったわね…」
風音「大丈夫だって真姫ちゃん、最近料理頑張ってるってお母さん言ってたよ」
真姫「なんであんたが知ってるのよ!」
風音「メル友?」
真姫「っ~~!」
希「そういえば仲よかったもんね」
風音「お母さんにはお世話になったからね」
真姫「たしか昔看護されたことがあったのよね」
風音「聞いたんだ、そうだよ」
希「世の中意外と狭いもんやね…」