魔法の世界のアリス   作:マジッQ

10 / 37
犠牲と疑惑

必要の部屋を見つけてからというもの、休日やまとまった時間が取れれば部屋に篭りっぱなしの日々が続いた。とはいえ、パドマたちに怪しまれても面倒なので平日はあまり使っていない。

 

 

部屋を使い始めた頃は、主に新しい人形作りとヴワル図書館の本を読むことに集中していた。今回作る人形は“京人形”といって日本の人形を参考にしたものだ。この京人形にはある特殊な仕掛けを施すつもりであり、そのためにもパチュリーからさまざまな呪いに関する本を借りている。

 

また魂に関する研究だが、この間ある魔法について記述された興味深い本を見つけた。“ホークラックス”または“分霊箱”とも呼ばれている魔法である。自身の魂を引き裂き、引き裂いた魂を物質に込めることで霊魂を分かち擬似的な不死になるというものだ。ここで私が注目したのは“魂を引き裂き物質に込める”という部分である。

 

この本を読んだとき、私の頭の中ではバラバラだったパズルが次々と組み合わさっていくような感覚を感じた。伊達に今まで本を読み続けてきたわけではない。特にパチュリーに出会い数々の禁書ものの本を読めたことも大きいだろう。

 

「理論に間違いがなければ……人形に魂を宿す基礎は揃ったわ。あとはより完璧にするために細部を修正していけば」

 

ホークラックスを参考にすることで恐らく魂を宿した人形を作り出すことが出来る。ただし、二点だけ問題がある。恐らく大丈夫であろうがパチュリーに相談してみたほうがいいだろう。万が一不具合があった場合無事にはすまない可能性がある。

一点は魂を分ける方法。ホークラックによる魂の分割は“殺人”を行う必要があるが、正直言って難しい以前の問題だ。これに関しては別の方法を探さなければならない。

もう一点は魂を分割したとき私自身に影響がでないかどうか。魂を引き裂くというのは壮絶な痛みを伴うというし、その影響は肉体にまで響くらしい。このホークラックスを記述した魔法使いも分霊箱を作った際には顔が醜く爛れ身体の一部が麻痺したらしい。さすがにそこまでなってまでこの方法を試したくはない。

 

この問題については一度パチュリーに相談する必要があるため保留にしておく。出来れば直接話したいのでクリスマス休暇のときがいいだろう。それまでは人形作りと魔法の訓練を行うことにする。

 

 

 

10月。ハロウィーンの日にある事件が起こった。それはホグワーツの管理人であるフィルチさんの飼い猫ミセス・ノリスが石になるというものだ。それも全身金縛り術とは違う完全な石になっている。完全石化は恐ろしく強力な闇の魔術である。パチュリーやダンブルドア校長レベルなら出来るだろうが、並どころかそこらの強力な闇払いとて扱えないほど高度な魔法だ。生徒は完全石化の魔法がどれだけ強力か知らないだろうからそこまで警戒はしていないようだが、先生たちは明らかに警戒している。

 

だが、先生たちが警戒している理由はもう一つの方が大きいだろう。ミセス・ノリスが石となった現場の壁に残されたメッセージ。血で書かれたそれは酷く不気味な雰囲気を放っていた。

 

“秘密の部屋は開かれたり 継承者の敵よ、気をつけよ”

 

秘密の部屋。継承者の敵。

今ホグワーツではこの話で持ちきりだ。秘密の部屋とは何なのか、継承者の敵とは誰のことなのか。生徒たちはその謎を知ろうと調べているが未だに判明したことはない。最近になって一つ進展したことがあれば、ハーマイオニーが魔法史担当であるゴーストのピンズ先生に尋ねたことであろうか。ゴーストとなって長く魔法史の教職に立っていたピンズ先生ならば秘密の部屋について何か知っているのでは、と思ったのだろう。事実、ピンズ先生は秘密の部屋について知っており、最初は話すのに渋っていたがハーマイオニーに説き伏せられ淡々と語りだした。

 

ピンズ先生が言うには、秘密の部屋とはホグワーツ創設者の一人であるサラザール・スリザリンが学校を去る前に残した隠し部屋のことで、彼の新なる継承者のみが秘密の部屋を解き放ち、そこに封じられた恐怖を解き放つことができる。そしてホグワーツからサラザール・スリザリンが魔法を学ぶにふさわしくないと思う者を追放・排除するのだとか。

それからもハーマイオニーや他の生徒があれこれと質問したが、秘密の部屋は存在しないと思っているピンズ先生に無理やり打ち切られてしまい、それ以上のことは知ることが出来なかった。

 

 

 

 

 

 

