if√ラブライブ!   作:流雨

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第20話

風音「ふぅ…」

 

穂乃果と絵里が急に訪問してきたけどなんなく本日の生徒会業務のノルマは達成

またまた暇を持て余すことになった

 

風音「今日はこれで暇潰すか」

 

昨日の反省もあって風音はちゃんと暇を潰せる道具を持ってきてたのだ

 

風音「ババーン!音楽プレイヤー!」

 

風音はスマホにも音楽は入れているのだけど

こっちはちょっと他の人に聞かれたくない曲をいれてて他の人にはあまり見られたくないプレイヤーなのだ

 

風音「~♪~♪」

 

イヤホンで耳を閉ざす、流れてくるメロディーに身を任せる

少し経つと思わず口ずさんでしまう、聞いてる曲は風音によく似た声のアーティストのものだ

歌詞も全部覚えている

 

風音「~♪」

 

 

 

 

時間も少し経ち、声量を上げて歌いだす

この時間だ

誰も通らないだろう

そう思い顔を上げると

 

海未「………」

 

いました、園田さんいました

 

風音「あれ?練習は?」

 

イヤホンを外しながら何事もなかったかのように話を切り出した

 

海未「私は作詞のため練習には参加してませんでした」

 

風音「そうなんだ、作詞なんて大変だね」

 

海未「いえ、初めてではないですから大丈夫です、それより」

 

風音「それより?」

 

海未「先ほど歌っていた歌は夏本さんの作った歌ですか?」

 

風音「えっ!?いや、違うけど…」

 

海未「そうですか…、あれほどいい歌詞だと世の中によく知れ渡ってると思ったのですが…」

 

風音「そうだよね、本当に…」

 

即座にさっき歌ってた曲を確認する、結構無意識になってたから何を歌ってたか憶えてなかった

 

風音「これはまずいぞ…」

 

よりによってこの曲の時に来るとは…

 

海未「何がまずいのですか?」

 

風音「いや!な、なんでもないよ」

 

話を強引に切り替えるか…

 

風音「そういえば昨日真姫ちゃんの作曲手伝ったよ」

 

海未「さっき本人に聞きました、μ'sに入れたがってましたよ」

 

風音「それならさっき断ったよ、って言ってもすでに絵里から聞いてるか」

 

海未「そうなのですか?穂乃果と絵里先輩が出て行って、少ししてから私も屋上を出ましたから」

 

風音「聞いてなかったんだね」

 

海未「ええ、作曲ができるなら作詞もできますか?」

 

風音「作曲も作詞もできないよ、ただアドバイスなら出来るかも」

 

海未「せっかくですので私も手伝って貰ってもいいですか?」

 

風音「いいよ、とりあえず今思いついてる分を教えて」

 

海未「今はここまでは考えたのですが…」

 

風音「結構出来てるんだね…」

 

海未「はい…でも…」

 

風音「なら…この歌詞を…」

 

海未「それなら…ここも…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風音「完・成!」

 

海未「ありがとうございました!まさか完成まで出来るとは…」

 

風音「園田さんが全部考えたんだけどね」

 

海未「いえ、夏本さんが私の思考に刺激を与えてくれたからというか、あなたが私を導いてくれたからです」

 

風音「園田さんの言葉のレパートリーが多いだけだよ、風音はそれを思い出させてあげただけ」

 

海未「いえ、夏本さんのおかげです、本当にいい歌ができました」

 

風音「うん、とってもいい歌…」

 

海未「やはり来たときに歌ってた歌詞って夏本さんが考えたんじゃ」

 

風音「あー、それはいいから先にμ'sの皆に聞かせてあげれば?うん、そうしよう!」

 

海未「えっ!きゃぁ」

 

風音「はいはい、レッツゴー」

 

少々強引だけど園田さんを押しながら屋上に向かった

 


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