第3話
風音「そんなこんなで次の日だよ!」
絵里「急にどうしたのよ、頭大丈夫?」
希「風音ちゃんは元気やね」
次の日、少し早めの時間に来た風音は生徒会室でゆっくりしていた
風音「ねえエリチー、こっちの資料ってさ…」
絵里「それはね…」
希「風音ちゃんが居ると楽やわー」
なぜか仕事しながらだけど
風音「二人でこの量をこなしてるの?」
絵里「他の子もいるにはいるのだけどね…」
希「正直二人でやったほうが早く終わってたんよ、あんまり人が多いと誰がどんな資料を使ってるとかわからんなるしね」
風音「なるほどね、はいのんたん、これ使うでしょ?」
希「おおきにー」
絵里「そういえば夏本さん」
風音「どうしたの?」
絵里「私達は一応年上よ?」
風音「気にしてるの?」
絵里「そういわれると返す言葉がないわね…」
希「まあまあ、エリチも風音ちゃんのこと親しい呼んだりーな」
絵里「えっ!?えっと…風音?」
風音「うん、エリチ!」
絵里「なんか恥ずかしいわね、あなたホントに男の子なの?」
風音「男だけど?」
絵里「女の子っぽいっていうか、いやむしろ女の子より女の子よ風音」
風音「男らしいって言って欲しいね!」
絵里「それは無理があるわよ…」
希「いっそ女の子になればいいのに」
風音「へぇ~、のんたんはそんなこと言うんだ~」
希「えっと…どうしたん?」
風音「ふふふ」
風音さんは昔、こちょこちょ神と呼ばれるほどのこちょばし上手だったのだ
風音「くらえっ!」
希「ちょっ、か、かぜねちゃ、あっ、たんま、やっ!」
絵里「ハラショー…希がやられてる…」
風音「反省した?」
希「し、したよ…?だから…ね?」
風音「次似たようなこと言ったら」
希「わかりました!」
絵里「なんで兵隊さん?」
これから風音は生徒会にお世話になるようです…
奈々子「今日からうちのクラスの一員になる夏本さんです!」
風音「ど、どうもっ」
時間というものは進んでいくもので
風音もとうとうクラスの皆との対面となりました
風音「趣味は音楽関係全般で、特技は機械いじりです、よろしくお願いします」
女の子の特技でこれは大丈夫かと思ったが、なるべく自分を偽らないほうがばれにくいと言う結論になったので、趣味と特技は元の男のままにしておいた
あと絵里は持ち物も女の子っぽくするべきだと言っていた
奈々子「席はそうね…高坂さんの後ろでいいかしら?」
風音「はいっ!」
たぶんあの空席だろう、高坂さんは…寝てるみたいだ
奈々子「いろいろ聞きたいこともあるでしょうけど、今から授業を始めます」
女子の質問攻めは怖いって聞く、よし逃げよう