まぁ、それは一般生徒の話である。

本の虫。ものは試しと秘密の部屋について調べてみたら見事にその詳細が記されていた。基本的にはピンズ先生が言ったように、秘密の部屋はサラザール・スリザリンが作った隠し部屋であり継承者……サラザール・スリザリンの血を引く者のみその扉を開き、中に封印された怪物を操れるという。継承者とはスリザリンの血筋の者であり、パーセルマウス―――蛇語を話せる者を指す。それは秘密の部屋に続く扉は蛇語でなければ開けることができないからだと書かれていた。

しかし極端に言えば、蛇語さえ話せれば誰でも開けることは可能ということになる。蛇語は殆どが先天的なものだが、後天的に習得することは不可能ではない。試しに必要の部屋で蛇語についての本を探してみたら“鼠でも分かる蛇語入門~初・中級編~”と“最高峰の蛇使い”という本が見つかったのだ。

封印された怪物というのは毒蛇の王として有名な大蛇“バジリスク”のことらしい。体長は長い固体で15m程にもなり、牙には猛毒が含まれている蛇だ。しかしバジリスクの最大の特徴は黄色の眼であり、この眼を直視した者は即死し、間接的に見た場合でも石化してしまうという死の毒を宿している。継承者はこのバジリスクを蛇語によって操りホグワーツから魔法を学ぶに値しない者を排除する。それが現在ホグワーツに伝わる秘密の部屋に関する伝説だ。

 

本の虫をさらに読み進んでいくと、秘密の部屋の入り口や部屋及び学校と繋ぐ地図、入り口を開けるための蛇語と発音まで書かれていた。正直、どうやってここまで調べたのかが気になる。もうパチュリーがスリザリンの継承者なのではと言われても納得してしまいそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は今シーズン初めてのクィディッチ試合がある日だ。組み合わせはグリフィンドール対スリザリン。いつもならスリザリン以外の三寮によるグリフィンドールの応援で賑わっているのだが、今日ばかりは皆がスリザリンに注目していた。その中心は今年新しくシーカーとなったドラコとメンバー全員が持つ最新型の箒“ニンバス2001”であるのは明らかだろう。聞いた話だとドラコのお父さんがスリザリンのメンバーに寄付したらしい。来賓席を見るとドラコに似た男性が姿勢正しく座っていた。多分、あの人がドラコのお父さんなのだろう。

 

 

 

試合はスリザリンの優勢で進んだ。スリザリンの実力が高いこともあるのだろうが、一番の原因はグリフィンドールのビーター二人が試合から外れ、ハリーの傍に付き添っていることだろう。なぜグリフィンドールのビーター二人がハリーの傍から離れないのか。まぁ答えは簡単だ。何故か一つのブラッジャーがハリーだけを執拗に狙っているのだ。ブラッジャーからハリーを守るためにビーターが付き添っているのだが、そうするとスリザリン側のブラッジャーによる攻撃を防ぐものがいないグリフィンドールはどうしても動きが制限されてしまう。その影響は確実に出ており、すでにスリザリンに六〇点もリードされている。

 

一旦グリフィンドールがタイムアウトを取ったのを境にグリフィンドールのビーターはハリーから離れる。ハリーは未だ執拗に襲ってくるブラッジャーを避け続けていた。

 

それから数十分経っただろうか。右目の視界から気になるものを見つけた。意識を試合から外し、右目の視界を共有しているドールズへと集中する。実は試合の観戦中ドールズを遠隔操作によって動かしていたのだ。これは日ごろやっている訓練の延長で、騒音の中で別のことに意識を向けていてもドールズを動かせるようにしているためである。最近では始めの目的通りにほぼ無意識で操作ができるようになっている。その訓練の最中にドールズと視界を共有させている中で気になるものがあったのだ。

 

ドールズと視覚を共有した右目に移ったのは、スリザリン側の応援席で高い位置にある場所。そこの席に骨組みの影にいたのは、蝙蝠のような長い耳に大きな目が飛び出している小さな生き物がいた。その生き物はクィディッチの試合を見ながら左手の指を空に向けて指揮者のように動かしている。視覚を共有していない左目で相手の視線の先を見ると、どうやらハリーを見ているようだ。そしてハリーを襲っているブラッジャーとこの生き物の指の動きが一致している。ということは、あのブラッジャーはこの生き物が動かしているのだろうか。

 

私は離れた場所―――離れているのはドールズだが―――から相手の様子を観察する。指の動きは収まることがなく逆に勢いが増しているが、それと同時にこの生き物の表情もどんどんと歪んでいっている。その顔はやりたくもないことをやっているといった感じだ。

 

