風音｢そういえば風音ってどのくらい入ってた？｣
お風呂から上がり、パジャマに着替えた風音はのんたんに質問する
希｢１５分？｣
風音｢全然長くないじゃんか…｣
希｢この前お風呂は短いほうって行ってたやろ？｣
風音｢たしかにいつもは５分も入らないけどね｣
希｢それにいつもメールしてるときは３分ぐらいでお風呂上がったって返してくるやろ？｣
風音｢たしかに人と連絡取ってる最中はなお早く出る｣
希｢だから心配してきたんよ｣
風音｢なんかね、考え事してた｣
希｢そっか、邪魔しちゃったかな｣
風音｢いや、いいタイミングだったよ｣
希｢じゃあ大丈夫やね｣
希はふとした会話も結構覚えていたりする
希の余裕は案外こういった所からきてるのかもしれない
風音｢ここで全員一緒に寝るの？｣
真姫｢えぇ、そのつもりよ｣
穂乃果｢風音ちゃんの隣おいでよー｣
リビングに戻ると布団が１０枚も並べられていた
風音｢よくこんなに布団があったね…｣
穂乃果の隣に移動しながら風音は真姫ちゃんに尋ねる
真姫｢ママがいつかこんな日が来ることを夢見て買っていたらしいわ｣
真姫ちゃんのお母さんお茶目過ぎるだろ…
穂乃果｢風音ちゃんといっしょ～｣
風音｢わかったから落ち着くんだ穂乃果｣
穂乃果の隣の布団に腰を下ろすと穂乃果は風音の前で嬉しそうに体を左右に振り出した
穂乃果｢なんかね、風音ちゃんといると安心するんだ｣
風音｢そ、そっか…｣
穂乃果は天然タラシだよなぁ
凛｢凛も風音ちゃんの隣がいい！｣
後ろから凛ちゃんが突進してきた
程よい温かみが風音の背中に伝ってくる
風音｢急に飛びついてこないの凛ちゃん｣
凛｢じゃあ次からは飛びつくよ～って言ってから飛びつくね｣
風音｢そういうわけじゃないんだけどな…｣
すっごく甘々な台詞に照れながら風音は凛ちゃんの頭を撫でた
穂乃果｢むぅ…｣
風音｢ん？どうした？｣
穂乃果｢なんでもないですよ～｣
さっきまでご機嫌だった穂乃果が一転、すこしむすっとしてしまった
ことり｢穂乃果ちゃんがめずらしく素直じゃないね｣
穂乃果｢めずらしくないよ！｣
穂乃果の向かい側にことりんが座って穂乃果と会話を始める
ことり｢ふふっ、そういう穂乃果ちゃんも可愛いよ｣
穂乃果｢二人とも知らない！｣
がばっ、っという音と共に穂乃果は布団の中に逃げてしまった
ことり｢逆に凛ちゃんはすごく素直だね｣
凛｢うん、だって風音ちゃんとくっつくと落ち着くんだもの｣
絵里｢みんなして風音は落ち着くって言うのね、不思議だわ｣
ちゃんの言葉に返事するかのようにエリチが風音の向かいに座った
凛｢絵里先輩も近づいたらわかりますよ｣
絵里｢はい、先輩禁止！｣
凛｢えっと…絵里ちゃんも近づいてみてよ｣
絵里｢よく出来ました、そうね、いいかしら風音？｣
いつの間にか絵里は皆に先輩禁止を伝えてたみたいだ
風音｢いいけど、なにもないと思うよ？｣
絵里｢ありがと、じゃあさっそく｣
エリチはゆっくり風音に近づいてきた
風音｢エリチちょっとだけ近いかな？｣
絵里｢あぁ、ごめんね｣
凛｢ね？落ち着くでしょ？｣
絵里｢そうね、におい？雰囲気？どちらにしてもものすごく落ち着くわ｣
風音｢エリチまで…｣
穂乃果｢なんでなんだろうね？｣
布団に潜り込んでいたはずの穂乃果が顔だけだしてそういった
希｢雰囲気とにおい、どっちもやと思うよ｣
風音｢そう言われても自分じゃわからないからな…｣
希｢自分じゃ自分のにおいってわからんもんやから仕方ないと思うよ｣
風音｢それもそっか｣
いつの間にか絵里の隣を陣取っていた希が結論をだした
風音｢希みたいなものなのかな？｣
｢｢それだ！｣｣
凛｢確かに希ちゃんと似てるかもにゃ｣
穂乃果と絵里のシンクロを気にせず話す凛ちゃん
でもそれを聞くかぎり希から感じる安心感と一緒みたいだ
風音｢そっか、なら納得｣
希｢次はウチが納得できんのやけど…｣
風音｢それは知らない、さぁ、寝よっか？｣
｢｢｢｢はーい｣｣｣｣
次の日は路上ライブ、皆がんばれ！