神武、頑張ります!~ちょっと歴史が違う世界の艦これの艦娘になりました~ 作:雪たまご
午前六時
私の朝は北上さんの美声と獣の鳴き声で始まります。
「大井っちー?朝だよー?」
「クマー!!」
「・・・ニャー。」
「キ、キソー!!」
まったくうるさい獣だわ。そのまま寝たふりをしていると北上さんが耳元にささやいてきます。
「早く起きないと い た ず ら しちゃうよ?」
「喜んで!!」
「おきたね。じゃあご飯食べに行こうか。」
「・・・え?」
「クマー。」
「・・・ニャー。」
「キ、キソー。」
・・・・・・あーうるさい。
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午前六時半
食堂につくと既に人がたくさんいました。中でも目立つのは二つの席。
「たぶん山が大きいのが神武っちのところでー、小さい・・・?のが赤城さんとこだね。」
なんと皿の山で誰が食べているのかわからないんです!!でも北上さんは優雅にその聡明な頭脳を以って、寛大にも愚かな私に教えてくれました!!
「クマはこの弾丸の甘露煮にするクマ。」
「タマは煮干重油ラーメンニャー。」
「俺はおりこうさん魚雷の活け造りにするキソー。」
・・・・・・あの三匹黙らないかなー。
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午後一時
今日の出撃は私と北上さん、神武さんと崇神さんでした。先ほど帰還したので今からですが昼食をとります。
「わたしは・・・うーん、メニューのここからここまで三十人前ください。」
「・・・同じのを。」
「相変わらずよく食べるねー。じゃあ、あたしはこの重油イン鋼鉄ハンバーグで。」
「わ、私も同じので。」
「はーい・・・わかったです・・・・。」
妖精の目が死んでる気がするのは気のせいでしょう。
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食べ始めるのが遅かったからか、食堂には人があまりいません。神武さんと崇神さんは隣の机に食べた皿を積み重ねていきます。神武さんが今食べているのは、鋼鉄プリン重油ソースがけです。
「神武っち、それおいしいの?」
「ん?食べる?あーん。」
パクリ。
・・・え?
「おいしいね、これ。私のも食べる?神武っちこれ頼んでなかったよね?あーん。」
パクリ。
・・・ええ?
「おー、おいしい。あ、そういえば北上さんまたあれやってくれる?」
「もう?いいよー。神武っちの部屋でしようか。赤城さんも呼ぼっか。」
神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す・・・・・・あら、いけない。
ふと向かいを見るとドス黒いオーラを放つ崇神さん。
「北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す・・・・・・・」
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午後二時
私は北上といったん別れ崇神さんと会合に。
「どうにかして北上さんと神武さんを・・・」
「・・・それにはあれをこうして・・・」
「・・・それはああして・・・」
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午後二時半
私と崇神さんは神武さんの部屋の前までやってきました。
『北上さん、私もう我慢できないよ・・・。』
ゴトッ、ドサリ。
艤装が置かれる音に
シュルシュルッ、ハラッ。
衣が落ちる音。
『神武っちったらもうこんなに固くしちゃって。』
『だ、だって・・・い、痛っ!!』
『痛かった?もう少し優しく揉んであげようか。』
『んあ、あ、ん、ああ、あ、あ、ひゃんっ!?』
『大分火照ってきたね。それにしてもまぁ、こんなに濡らしちゃって。』
『だって北上さんのが気持ちよすひゃわっ!?』
トントンッ
「何してるんですか?」
「「・・・っ!?」」
いきなり肩を叩かれ振り返るとおはぎを持った赤城さんがいました。
「この様子だともう始まってるようですね。」
「もう・・・って」
「・・・知ってたの?」
「はい。毎週やってますよ。今日は私も混ぜてもらうんです。では。」
シュッ、バタン。
襖が開き、そして閉じたその一瞬。見えたのは服を脱いだ神武さんを押さえつけて馬乗りになっている北上さんでした。・・・ふ、ふふ、ふふふ・・・負不ふふふふふふふ・・・・・・・・・
「神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す・・・・・・・」
「北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す・・・・・・・」
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午後三時
私こと加賀が二航戦を引き連れてやってきたのは神武の部屋です。部屋の前にはドス黒いオーラを放つ大井と崇神。やはりこちらでしたか・・・。
「神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す神武殺す・・・・・・・」
「北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す北上殺す・・・・・・・」
「「っ!?ひ、ひぃぃぃいいいい!?」」
うるさい二航戦ですね。部屋の中からは嬌声が聞こえます。
『き、気持ちよくておかしくなっちゃうよぉ!!』
『んあ、や、もうだめぇ!!』
『ふっふっふ、まだまだいくよー!!』
「え?これ中で何犯ってるの!?」
「まさかあの三人がそんな・・・。」
はぁ・・・まったく。
バタンッ!!
「赤城さんっ!!あんまなら私がやると言ったでしょう!?」
「「「「あんま・・・?」」」」
部屋の中で行われてたのは北上によるあんま。大型艦船になるほど艤装は大きくなります。たとえば私や赤城さんなどの航空母艦は艦載機を積んでいます。零式艦上戦闘機・・・零戦は約2.7t。一機一機は軽いですがそれが100機近くになるとかなりの重量になります。艦爆や艦攻は爆弾や魚雷を積むのでさらに重くなります。神武さんにいたっては、主砲塔一基だけでおよそ5000tあります。これだけの重量を支えていると艦の構造に歪みが生じます。今でこそ、艦娘となりヒトの身体を得たことで緩和されていますが、始終重い艤装をつけていることには変わりはないので、大型艦船の艦娘は一ヶ月に一度必ず整体士に診てもらうことを義務付けられています。しかし一ヶ月でも我慢できない者はこうして仲間内であんましあうのです。
「わ、私は最初からあんまだと」
「顔真っ赤だったくせにー」
「そういう飛龍だって真っ赤じゃないの!?」
「こ、これは、そう!!イ級をまるかじりしただけ!!」
「私も北上さんにあんましてほしい・・・」
「・・・神武を揉みしだきたい・・・・・・特定部位を。」
何を勘違いしていたのか知りませんが大井と崇神のドス黒いオーラは消えました。ですが・・・
「赤城さん、あんまは私に任せてくださいと言ったでしょう?」
「だって北上さんのほうが上手だし・・・それに加賀のは触り方がいやらしいわ。」
・・・え?・・あ、・・・・あ、え?・・・・・
「ああー、崇神もやらしいんだよねー。赤城さん、おはぎ貰うね?」
「はい、どうぞ。北上さんも疲れたでしょう?どうぞ召し上がれ。」
「ありがたく頂くねー。」
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「いやらしい・・・いやらしい・・・いやらしい・・・いやらしい・・・」
「「加賀さん・・・」」
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おまけ:その頃の山城。
『どうだ?扶桑?』
『少し・・・痛いけど・・気持ちいいです・・・。もっと早くても大丈夫です・・・。』
『そうか。』
「提督殺す提督殺す提督殺す・・・ああ、でも無理矢理される姉さまもなかなか・・・いや、やっぱりなしだわ。提督絶対殺す。」
「HEY、山城。殺すのはNOですよ。憲兵を呼びなサーイ!!」
艦娘も年頃ですから・・・年頃?
飛龍 1939年7月5日竣工
1974年8月29日退役
飛龍さんじゅうごさい