if√ラブライブ!   作:流雨

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第32話

そして迎えた最終日

ことりんと風音、絵里の三人が当番だ

すでに遅い時間なので、人はいない

 

絵里「明日はいよいよ本番だからね」

 

風音「路上ライブだっけ?何時からやるつもりなの?」

 

ことり「夕方の4時からやる予定だよ、今回はことりが作詞したから来て欲しいな」

 

絵里「最初はどうなるかと思ったけどすごくいい歌詞になったわね」

 

風音「たしかに教室で一度聞いた歌詞は絶望的だったね…」

 

ことり「ひどいよ!否定はしないけど…」

 

風音「そうえばさ、店長はなんて言ってた?」

 

ことり「週一でいいから残ってくれって、それくらいならいいかなって思って了承したよ」

 

風音「そっか、風音は今日でこことはおさらばだよ」

 

ことり「せっかく一緒の職場で働けたのに寂しいな…」

 

風音「今だから言うけどさ、ここに来たのは理事長に言われたからなんだ」

 

絵里「そうだったの?」

 

風音「うん、だからここがそんなに悪くない店ってわかったら風音の役目はおしまい」

 

ことり「お母さんも心配性だなぁ」

 

風音「よし、そろそろ閉店の準備でも始めよっか」

 

絵里「そうね、店長!店閉めますね」

 

店長「おお、お願い」

 

店長の許可も貰ったところで片付けにはいる

風音が調理器具を洗っているとことりんが話しかけてきた

 

ことり「この一週間、夢のようだったな…」

 

風音「夢?」

 

ことり「うん!皆と一緒に可愛いお洋服を着て、皆と一緒に笑顔でバイト」

 

風音「たしかに普通じゃ出来ないことだね」

 

そう返すとことりんはそうだねって言って微笑む

そしてゆっくり近づいてきて耳元でこっそりと

 

ことり「ありがとね、風音君…」

 

風音「えっ!?あっ、う、うん…」

 

ドキドキしてしまった

久しぶりに心臓さんが全力を出してる

 

絵里「いちゃいちゃしてないで、さっさと動いてね」

 

ジト目のエリチがやってきて、風音達に注意する

 

風音「ことりんが悪い!」

 

ことり「ふふっ」

 

急いで食器を乾燥機に並べて、皆に告げる

 

風音「これで終わり!帰るよ」

 

穂乃果「おお、終わった?」

 

ひょこっと現れたのは今回のコラボで一番働いたであろう功労者の穂乃果

 

風音「どうしたの穂乃果?」

 

穂乃果「穂乃果だけじゃないよ!」

 

そう言ってホールに繋がるのれんを少しずらすと

μ'sのみんなが待っていた

 

穂乃果「せっかくだしね、皆で打ち上げをかねてお泊り会をしよって!」

 

海未「明日の練習もそのまま出来ますしね」

 

ことり「ことりはいいよ!」

 

絵里「私も大丈夫よ」

 

風音「じゃあ皆、頑張ってね!明日は見に行くから!」

 

μ'sも大忙しだな、コラボの翌日にライブだなんて

 

真姫「何いってんの?あなたも来るのよ!」

 

風音「えっ?」

 

希「これは打ち上げやからね、μ'sは関係なし!風音ちゃんも参加やで」

 

風音「いいの?」

 

にこ「あんたもμ'sの一員みたいなものよ、だから来なさい」

 

にこ先輩がそう思ってくれてるなんて、嬉しい

 

風音「うん!」

 

 

秋葉のカリスマメイドとμ'sのコラボはここまで

翌日の路上ライブを残すのみとなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道、店を出る前に渡された給料の入った封筒を片手に皆と歩いていた

 

にこ「そういえば3人は着替えとか持って着てないわよね」

 

ことり「うん、さっきはじめて聞いたから…」

 

穂乃果「じゃあ3人は一旦お家に帰らないとだね」

 

希「もう夜やし誰かに付いて行ってあげんとね」

 

風音「別に風音は」

 

にこ「何言ってんのよ、あんたもよ」

 

希「真姫ちゃんの家でお泊りやから真姫ちゃんは除外として」

 

凛「じゃあ凛が風音ちゃんについていくにゃー!」

 

希「ウチはエリチについていくね」

 

海未「ならことりは私が」

 

なぜかしっくり来る三人が付いていくことになった

 

風音「じゃあ凛ちゃん、よろしくね」

 

凛「凛に任せといて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風音「あっ、お姉ちゃん?今日はちょっと友達の所に泊まるね」

 

凪沙「そう、わかったわ」

 

ソファーでごろんと寝転んでいる姉に一言かけつつ、泊まりの用意をさっさと済ませる

 

風音「じゃあ行ってくるね」

 

凪沙「行ってらっしゃい、夜遅いから車とかには気をつけなさいよ」

 

風音「うん!」

 

姉だけど、お母さんのようで、でもめんどくさがり、それが風音のお姉ちゃん

夏本 凪沙だ、今日は珍しく家にいた

 

凛「お姉ちゃん?」

 

風音「そうだよ、じゃあ真姫ちゃんの家に案内よろしく!」

 

凛「任せて!こっちだよ~」

 

付いてきたのがにこ先輩や花陽ちゃんじゃなくてよかった…

少し進むと凛ちゃんが止まってこっちを見てきた

 

凛「ここどこにゃ?」

 

風音「ねこぶつけていいかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たまたま通りかかった絵里、希組に付いて行って真姫ちゃんの家になんとかついた

 

凛「ごめんね風音ちゃん…」

 

風音「別にいいよ、次はしっかりしてよ」

 

凛「うん!」

 

絵里「希が言ったから通ってなかったら完全に迷子ね」

 

風音「スピリチュアルに感謝だね」

 

海未「おじゃまします」

 

ことり「おじゃまします!」

 

真姫「荷物は部屋に置いておいて」

 

穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃんこっちこっち~」

 

μ'sと風音ので合計10人、かなりの人数だけど親御さんは大丈夫なのだろうか

そんなことを考えてると、噂をすればなんとやら、真姫ちゃんのお母さんが扉から顔をチラつかせていた

 

真姫ママ「こんなにもいっぱい真姫ちゃんの友達が!」

 

真姫「ってママ!こないでよ!」

 

それに気付いた真姫ちゃんが扉を閉めにむかう

 

風音「あっ!お邪魔してます!」

 

真姫ママ「いいのよ、そんなにかしこまらなくても、今日はゆっくりしていってね」

 

絵里「ありがとうございます」

 

真姫「はいはい!さっさと行く!」

 

真姫ちゃんはそのままお母さんを押してどこかに行った

 

希「じゃあ皆揃ったし、開始しよっか?」

 

凛「おおぉ!」

 

誰と喋ろうか?




9人全員とお喋りさせます
すこしの間お付き合いください

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