ハリーを襲うブラッジャーの動きが激しくなっているのか、さっきまで避けていたハリーに少しずつ当たってきている。そろそろ止めさせないとまずいかなと思った私はドールズに武器を持たせてゆっくりと相手に近づかせる。だが少し距離を詰めたところで私はドールズを止めた。なぜなら視界に映る相手の正体を思い出したからだ。

 

屋敷しもべ妖精。魔法族の家に仕えている妖精の一種である。基本的に温厚で、自身の主の命令には絶対服従の存在。だが、彼らしもべ妖精が人間より下という訳ではなく、むしろ数々の魔法を杖もなしに使用できるので、その実力は人間の魔法使いよりも上だろう。ただし、しもべ妖精としての生き方ゆえか人間に対して攻撃の姿勢を見せることはないらしい。もしあるとしたら、仕える主によって命令されたときぐらいである。

 

「(あのしもべ妖精は誰かの家に仕えていて……主人に命令されているのだろう)」

 

しもべ妖精が命令させられてハリーにブラッジャーを襲わせているのは多分間違いない。しかし、そうなると迂闊に手は出せなくなった。しもべ妖精は強力だ。今の私じゃ勝てないだろうし人形だけでなんてなおさらだろう。それに主人に報告されても面倒だ。

 

私はドールズをその場から離れさせて戻ってくるように指示を出す。残念だけどハリーには自力でどうにかしてもらうしかない。まぁ、本当に危なくなればダンブルドア校長が助けるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

あの後、試合はハリーがスニッチを取ったことでグリフィンドールの勝利となった。どうやらスニッチはドラコの頭上にあったらしく、それに気づかなかったドラコがスリザリンのキャプテンから怒鳴られているのが帰り際に見えた。ハリーはスニッチを取ったのはいいものの、ブラッジャーに当たってしまい腕を骨折したようである。ここでマダム・ポンフリーのところに行って治療をしていればよかったのだろうが、いつもの如く自信満々に競技場に入ってきたロックハート先生が治療をすると言い出した。ハリーは嫌がっていたが無視しているのか気づいていないのかロックハート先生は杖をハリーの腕に向けて呪文を唱えた。

 

結果として骨折はなくなったが同時に骨もなくなるという珍現象が起こり、気まずくなったのかロックハート先生はそそくさと立ち去っていった。ハリーはというと、ロンとハーマイオニーに連れられて医務室へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「静粛に」

 

暗い夜の大広間に自信に満ちた声が響き渡る。テーブルは壁際に避けられ、中央に設けられた舞台の上に立っているロックハート先生が集まった生徒を見渡しながら話し出す。

 

「この度、ダンブルドア校長から私が決闘クラブを開くお許しを得ました。私自身が数え切れないほど経験してきたように、自らを護る必要が生じた場合に備えてしっかりと鍛え上げるためです。詳しくは私の著書を読むように」

 

そう切り出したロックハート先生は助手として連れてきたらしいスネイプ先生と模範演技を行うようだ。

 

そもそも、なぜこのようなイベントが設けられたのか。私的にはロックハート先生が目立ちたい場を求めた結果な気がするが、これを機に自衛する力を少しでも身に付けさせようという学校側の考えもあると思う。

理由は数日前、クィディッチの試合があった日の夜に、グリフィンドールの一年生がミセス・ノリスと同じように石になる事件が起こったのだ。生徒が襲われ、学校側として何か対策を取るべきだと話が上がった際に、ロックハート先生が決闘クラブを進言したらしい。提案自体は悪くなかったのですんなりと話は通ったようだ。教えるのがロックハート先生ということで不安の表情を隠しもしなかったようだが。

ちなみにこれはピーブズ情報。本当、間諜としては優秀なゴーストだ。

 

 

 

 

先生たちによる模範演技はスネイプ先生の武装解除術によって一瞬で決着がついた。何やらロックハート先生はわざとやられたみたいなことを言っているが、あれを見て信じる人は相当の信者か現実逃避者だろう。

それから集まった生徒たちは二人組みとなって練習を始めた。私はパドマとやろうかと思ったが、パドマはアンソニーと組んでいたので別の人を探している。しばらくうろついていると、見覚えのある濁ったブロンド色の髪の子が見えた。

 

「こんばんは、ルーナ」

 

「こんばんは……アリスは練習しないの?」

 

「相手がいなくてね。もし空いているようだったら一緒にやらない?」

 

「うん。別にいいよ」

 

「それじゃここは狭いし、もうちょっと広いところに……何かしら?」

 

練習の出来る広い場所へ移動しようとしたとき、騒々しかった周囲が急に静かになった。どうしたのかと皆の視線の先を追うと、舞台の上にいるハリーに視線が集まっている。ハリーは下を向いて何か喋っているようだったが、シューシューとしか聞こえないので何を言っているのかは分からない。

 

