風音｢これにて校舎案内とクラブ案内を終わります、この後はグランドでライブを見るために移動してください、さっき紹介したにこ先輩や凛ちゃんも出ますよー｣
残りの案内を全て終わらせて、風音に少しだけ自由な時間が訪れた
雪穂｢お疲れ様です｣
風音｢ああ、雪穂ちゃん、どうだった？｣
雪穂｢ちゃんと宣言通り皆を何とかしましたね、主に凛さんがですけど｣
風音｢それを計算に入れた人選だよ、本当は生徒会を除いた皆で出迎える予定だったんだよ？｣
雪穂｢そうだったんですか、いつの間に？｣
風音｢片手をスマホに忍ばせてこっそりと｣
雪穂｢なるほど、あと亜里沙はなんであんな馬鹿っぽくなってたんですか？｣
風音｢馬鹿って…｣
亜里沙｢ひどいよ雪穂！風音さんがμ'sを全力で表現してって言ったからやってたのに！｣
雪穂｢μ'sって言ってただけじゃん｣
風音｢亜里沙ちゃんのおかげで皆すぐ馴染めたんだよ？……たぶん…｣
雪穂｢適当ですね、でも確かにあの場面でお姉ちゃんが出てきたら面倒くさいことになってたかもですね｣
風音｢ん？お姉ちゃん？｣
雪穂ちゃんのお姉ちゃんが何故いま出てくる？
雪穂｢ああ、私の姉はこう｣
穂乃果｢ゆっきほーーー｣
雪穂ちゃんの話の途中で穂乃果が飛び込んできた
雪穂｢やめてよお姉ちゃん！｣
穂乃果｢いやー、ちょっと事情があって案内の時には出てこれなかったでしょ？｣
雪穂｢その事情はさっき聞いたばかりだから！｣
穂乃果｢だれに？｣
雪穂｢そこにいる風音さん｣
穂乃果｢……｣
風音｢元気だね、穂乃果｣
穂乃果｢えっ、なんで風音ちゃんが雪穂と？｣
風音｢ちょっと縁があってね、それより雪穂ちゃん、お姉ちゃん？｣
風音は穂乃果を指差しながら聞いた
雪穂｢はい、お姉ちゃんです｣
風音｢反面教師か…｣
穂乃果｢ひどいよ風音ちゃん！｣
まさか寝てはいたけど基本真面目な雪穂ちゃんと穂乃果が姉妹なんて…
世の中って結構狭いんだな
穂乃果｢あと亜里沙ちゃんもこんにちわ｣
亜里沙｢こんにちわ穂乃果さん！｣
風音｢まず穂乃果に妹が居たことに驚きだったよ｣
穂乃果｢あれ？言ったことなかったっけ？｣
風音｢うん、そういえばエリチが妹いるとは聞いたけど｣
亜里沙｢亜里沙のことだね！｣
風音｢そうそう、って絵里の妹って亜里沙ちゃんだったの！？｣
穂乃果｢いやいや、雪穂はともかく亜里沙ちゃんは気付こうよ…｣
絵里｢風音は変な所鈍いわね｣
穂乃果の突っ込みにあわせて絵里が校舎からゆっくり歩いてきた
亜里沙｢お姉ちゃん！｣
絵里｢亜里沙、風音に迷惑かけなかった？｣
亜里沙｢大丈夫だよ！｣
雪穂｢むしろ変なことさせてたのは風音さんだったしね｣
風音｢否定はしないよ｣
風音｢あっ、そろそろ二人は準備を始めないといけないよ｣
穂乃果｢本当だ！急がなきゃ｣
絵里｢３人も早めにグランド行きなさいよー｣
ダブル姉妹と少し話をしていたらすぐにμ'sの出番が近づいてきた
ライブもμ'sだけがするわけではない
軽音部や吹奏楽部とかも演奏をしている
風音｢よし、じゃあ二人は先に行ってて、風音は撮影器具を取りに行くから｣
亜里沙｢亜里沙も手伝うよ？｣
雪穂｢私も手伝いますよ｣
風音｢本当に？ありがとう、じゃあ行こっか｣
アイドル研究部に置いていた撮影器具を取りに校舎へと戻った
風音｢二人が穂乃果とエリチの妹だったなんて驚いたな｣
機材を運ぶながら二人に喋りかける
雪穂｢お姉ちゃんに聞いてた風音さんがまんまそのままなんで気付いてましたけどね｣
亜里沙｢亜里沙も風音さんの事は知ってたよ？｣
風音｢えっ、そうなの？言ってくれればよかったのに｣
雪穂｢いやー、タイミングがなかったんですよ｣
亜里沙｢最初に案内してもらった時点じゃわからなかったですし｣
風音｢なら仕方ないか｣
雪穂｢お姉ちゃんの言ってた通りならμ'sのダンスコーチ？みたいなのしてるんですよね｣
風音｢そうだよ｣
雪穂｢なんでμ'sに入らないんですか？てっきりあんまり可愛くないと思ってました｣
風音｢ひどいなぁ、ちょっと理由があってね｣
雪穂｢そうなんですか…｣
風音｢でも楽しいよ、μ'sの皆すごく真面目ですごく頑張りやさんで、教えるとすごく上達していって、風音も元気を貰ってる、穂乃果なんかみんなをまとめてすごい頑張ってるんだよ？｣
雪穂｢お姉ちゃんが…そっか…｣
風音｢絵里も穂乃果に救われたって言ってたしね｣
亜里沙｢最近のお姉ちゃんはよく学校の話するようになったよ｣
風音｢たぶんだけどもし風音が入ったらμ'sはμ'sでなくなっちゃう、今の９人こそが絶対で、最高なんだと思う｣
雪穂｢ちょっぴり羨ましいな、風音さんをそこまで言わせるμ'sを作ったお姉ちゃんが｣
風音｢雪穂ちゃんもきっと穂乃果のように、いや、それ以上に凄いことが出来るよ｣
亜里沙｢雪穂も可愛いし頑張り屋さんだもんねー｣
雪穂｢そ、それより急ぎましょ、早くしないと時間もないんだから｣
そういって雪穂ちゃんが早歩きに変わった
風音｢照れ屋さんだね｣
亜里沙｢そうですね｣