神武、頑張ります!~ちょっと歴史が違う世界の艦これの艦娘になりました~   作:雪たまご

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ネタがない・・・!!


かるが浜から選手紹介

「とりあえずイベントの具体的な場所はどこなの?」

 

「かるが浜っと書いてあるぜ。えっと・・・なになに?提督のポケットマネーは艦娘による器物破損の修理代や食費に消えているため、ここかるが浜になりました。ほぼ貸し切り状態となっていますが万が一のことがあるので無闇やたらに発砲しないで下さい。・・・だってさ。」

 

「呉鎮の提督は苦労してるんだね・・言葉の端から哀愁感が漂ってくるよ・・・。」

 

@@@@@@

 

 海田市駅からかるが浜駅はそんなにかからない。ただ単線だから時々駅で止まるけど。呉線は海沿いを走っていることもあって海がよく見える。特に晴れた日の昼が一番綺麗だと思ってる。キラキラと太陽の光を反射して輝く青い海。ああ、どの世界でも海だけは変わらないんだね・・・。朝鮮戦争、日韓戦争、第三次世界大戦。敵艦をたくさん沈めたし味方もたくさん沈んでる。艦が沈むといいことは乗っている兵士も沈むということ。日本海は太平洋よりかなり小さいけれど、それでも容易に泳いで岸にたどり着く距離じゃない。ある者は溺れ、ある者は鱶に食われた。助けようとした瞬間鱶に食われた者もいた。遠くでは火の手があがり、硝煙が香り漂っていた。けれど、それでも海は残酷なまでに綺麗だった。硝煙が匂っていても潮の匂いは必ずしていた。負傷兵が落ちたり、鱶に襲われたりして一時的に赤く染まってもすぐに蒼く戻った。沈む艦から漏れる重油は広大な海を汚しきることはできなかった。

 

・・・ああ、最期は海で迎えたかったのにな。

 

 

「おい、ジンム。ついたぞ。」

 

「よし、じゃあ降りようか。」

 

 

 かるが浜は無人駅だから駅員はいない。ポツンと改札があるだけだ。改札を出て浜のほうへ向かうと、人・・・いや、艦娘と深海棲艦が集まっている。列ができてるところがあるけど、あそこが受付なのかな。並んでいる人に聞いてみる。って榛名じゃん。

 

「あの、すみません。ここ受付ですか?」

 

「あ、はい。そうですよ。私は呉鎮の榛名です。あなた・・・とそちらのかたは?」

 

「私はタウイタウイ泊地の神武だよ。」

 

「深海棲艦ド級だ。」

 

「タウイタウイって、あの日本が勝った世界からの転移組みですか?」

 

「そうだよ。」

 

「そう・・・ですか。呉は負けた組ですよ。」

 

 

 榛名さん(呉)に聞いたところこのイベントは初めての試みなのだとか。ヲ級やル級、タ級、それに鬼・姫系が喋れる・・・?ことから、資材を餌に会話を試みたところ友好的な個体との接触に成功。上層部に報告したところ、他の基地でも似たようなことが起きているので今回のイベントの開催となったらしい。呉鎮負担で。

 

「うちの泊地はそんなことやってないなぁ・・・」

 

「でもそちらのド級さんは深海棲艦ですよね?」

 

「そうだぜ。」

 

「うん、ド級とは殺しあって仲良くなったんだよ。」

 

「え?殺しあい?」

 

「そうだな。ジンムってよー、こっちが話してる最中に撃ってくるんだぜ?」

 

「ド級も即座に反応したじゃん!?・・・こほん、実力が互角だからさ、こう、なんていうか、ライバル?」

 

 

「大丈夫なのかな・・・この二人。」

 

 

@@@@@@

 

『えー、これより呉鎮守府主催、艦娘・深海棲艦親善競技会~ポロリ(物理)もあるよ~をはじめまぁす!!司会は私、青葉!!そしてゲストには、』

 

『艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!!皆よろしくぅ!!』

 

『ありがとうございます!では早速選手紹介・・・と言いたいところですが、呉鎮の提督さんからお電話を頂いております。提督~?』

 

『<あーもしもし、聞こえておるかね。私だ。今日は様々な基地からよくぞ集まった。自由にやってくれて構わないがくれぐれも怪我人は出さないように。以上だ。>』

 

『ありがとうございました。相変わらず話が短いですねー。それでは選手紹介です!!まずは横須賀鎮守府からやってきた金剛さんと装甲空母姫さんです!!』

 

「横須賀からやってきた、金剛デース!!よろしくお願いシマース!!」

 

「・・・装甲空母、姫。ヨロシク。」

 

『エントリーNo2!呉鎮守府の榛名さんとル級elite!!』

 

「よろしくお願いしますね?」

 

「ル、ルルル、ルッルールル。」

 

『エントリーNo3!舞鶴鎮守府の北上様とヲ級flagship!!』

 

「やっほー、よろしくね?」

 

「ヲッ。」

 

『エントリーNo4!佐世保鎮守府の紀伊さんとタ級flagship!!』

 

「こんにちわ、よろしく。」

 

「は~い、タ級よ・・あ。・・・タタッタタ、タタ、タターッタ。」

 

『タ級さん喋れたんですねー。ル級さんとヲ級さんも喋れるんですか?』

 

「ル!?」

 

「そんなことな・・・ヲッヲヲヲッヲ。」

 

『後ほど喋ってもらいましょう。では最後!わざわざ遠いタウイタウイ泊地からやってきた、神武さんとド級さんです!!ド級さんは新型の深海棲艦だそうです!』

 

「うーん、と。まぁよろしく。」

 

「おう、ド級だ。」

 

『それでは競技会を始めましょう!!』




十八日と十九日ってセンター試験なんですよね・・・。

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