その後はハッフルパフの男の子が怒ったように出て行き、ハリーもロンとハーマイオニーに引っ張られて大広間から出て行った。ハリーがいなくなると同時に周囲の喧騒が戻る。皆先ほど起こったことについて話しているようだ。

 

周りの話を聞いていると、どうやらハリーがドラコの出した蛇に向かって何か喋っていたらしい。そういえば、先ほどのシューシューという音は蛇の声に似ているような感じがした。

 

「びっくり。ハリーってパーセルマウスだったんだ」

 

ルーナはそう言って、ハリーが出て行った入り口の方をずっと見ていた。

パーセルマウス。ルーナの言うことが正しいなら、さっきハリーが喋っていたのがパーセルタング―――蛇語なのか。希少な蛇語を直接聞けたことはいい経験だったが、なぜハリーが蛇語を喋れるのだろうか。蛇語を覚えたとは思えない。ハリーは日々の勉強にさえ追いついていないとハーマイオニーから聞いたことがあるので、蛇語なんてものを学んでいる暇はないだろう。それなら先天的に喋れるということだろうか。サラザール・スリザリンは千年以上昔の人物だから僅かにでも彼の血がハリーに流れている可能性はあるし、そうでなくても血など関係なしに喋れる可能性もある。

 

理由は何であれ、ハリーが蛇語を喋れるというのはここにいる全ての生徒が知った。正直、今の時期に蛇語が喋れるなんて知られるのは悪いことしかないだろう。真実はどうであれ、これでハリーがスリザリンの継承者かもしれないという疑惑が出てきたのだから。

 

 

 

 

 

 

翌日、ホグワーツでは昨夜のことで話が持ちきりだった。たった一晩だというのに、もうハリーがスリザリンの継承者だという話になっている。マグル生まれの人はハリーに近づかず、それ以外の生徒も恐ろしいものを見るかのようにハリーから距離を置いていた。それは私の目の前で話しているパドマとアンソニーも例外ではないらしい。

 

「アリスも気をつけたほうがいいわ。何されるか分からないんだから」

 

「はぁ……みんな気が早すぎないかしら。まだハリーが継承者だって決まったわけではないでしょう?」

 

「でも、彼はパーセルマウスだよ。彼が継承者でなくて誰が継承者なのさ?」

 

どうやら蛇語が喋れる=継承者という図式が出来上がっているようだ。

それからも二人の注意を受けながら大広間へと向かう。本来ならばこの時間は薬草学の授業があるはずだったが休講となったのだ。天候が崩れた影響でスプラウト先生がマンドレイクに付きっ切りになって世話をしているらしい。石化したミセス・ノリスやグリフィンドールの一年生を蘇生させるには成熟したマンドレイクが必要なので育成に気が抜けないのだろう。

 

 

階段を降りて大広間へと近づいてきたところで誰かの騒ぎ声が聞こえた。声が聞こえたところへ向かうと人垣が出来ている。何があったのか見ようとするも、唯でさえ狭い通路に大勢の生徒が集まっているものだから見ることが出来ない。

 

「……見えないわね。上海」

 

私は上海を飛ばして視覚共有を行う。右目には上海の視界―――上から見下ろしている光景が映る。

 

「どうアリス?」

 

「……ハリーがいるわね。それと床にフレッチリーが倒れているわ。すぐ傍に……グリフィンドールのゴーストもいる……二人とも動いてないわね」

 

私が状況を説明するとパドマの息を呑む音が聞こえる。ちなみにフレッチリーというのはハッフルパフの二年生で決闘クラブの日にハリーに対して怒っていた生徒だ。

フレッチリーとゴーストが動かない様子はミセス・ノリスの時とまったく同じだ。恐らく石化しているのだろう……ゴーストの場合は石化と言うのだろうか。

 

それにしても、一連の騒動を起こしているのが本当にバジリスクだとしたら石化した者はどれだけ運がいいのか。バジリスクと遭遇して石化するということは直接眼を見ないで間接的に見たということになる。これまで4人(内1匹)も犠牲となっているのに誰も直接見ていないというのはある意味凄いことだと思う。

 

その後は、騒ぎを聞きつけたマクゴナガル先生がやってきて生徒は教室へ戻るよう指示を出し、先生はハリーを連れてどこかへ歩いていった。

 




さて、哀れな犠牲者共も出したしそろそろ秘密の部屋に突入させようか。

新しくドールズに加わる予定の京人形。どんな細工をするかお分かりだろうか?
……人形って、人間の厄を肩代わりしてくれるって聞くよね。厄って呪いのようなものだと思う作者は捻くれ者。


@@@@
現状最新話なので、あとがきはそのまま持ってきた。 ←若干添削しました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。