神武、頑張ります!~ちょっと歴史が違う世界の艦これの艦娘になりました~ 作:雪たまご
艦娘達の部屋は様々だ。駆逐艦のような小さい娘達は大部屋につめこま・・・狭いながらも共同生活を送っている。巡洋艦は二等、一等とでかくなるにつれ一部屋あたりの人数は減る(もっとも艤装にスペースをとられるので狭いことに変わりはない。)。潜水艦は中部屋だが床の一部が開閉式で直接海に潜ることができる。そして戦艦・航空母艦だが、基本は同型艦で一部屋だ。ただし加賀さんが赤城さんと同棲してるように違う部屋に行くことも可能だ。さて、私の部屋は。
「ここが神武さんの部屋です・・・ふぅ。」
「ありがとう。ってデカ!!」
まるで学校の教室のような広さだ。
「はじめは広くてもね、私物が増えたり、艤装の予備部品を置いてたりすると、狭くなるのよ?」
「でも私達の部屋よりかなり広いわ・・・不幸だわ・・・。」
山城・扶桑←運10
神武←運50
「「ふふふ・・・」」
「えっと、その、案内ありがとね?じゃ!」
案内してもらっておいてなんだけれど、負のスパイラルに入り始めた扶桑姉妹の近くは怖い。慌てて自分の部屋に入る。
「さて、艤装の点検でもしますかね。」
@@@@@@
ジロー君を脅して部屋を退出した後、私は迷っていた。気がついたと思ったらドックから連れ出され、そのままさっきの部屋につれてかれたのだ。道がわかるわけもない。迷っているときに一番大切なことは何か。それは迷っていることを自覚し、素直に誰かに道を聞くことである。
と、いうことでたまたますれ違った扶桑さんと山城さんを捕まえた。
「お久しぶりですー。」
「あら神武ちゃん。」
「貴女も迷子になったの?」
「え``?」
迷子が増えてしまった。
「三人寄れば文殊の知恵というし」
「山城は、はいしか言わないし」
「「いっしょに迷子になりましょう?」」
うわぁ・・・。
@@@@@@
一回目の分岐
「私は右だと思うわ・・・。」
「そうですよね、右ですよね!!」
「でも左のような気も・・・」
「さっすがお姉さまやはり左ですよね!!」
「でも右かしら・・・。」
「ですよね!!」
「あ、私左で。」
「アアン?神武、てめぇ扶桑姉さまのいうことに逆らうってんのか?アアン?どうなんだ、ゴラァ!!!」
「じゃあ左にしましょうか。」
「そうですね、行きましょう。・・・ほら神武も早く。」
この姉妹がずっと迷子な理由がわかった・・・。というかそういう人達だったの思い出した・・・!!
ふと壁を見ると。
<食堂← →第一浴場>
「ま、いっか。」
@@@@@@
二回目の分岐
「ところで扶桑さんたちはどこに向かってるんですか?」
「食堂よ・・・?」
「目的地はいっしょですね。で、どの方向に行こうとしてるんですか?」
「前・・・かしら。」
<食堂← ↑ブラジル →艦娘達の部屋>
「食堂は左って書いてあるでしょ!?何で前行くんですか!?というかブラジルって何!?」
「前に行くと何かあるような気がしたの・・・。」
@@@@@@
三回目の分岐
「だからぁ!何で違う道に行こうとするんですか!?」
扶桑姉妹を正座させてお説教を始める。
「ここに書いてあるでしょう!?<第二浴場← →食堂>って!!」
「左の方がいい気がしたの・・・。」
「黙らっしゃい!!」
何故か持ってたハリセンで扶桑さんをはたく。
「扶桑姉さまになんてことを!!」
「てめぇは黙ってろ、このイエスマン。」
56cmを向けて山城さんを黙らせる。お説教を再開してると後ろから足音が二つ。
「あれ?神武っち、お久しぶりー。って何やってんの?」
「三人で何かのプレイ?今度私も北上さんとヤってみようかしら。」
救世主キターーーーー!!!!!
@@@@@@
部屋の中で艤装を点検しながら思う。よくこの部屋までたどり着けた・・・。あの後北上さんと大井さんに先導してもらって食堂までたどり着いた。おはぎウマーータイムを堪能し、いざ自分の部屋に行こうとすると!!あれ?私部屋知らないよね、どこなのか。必死で食堂内を見回すと丁度食べ終わった扶桑姉妹にまだまだ食べそうな一航戦の二人。あきらめて扶桑姉妹に助けを求めて。道がわからないので扶桑さんの感じるがままに進み、やっとたどり着いた。
あれ?どうやってたどり着いたんだろう?