風音「もしもし、希?」
希「もしもし、どうしたん?」
穂乃果に点数を見せて貰った夜、穂乃果からメールで
"やったよ~~、みんな赤点なかったって~"
ってきてたのを切っ掛けに絵里の事を希に聞くのを思い出した
風音「テスト前の続きを聞きたくて」
希「あぁ、あれね、多分風音ちゃんやったら気付いたとおもうけどエリチ実は結構μ'sのこと気にはなってるんやで」
風音「それはわかってるんだけど…」
でも風音には絵里の本当にしたいことがわからない
これはきっと絵里という人間をまだわかっていないからだと思う
風音「希には…絵里が何をしたかわかる?」
希「ウチは付き合い長いから」
風音「だよね、風音にはわからない、でも…」
希「でも?」
風音「理事長が絵里に廃校問題への取り組みを許可しないのかはわかったよ」
希「ほんまに?」
風音「絵里が本当の意味で廃校を阻止したいって思ってないからでしょ?」
希「…」
風音「絵里が役割とか、周りの希望とか、そんなのばっかり気にして廃校問題に取り組もうとするから、理事長はそれを許さないんだね」
希「流石やね、風音ちゃんそこまでわかってるなら後はウチに任してみる気はない?」
風音「何か作戦でもあるの?」
希「ウチは占い得意なんしってるやろ?どうも風音ちゃんだけは結果に反映されんのよ…」
風音「スランプ?」
希「それはわからんけど、今からやと明後日ぐらいにはどうにか出来そうやねん」
風音「オッケー、じゃあ風音はちょっとの間だけ居なくなるね」
希「なんか追い出す形になってごめんな…」
風音「いや、もともと希の描いてた道筋を絵里が進めば解決してたことなんでしょ、風音のせいで狂ったんだからしかたないよ」
希「風音ちゃんはこれまでどおり普通にしてていいよ、いざって時はウチが合図するから」
風音「わかった、頼んだよ希」
希「任しとき、ウチの見込みやけど風音ちゃんのおかげで前の道筋よりスムーズにすみそうやから」
風音「それを聞いて安心した、じゃあおやすみ」
希「おやすみなー」
次の日、この日を開始に急激に変化しだした
それは朝の集会から始まった
理事長「来週に行われるオープンキャンパス、そのアンケートの結果が悪ければこの学院の廃校を正式なものにします、場合によっては共学化、よければ現状維持です」
風音「わぉ…」
希「…」
絵里「くっ…」
絵里「失礼します!」
希「失礼します」
風音「しっつれーーーーーーーー」
理事長「……」
集会の後に3人で理事長室に訪れたのだけど挨拶ミスったみたい
理事長の視線がもうすでに死線である
穂乃果「…生徒会長たち…」
あとそこには穂乃果達μ'sの皆もいた
2年の3人以外は何気に初対面である
理事長「さっきこの子達にも説明したのだけどこれはもう決定よ」
絵里「だったら…」
風音「絵里?」
絵里「オープンキャンパスの進行および内容は生徒会で企画します!」
風音は少し不安を込めて希を見た、これはこのままでも大丈夫なのって言うジェスチャーだ
希もすぐにわかったみたいでにっこり笑って返してくれた
理事長「止めても無駄でしょう…わかったわ、許可します」
絵里「ありがとうございます、ほら、みんな行くわよ」
穂乃果「ふぇ…?」
絵里「貴方達もよ、こうなった以上貴方達にも頑張ってもらうわ」
穂乃果「まかせて!」
風音「なるほど、希はすごいな」
たぶん半分ぐらいはお見通しだったのだろう、μ'sを使い始めた絵里はきっと呑まれて行く、穂乃果という人間に、これを待っていたのだろう、希は
ことり「会長さん丸くなったね」
絵里、穂乃果、希に続いて風音とことりんが部屋をでる、その時にことりんはそっと告げてきた
風音「みたいだね」
ことり「もしかしたらμ'sの皆は反対するかもしれない、でもすぐに穂乃果ちゃんはどうにかしてくれるよ、心配しないでね」
風音「わかった」