if√ラブライブ!   作:流雨

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第33話

風音「それにしても凄い人数だね」

 

絵里「そうね」

 

真姫ちゃんと穂乃果、ことりんと園田さんもリビングに戻ってきたので

現在この場所には10人もいる、でも全然狭く感じないのは真姫ちゃんの家が大きいからだろう

 

風音「でも驚いたよ、いきなりお泊り会だなんて」

 

絵里「たしかにビックリしたわ、でも穂乃果さんなら考えそうなものね」

 

風音「まさか風音も誘われるとは思わなかったけどね」

 

本当に驚いた、μ'sへの勧誘を断った風音を

その理由も知らないにこ先輩や真姫ちゃん、凛ちゃんがよく思ってくれてる

花陽ちゃんも風音を慕ってくれてるし

園田さんもたまに相談に来たりする

いつの間にか風音もμ'sの一部になっていたみたいだ

 

絵里「あなたは確かにμ'sじゃないけどね、μ'sの皆はそう思ってないわよ」

 

風音「エリチ…」

 

にこ「少なくとも皆、あんたのことは大切な友達と思ってるわ、そんなあんたを誘わないわけないじゃない」

 

風音「にこ先輩…」

 

絵里と風音の間ににこ先輩が座った

そして風音をじっと見てきた

 

にこ「風音、にこのことも呼び捨てにしなさい…」

 

風音「えっ…」

 

にこ「だってあんた、にこだけ先輩つけてるでしょ」

 

確かに風音はにこ先輩だけ先輩をつけている

理由は先輩じゃなくて後輩だと思っていたから、申し訳なくてだけど

 

風音「えっと……にこ…ちゃん?」

 

にこ「うん、それでいいわ、本当は絵里や希みたいに愛称で呼んで欲しかった所だけどね」

 

風音「じゃあいいのがあったらそっちで呼びますね」

 

にこ「敬語も禁止!」

 

風音「えっ!?」

 

にこ「さっきもちょっと言ったけど、にこは絵里や希のように接して欲しいのよ、だから敬語も禁止!」

 

風音「う、うん…」

 

にこ「はぁ~スッキリした!これからもよろしくね、風音」

 

風音「にこちゃんこそよろしくね」

 

最後に風音と握手をして、にこちゃんは花陽ちゃんの所に行った

 

絵里「まさかにこがそんなこと思ってたなんてね…」

 

風音「意外だったよ、でも嬉しい」

 

希「よしっ!次はウチの番やね」

 

にこちゃんと入れ替わるように、のんたんが絵里との間に入ってきた

 

風音「次はのんたんの番なのか!」

 

希「そ~なのだ~、ってゆうても一緒にコンビニ行こって誘いに来ただけよ」

 

風音「いいよ、行こっか」

 

風音が財布を取りに行くために立ち上がる

のんたんは反対側のエリチにエリチもどう?って聞いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希「しゅっぱーつ!」

 

風音「ゴーゴー!」

 

穂乃果「お~」

 

ことり「ははっ…」

 

最終的にこのメンツで行くことになった

絵里は私はいいわって断ったみたい

 

風音「皆にお使いも頼まれちゃったね」

 

希「誰かが行くならついでにって訳やね」

 

穂乃果「えっと…凛ちゃんがインスタントラーメン、花陽ちゃんがお米?あとは皆で食べるお菓子と飲み物だね!」

 

ことり「お米…チンする奴かな?」

 

風音「たぶん…」

 

花陽ちゃんのよくわからない要望に苦笑いしつつ歩を進める

 

希「そういえば今なら風音ちゃんじゃなくて大丈夫やで」

 

風音「たしかにそうだね」

 

確かにここにいる皆は風音が男だって知ってる人だけだ

 

ことり「じゃあ久しぶりに呼んであげるね」

 

風音「うん、おねがい」

 

ことり「風音君…」

 

風音「やっぱりことりんは天使だ!」

 

穂乃果「ははっ…、風音ちゃんって男の子の部分だけはすごくこだわるよね…」

 

風音「実際男の子ですから、仕方ないよ」

 

希「でもどう見ても女の子にしか見えないよね」

 

最近ことりんは生徒会のほうには来れなかったので久しぶりの風音君

やっぱり男に"ちゃん"は間違ってるよ!うん

 

凛「風音ちゃん…」

 

希「えっ!?」

 

風音「り、凛ちゃん!?」

 

凛「風音ちゃんが女の子ってどういうことにゃ…」

 

まさか凛ちゃんが来るなんて思わなかった風音達

またバレてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風音「って理由で風音はここに女の子として来たんだ」

 

後から来た凛ちゃんと合わせて5人でコンビニに歩を進めながら

風音の事情を説明、コンビニに付く少し前に全てを話し終えた

 

凛「そんな理由で来てたんだ、もしかしてμ'sに入らなかったのも?」

 

風音「うん、あんまり目立ったことは出来ないからね」

 

希「そういえばこの前一緒に作った書類はもう理事長に渡したん?」

 

風音「うん」

 

この前理事長に渡した書類は全てのんたんのエリチに協力してもらって作ったものだ

そのおかげで風音は当初の目的を達成、新しく理事長に頼みごとをされた

 

風音「あっ、言うの忘れてたんだけどね」

 

希「どうしたん?」

 

風音「渡した時に理事長から、これからは風音は女子高として存続出来るように頼まれたんだ」

 

希「そういうことは早めに言ってくれんと…」

 

風音「ごめんごめん、あとでエリチにも言わないとね」

 

穂乃果「私いっちばん!」

 

コンビニの入り口に近づくと、穂乃果が急に走り出して入店する

それ始めに皆が買い物を始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

凛「えっと…風音ちゃんが男の子って知ってるのはここにいる皆と絵里先輩だけ?」

 

風音「そうだよ」

 

風音が花陽ちゃんに頼まれたお米を探してると凛ちゃんが話しかけてきた

 

凛「かよちんはこのお米がすきにゃ」

 

風音「ありがと凛ちゃん」

 

凛「こっちのお米とか買ってたらかよちんは怒ってたよ」

 

風音「こだわってるんだね…、それより凛ちゃんはどうして追ってきたの?」

 

凛「ラーメンは自分で選びたいって思ったかだよ」

 

そう言ってカップめんの置いている棚に移動する

 

風音「そういえばインスタントラーメンとしか聞いてなかったな…」

 

凛「凛の今の気分はこれ!」

 

そう言って風音の持っている買い物かごにカップめんを入れる

 

風音「オッケイ、風音も何か買って帰ろうかな…」

 

たまに無性にラーメン食べたくなる時ってあると思う

風音も今、その状態になってしまったのだ

 

凛「あのね…風音ちゃんって」

 

穂乃果「風音ちゃ~ん!」

 

風音「うわっ!急に飛びついて来ないでよ穂乃果…」

 

穂乃果「ごめんごめん、お菓子と飲み物選び終わったけどそっちは大丈夫?」

 

風音「うん、じゃあ会計しよっか、凛ちゃんなにか言いかけてなかったっけ?どうしたの?」

 

凛「ううん、大丈夫にゃ」

 

風音「そっか、じゃあいこっか?」

 

凛「うん…」


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