神武、頑張ります!~ちょっと歴史が違う世界の艦これの艦娘になりました~ 作:雪たまご
『さて中盤戦です!!今現在、1位神武選手、2位金剛選手、3位紀伊選手、4位榛名選手、5位北上選手です!』
『さっきの大食いで北上選手が止まったね!』
『まだまだ結果はわかりませんよ?さて最後の障害に神武選手がたどり着きそうです。』
なに・・・これ!?
『最後の障害は・・・潜水艦娘による魚雷祭りだよ!!』
『伊19(横須賀・佐世保・大湊)さん、伊58(横須賀・呉・佐世保・大湊・トラック)さん、まるゆ(横須賀・呉・佐世保・大湊・トラック・リンガ・ラバウル)さんに出張してもらいました!』
潜水艦娘が積める魚雷数は限られているから、全部は私に撃てない。だから、耐え切れるはず!
『ちなみに潜水艦娘の周辺に補給艦が待機していますので、いくらでも撃てますよ!!』
「なにそれ、怖い。」
・・・こうなったら。
「あー潜水艦娘の皆さん?今から全速力で航行するから。19万t級が50knでぶつかったら一発で轟沈するだろうなー危ないなー。というわけで、そこ、どいてね?」
言い終えると同時に加速、すぐに全速力に到達する。前方にいる潜水艦娘が蜘蛛の子が散るように慌てて逃げる。それでも横から撃ってくる娘もいた。
「いたた・・・。魚雷十五発命中か・・・。」
『神武選手、魚雷十五発を受けてなお小破判定すら出ていません!この耐久力、まさに不沈艦です!!・・・えー、他の選手はご安心ください。中破判定が出ると潜水艦娘は攻撃をやめます!』
@@@@@@
浜につくとド級が潮の服を脱がせようとしていた。
「いやぁ!?やめてください!」
「はぁ、はぁ、もう逃げられないぜ?」
「何がもう逃げられないぜ、よ!!」
ばきっ!!
ド級をぶん殴る。
「いってぇ!!いきなり何すんだ!?」
「いや駆逐艦娘を襲う変態さんに言われたくないんだけど・・・。」
「ちげーし!これを見ろ!」
そういってド級が見せてきた紙には
<駆逐艦娘の水兵服>
と書いてあった。
「あー・・・、しょうがないね。」
「そうだろ?」
「「さぁ、脱ぎ脱ぎしましょうねー?」」
「え!?い、いやぁぁぁぁああああああ!!!!」
@@@@@@
「うーん・・・ぱっつんぱっつんだねぇ。」
「エロいな。」
「うぅ・・・ぐすっ。」
『おっーと神武選手とても扇情的な格好ですねー。あ、今潮ちゃんに近づこうとした人?憲兵呼びますよ。』
ド級が潮<舞鶴>ちゃんを選んだのは胸が大きく私でも着れるだろうと配慮した結果らしい。ただまぁそれでもへそが出てるしスカートも短いんだけどね。
「さぁ、いこう!」
「ああ。」
・・・え?潮ちゃんは私のミニスカ巫女服をきてますよ?
@@@@@@
『さて、この競技も残りわずか、小岩に皆進んでいます!
現在1位は神武・ド級ペア!潮<舞鶴>ちゃんから水兵服を剥ぎ取りました!
2位は紀伊・タ級ペア!島風<横須賀>のうさミミをつけています!
3位は北上・ヲ級ペア!天龍<横須賀>の刀を持っています!
4位は榛名・ル級ペア!能代<呉>さんから15.2cm砲を剥ぎ取りました!
5位は金剛・姫ペア!夕張<佐世保>さんにミニスカメイド服を借りたようです!』
『金剛選手苦しそうだねー。』
『夕張さんの服ですから。服が・・・胸がきついんでしょう。』
『確かにないよねー。もうなんていうか、ポッチのついたただの壁というか、龍驤?』
もうやめたげてよぉ!!
後ろから続いているようだがド級の性能は私とほぼ同じ。わたしの速度についてこれる。40knもあれば小岩まで大体50秒でつくはず。後続の娘には負けないと思うから1位は貰っ
「仕方がありません。VOBを使います。タ級さん、つかまって!」
「わかったわ」
キィィイイイイイン・・・・
「行きます!」
「え?待っ、きゃぁぁぁあああああ!!??」
何?今の!?
@@@@@@
『えー・・・。最後にどんでん返しがありましたが、結果発表です。
1位、紀伊・タ級ペア!まさかのVOBでぶっちぎりました!
2位、神武・ド級ペア!惜しくも2位ですが大戦艦級の性能を見せてもらいました!
3位、北上・ヲ級ペア!潜水艦娘を見事に言いくるめました!
回想開始
「一番最初に撃ってきた奴に酸素魚雷20発撃ち込むから。」
「どうぞいってくださいでち!」
「ま、まるゆをたすけ・・・ガポガポガポ・・・」
回想終了
4位、金剛・姫ペア!姉の意地を見せました!
5位、榛名・ル級ペア!残念ながら最下位ですが安定した性能を見せてくれました!
さて、次の競技に・・・アレ?島風ちゃんどうしました?・・・え!?し、しばらくお待ちください!』
「なにか緊急事態が起きたのかな。」
「案外お前の妹がやってきた、とかかもな。」
「それはないって。泊地からここまで二日はかかるよ?それに私の出撃予定とか崇神に任せるってジローに言ったしこれないでしょ。」
「それをあいつにはいったのか?」
「うーん・・・まぁ言ってないけど大丈」
『正体不明の艦影が現れました!見た目は神武選手そっくりですが雰囲気が深海棲艦そのもののようだ、とのことです!皆さん、戦闘態勢で待機してください!提督!提督ーッ!』
・・・。・・・・・・。
「最近はそんな深海棲艦が」
「いや、どう考えてもお前の妹だろ。」
「現実逃避ぐらいさせてよ!」
「そんなわけにいくかぶっ!?」
どこからともなく飛んできた砲弾にド級が倒れる。突然の出来事に悲鳴が上がり、周囲の艦娘が蜘蛛の子散らす様に逃げていく。
「ド級!?」
海の方を見ればいつの間にか浜にあがってきているナニカ。
「ウゥ・・・ァァ・ゥ・・」
「ド級!起きてよ、ねぇ!!あんなの私一人に相手させるつもり!?」
ド級を抱えあげる。ド級の目が開いた。
「なぁジンム・・・俺お前と出会えてよかったよ・・・。」
・・・ガクッ。
「ド級ゥゥゥゥウウウウウ!!!!!」
ド級を抱きしめていると側で立ち止まるナニカ。
「・・・ジンム、ムカエニキタヨ?」
@@@@@@
タウイタウイ泊地・神武型の部屋
「・・・っていう夢を見たんだけど。」
「・・・夢は夢。気にしないほうがいい。」
「そうだよね。それにしてもずいぶん寝てたんだねー私。五日近く寝たままなんて。」
「クスッ・・・お寝坊さん。」
「もう!崇神ったら!」
「・・・そう・・・。・・・そのまま夢だと思っていて・・・。・・大丈夫、悪い虫は駆除したから。」
崇神はヤンデレではなくシスコンです。・・・たぶん。