if√ラブライブ!   作:流雨

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第44話

凛「もうくたくたにゃ~」

 

海で思いっきり遊びまわって気付けば夕日が見え始めていた

 

風音「だね、風音ももうダメだー」

 

最初のほうは皆で遊んでいたのだけど

みんな段々疲れていって、残ったのは風音と凛ちゃんの二人

二人で追いかけっこしたり、泳いだりした

 

にこ「あんた達の体力は化け物ね…」

 

りん「にこちゃんがなさ過ぎるだけだと思うけどにゃ~」

 

にこ「うっさいわね、にこだって本気だせば」

 

絵里「はいはい、にこはもう少し体力をつけましょうね、それより皆、そろそろ着替えて別荘まで戻りましょ」

 

「「は~い」」

 

風音「あっ、風音はここでお別れだね、ホテルの方に戻るから」

 

穂乃果「そっか…うぅ~、風音ちゃんとお泊りしたかったな~」

 

風音「この前したばっかりでしょ?また今度お泊りすればいいしね」

 

穂乃果「絶対だよ!」

 

風音「わかったよ、風音はもうすこしゆっくりしていくね」

 

穂乃果「うん!じゃあね!」

 

風音「うん、ばいばい」

 

穂乃果達に背をむけ海にむかって歩き出す

さて…帰りはどうやって着替えるか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風音「でないな…」

 

皆と別れて人のあまりいない岩場の方に移動して、お姉ちゃんに連絡を入れた

なぜかお姉ちゃんから返事はなく成すすべがない状態だ

 

希「やっぱりここにおったんやね」

 

風音「あれ?どうして希がここに?」

 

後ろから声を掛けてきた希はすでに着替えていて

希の私服姿は初めて見た気がする

なんだかとても大人っぽい

 

希「なんとな~くここにおる気がしてね、着替えに困ってるんやろ?」

 

風音「うん、お姉ちゃんに連絡をいれたんだけど返事が無くってね」

 

苦笑いしながらスマホを振る

メッセージ画面にはまだ送ったメールをみた様子は無い

 

希「ならウチが少しお話しの相手になろっか」

 

風音「他の皆は大丈夫なの?」

 

希「さき行っといてってもう言ってあるから大丈夫よ」

 

風音「なら少しお願いしよっかな」

 

希「はい、お願いされました」

 

そういえば最近は、いや、μ'sのお手伝いを始めた時から希と夜に通話することがなくなったな…

 

風音「希はさ、本当にみんなのことを見てるよね」

 

希「そうやね、性格からなんか、自然とみんなのことを見てしまってるね」

 

風音「いい性格だよね、風音には出来そうに無いや」

 

希「そういう風音ちゃんも結構回りの事見れてる気がするけどな」

 

風音「そうかな?最近は絵里に穂乃果、凛ちゃんのことは気には掛けてるけど」

 

希「3人とも風音ちゃんにゾッコンやからね」

 

風音「ゾッコンって…」

 

希「ふふっ、でも間違ってはないと思うよ?」

 

風音「そうだけどね、3人共友達以上、親友って所かな?」

 

希「あれ?ウチは違うん?」

 

風音「本人前に言いにくいから言わなかったんだよ、知ってて聞いてるでしょ?」

 

希「そうやで~、やっぱり口に出して言ってもらった方が嬉しいしね」

 

そういえば今日は絵里の本心にもっと近づいた気がした

いつもクールな絵里もやっぱり女の子、隠し事はあんまりされたくないみたい

 

風音「希は風音のこっちに来て一番最初に出来たココロの拠り所だよ」

 

希「そこまで言ってくれるか、面と向かってそう言われるとちょっと恥ずかしいね」

 

ほっぺまで赤くして照れてる希は、いつもの大人の雰囲気も

全てを知っているかのような行動も、全て無くしたただの可愛い女の子になっていた

 

風音「そういう希は風音のことどう思ってくれてるのかな~?」

 

すこしからかいたくなって、意地悪にそう希に聞く

 

希「そんな意地悪するなら、ウチだって、風音ちゃんはウチが唯一わからない存在なんよ、どれだけ見ても、どれだけ話しても、占いだって意味がない、実はウチ昔は結構独りが多かったんよ?それでみんなの中に馴染めるようにって実に付けたこの特技たち、それが必要ない風音ちゃんといると本当に楽なんよ」

 

風音「あうあう…」

 

恥ずかしい、希の口から凄く甘い言葉が流れ込んでくる

 

希「ウチが気楽に接することが出来て、ウチのことを支えてくれる、初めての親友なんよ?」

 

風音「い、いやいや、それは過大評価だと、思うな~」

 

照れすぎて否定の言葉がでてしまう、たぶん今の風音はさっきの希並に真っ赤だろう

 

希「そんなことないよ、風音ちゃんってよくわからへん存在やけど、凄く優しくて暖かいからね」

 

風音「うぅ…」

 

希「仕返し成功やね」

 

風音「よくこんな恥ずかしい台詞をスラスラと」

 

希「本心やしね」

 

風音「あ、ありがとう…」

 

希「どういたしまして、って携帯光ってるよ?」

 

風音「あっ、本当だ」

 

メッセージお姉ちゃんから返信がきていた

 

風音「さっきの場所で寝てたって」

 

希「じゃあずっとおったってこと?」

 

風音「たぶん…」

 

希「じゃあはやく行ってき、ウチもそろそろみんなの所に戻るね」

 

風音「うん、時間があれば明日もそっちに顔出すよ」

 

希「本当に?じゃあ皆にも言っとくね」

 

風音「おねがいね、じゃあ」

 

希「じゃあね」

 

希に手を振りおねえちゃんのもとに向かった




☆1評価によって豆腐メンタルがボロボロに崩れ去ったのでもう評価については気にしないようにしました(逃げた)

Music STARTのラバストをなんとなく二つ購入
にこちゃんと海未ちゃんでした!
みもりんのとある画像がお姉ちゃんに似ててそれから海未ちゃんをみるとすごく複雑な気分に陥ってましたが、これのおかげで解消しました

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