まず風音がやらなければいけないこと
それは職員室の現状把握だ、しかし現在テスト期間中なので容易に中に入れない…
風音「どうしたものか…」
潜入などの方法を取ってしまうとばれた時のデメリットが大きい
かといって後回しに出来る問題でもないし…
風音「う~ん…」
ことり「風音ちゃんどうしたの?」
風音「あぁ、ちょっと困ってて」
ことり「相談に乗るよ?」
風音「ちょっと職員室の現状を知りたくてね」
ことり「職員室?どうして?」
風音「ちょっとね…」
ことり「ん~…そうだ!」
風音「何か方法が!?」
ことり「こっちに来て」
ことりんに手を引かれて風音は連れてかれた
ことり「先生に頼めばいいんだよ!」
そう言われて紹介されたのは保健室の先生
風音「いやいや、保健室の先生は保健室に居ることのほうが多いでしょ…」
職員室のことを把握してないんじゃないか、そう言おうとした
先生「それが先生が足りないせいで庶務の仕事も任されてるのよね…」
庶務ってそれはそれは都合のいい…
風音「そうなんですが、ありがとことりん、最高の人選だよ」
その先生に職員室の備品とプリントの印刷についてのやって欲しいこと
生徒会への負担をゼロにする方法、それの実践をお願いした
風音「ことりんほんとにありがとう、これでひとつ問題が減ったよ」
ことり「どういたしまして、他にもあるの?」
風音「うん、次は部活についてなんだけど」
ことり「部活か…そうだ!」
風音「おっ!」
ことり「いるよ!部活に詳しい人!」
風音「よし!じゃあ出発!」
ことり「しゅっぱ~つ」
風音「弓道部か…」
ことり「そうだよ、ここの…あっ!海未ちゃ~ん」
海未「ことりですか、そちらの方は?」
ことり「この子は友達の風音ちゃんだよ」
風音「えっと、夏本風音です」
ことり「こっちは海未ちゃん」
海未「園田海未です、それでことり、どうしたのですか?」
ことり「えっと…風音ちゃん!」
風音「実は…」
園田さんに部活の備品について色々と聞いた
管理はどうしてるのか、発注の申請について
そして園田さん自身の考え
海未「やっぱり生徒会が管理してたのですね、ですが全てのクラブの備品管理は相当骨が折れるのでは?」
風音「そうなんだよね…だから何か対策できないかって」
海未「う~ん、ものすごく勝手というか、そうなってしまうのですが管理は各クラブがしっかりしたら何とかなりそうな気もするんですよ」
風音「うんうん」
海未「発注は生徒会を通す、ですが管理等は各クラブがしっかりすればいいだけですし、別に生徒会がやらなくても…」
風音「確かに…」
??「それがそうもいかないのよね…」
突然人が現れた、その人は園田さんと一緒で弓道部みたいだ
海未「先輩、それはどうしてですか?」
どうやら先輩のようだ
先輩「実は私達が1年の時、まだ3人とも中学生の時ね、部品の整備不足でクラブ生が大怪我したのよ」
海未「そんなことが…」
先輩「見慣れた備品の変化に気付けなかった、だから第三者がみるべきだって、それで生徒会の仕事に備品管理が追加されたのよ…」
風音「それなら、危ない備品だけの管理に変更するしかないか…」
先輩「えっ?今でもそうじゃないの?」
風音「ほぼ全ての備品をチェックしてるみたいですよ、あれ?」
先輩に言われて不安になったので資料を確認した
でもやっぱりほぼ全ての備品をチェックしている
先輩「本当みたいね…」
いつの間にか後ろに回りこんでた先輩は資料をじっくり見ている
先輩「ごめん!ちょっと何とかしてくるわ!」
なにか納得したように走り去って行った
海未「私にも少し見せてください」
風音「あっ、は、はい」
海未「…あぁ、わかりました」
風音「な、なにが?」
先輩の急な行動にてんぱってる風音をよそに園田さんは先輩の行動に納得したみたいだ
海未「いえ、ここの弓道部の欄を見てください」
風音「あれ?弓道部にはチェックするものがない」
海未「弓道部は基本的に管理すると言ってもそこまで危ないものはないんですよ、ですが他いくつかの部活は明らかに危なくないものまでチェック対象です」
風音「なんで弓道部だけ?」
海未「うちは断ったんですよ、大丈夫だって、先輩は多分他の部活でも断ってるものと思っていたのでしょう」
風音「それでなんで急にどこかに?」
海未「あの人はそういうの嫌いな人ですから、他のクラブに直談判にでもいったのでしょう」
風音「なるほど…」
でもこれでクラブの問題も片付いたの…かな?