if√ラブライブ!   作:流雨

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第37話

風音「ふわぁぁ…」

 

ゆっくりと体を起こす

見慣れない真姫ちゃんの家から見える外はかなり明るい

 

風音「何時だろ…」

 

枕もとのスマホを取って時間を確認する

 

風音「11時半か…」

 

休日は基本午後になってからしか起きない風音にしては珍しく早起きだ

 

真姫ママ「あら、起きたのね」

 

風音「あっ、おはようございます…」

 

ぼ~っとしていたから全く気付くことはなかったけど、風音のすぐ近くのソファーで真姫ちゃんのお母さんが紅茶を飲んでいた

 

真姫ママ「あの子たちは庭で練習してるわよ」

 

風音「着替えたら見に行きますね」

 

真姫ママ「ええ、それよりもあなたに聞きたいことがあるの」

 

風音「どうしました?」

 

真姫ママ「どうして"女装"なんてしてるの?」

 

風音「えっ…」

 

唐突に、そう言われた

寝起きってこともあり頭が全く回らない

返事が出ないままでいると沈黙が肯定とみなされたのか、お母さんは続けた

 

真姫ママ「だってあなた、うちの病院で入院してたことあるでしょ?」

 

風音「あの時の…看護師さん?」

 

真姫ママ「正解よ」

 

小さい時だったせいで全くあれが何て言う名前の病院かなんてわかってなかった

まさか西木野病院だったとは…

 

風音「えっと…とりあえずお久しぶりです」

 

真姫ママ「ええ、元気そうでなりよりだわ」

 

風音「女装について…ですよね…」

 

真姫ママ「最初はあなただって気付かなかったんだけどね、ほらっ、あなたの携帯の待ち受け」

 

風音「えっ?あっ…」

 

風音はよく待ち受け画面を変えている

今回はたまたまお姉ちゃんとの写真にしていたのだ

 

真姫ママ「凪沙ちゃんも元気にしてる?」

 

風音「はい、最近は忙しいけど元気にしてます」

 

風音が入院している間、毎日のようにお姉ちゃんはお見舞いに来ていた

その時に風音の看護をしていたお母さんと知り合っていた

 

真姫ママ「ならよかった」

 

風音「いま風音は性別を隠しながら音ノ木で過ごしています、実は…」

 

そして、風音は包み隠さず現状を真姫ちゃんのお母さんに話したのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真姫ママ「そういうことだったのね、すっごい性癖に走ったんじゃないかって心配したんだから」

 

風音「ひどいですねぇ…」

 

真姫ママ「じゃあこの事は真姫ちゃんには」

 

風音「内緒でお願いしますね」

 

真姫ママ「わかったわ、それにしても可愛くなったわね」

 

風音「可愛くって…風音は嬉しくないんですけど」

 

真姫ママ「ふふっ、むかしも可愛いって言ったら怒ってたものね」

 

風音「そりゃそうですよ、風音だって男ですから」

 

真姫ママ「男でも可愛いものは可愛いわよ、そろそろお昼の準備でもしようかしら」

 

風音「手伝いますよ」

 

真姫ママ「じゃあお願いね」

 

それからお母さんと二人で雑談しながらお昼の準備を始めたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「つかれた~」

 

あと少しで完成と言う所で穂乃果達が戻ってきた

 

絵里「ほらっ、あんまりぐで~ってしないの」

 

穂乃果「絵里ちゃんのおに~」

 

真姫「ママ、お昼はそろそろかしら?」

 

真姫ママ「ええ、風音ちゃんのおかげでおいしく出来上がりそうよ」

 

風音「風音なんてお母さんの足元にも及びませんよ」

 

真姫ママ「謙遜しちゃって、確かに全体で見れば私のほうが出来るけど、風音ちゃんの作ったこのオムライスなんてすごいじゃない」

 

風音「風音が上手に出来る料理なんて限られてますからね…お母さんに教わりたいぐらいですよ」

 

真姫ママ「あらあら、今度教えてあげましょうか?」

 

風音「いいんですか!?」

 

真姫ママ「いつでもいらっしゃい、風音ちゃんなら大歓迎よ」

 

風音「おぉ~」

 

真姫「むぅ…」

 

穂乃果「風音ちゃんすごい真姫ちゃんのお母さんと仲がいいね?」

 

風音「うん、実は昔にお世話になったことがあるんだ」

 

真姫ママ「忘れてたけどね~」

 

風音「思い出したから許してくださいよ」

 

真姫ママ「よっと、これで完成ね、許してあげるからこれを持って行ってね」

 

風音「はいっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「ではっ、午後からは本格的に通しを2回ほどします、風音はチェックをお願いしますね」

 

風音「オッケー」

 

絵里「本番のつもりでお願いね、この2回で時間的に最後になるから引き締めるわよ」

 

「「「はいっ!!」」」

 

それから通しで1度、最終の微調整を入れて最後にもう一度

2回の練習を終えて本番を迎えた

 

風音は前回と同様、雪穂ちゃんとありさちゃんと撮影をしながら見守った

 

ライブは無事に大成功

多くの人にμ'sの存在を知ってもらえたと思う




夏休み溜まった宿題の消化
ごまだれ~
でおなじみのゼルダ無双の購入とリアルが忙しかったので更新遅くなりました
↑はいっ、あきらかに自分のせいですね
今度、ずっと暖めてきたオリジナルの作品と
ゼルダ無双の二次創作も浮かんできたので
その二つも並列させて更新しだします
ですが基本のろのろ更新なので気にならないと思います
一番案が浮かんでくるのもif√なので更新も一番優先になると思いますし

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