神武、頑張ります!~ちょっと歴史が違う世界の艦これの艦娘になりました~ 作:雪たまご
「政府及び佐渡島基地に打電!!『我 迎撃ニ成功セリ ナレドモソ連艦隊現ユ 我 コレト交戦突入ス』他艦の状況はどうなっている?」
「全艦、抜錨完了!!いつでもいけます。」
「佐渡島基地より入電!!・・・っ!!基地より対地噴進弾『這炎』を発射するそうです!!その後に電磁波砲の試射をしてほしいとのことです!!」
<ああー、電磁波か。>
噴進弾は基本CPU制御だ。つまり電磁波の影響を受ける。こちらが撃った後に、電磁波砲で相手を駄目にしようってわけだね。
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『這炎』は空母に向かって飛んで行ったけれど、割って入った戦艦に直撃。しかも航行可能のようだ。
「全艦に打電!!『我 コレヨリ電磁波砲ヲ撃ツ 各自目測ニテ砲撃サレタシ』電磁波砲は!?」
「一番塔、充電率98・・・99・・・100%!いつでも撃てます!!」
「二番塔、撃てます!!」
「三番塔、撃てます!!」
「敵対艦噴進弾、きます!!」
「衝撃に備えよ!!」
ドォォォオオオンッッッ!!!
<いったーい!!>
「被害状況を報告せよ!!」
「左舷区画ホに直撃!!装甲が一層歪んだそうです!!」
「電磁波砲は!?」
「「「問題ありません!!」」」
「よし、撃てぇ!!!」
シュンッ!!
ダァァァアアアアンッ!!!!
空母に直撃。どうやら誘爆したらしく炎上している。となりの戦艦も発射しようとした対艦噴進弾が誤作動。噴進砲がやられたみたいだ。
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私が電磁波をばかすか撃つせいで、両艦隊ともに電子機器類が使用不可能な状況だった。おっさんは
「こうなったら帝国のほうが強い。」
そんなことを言っていたが、ソ連も強かった。
「暁・雷・電が轟沈、大鳳が中破、響が小破か・・・!!」
かなりの損害がでた。乗組員は各艦で救助。響はソ連兵も救助したらしく、後に聞いた話だと、救助を求めるボートが何故かソ連船ではなくこちらに向かってきたらしい。そのボートを沈めようとしたソ連の駆逐艦から庇って小破になったらしい。
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ソ連のミサイル発射、艦隊の侵攻を受けて大日本帝国は米側として参戦。大東亜共栄圏は参戦しなかったが、大日本帝国への全面的な支援を約束した。開戦初期、劣勢であった資本主義国諸国は大日本帝国の参戦を受けて、「暗雲立ち込める空に一条の光が差した瞬間であった。」とコメントしている。
大日本帝国の参戦を聞き、台湾に逃げていた国民政府は帝国に支援を要請し、帝国はこれを受諾。再び中国大陸で共産党と国民党の戦いが再燃し、中華人民共和国は大戦から脱落。第二次中華民国ができることになる。
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1964年3月2日・日本海
<お久しぶりネ、ジンム。>
<あ、エンタープライズさん。イリノイは?>
<彼女は・・・退役して、今は商船をやってるワ。>
大日本帝国は米艦隊と協力し、ウラジオストクを襲撃、制圧することになった。また、陸軍・空軍は同時進行でペトロハバロフスクに侵攻してるみたい。今回は米艦隊主体なので、崇神や大和型は待機。駆逐艦や巡洋艦がいっしょだ。
<さぁて、働きますかね。>
戦線を広げすぎた上に、技術力の差などで負け続け、最後は革命によってソヴィエト社会主義共和国連邦は崩壊。ロシア連邦となる。ソ連の崩壊をもって第三次世界大戦は終結した。
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<・・・響・・・。・・・行くの?>
<ああ、そうだ。大丈夫、心配することはない。ヨーゼフはいい男だ。>
<・・・虐められてるって聞いたら皆殺しにするから。>
<ははっ、怖いな。崇神、後は任せた。神武もな。>
響が助けたソ連兵達は革命をおこした。そのときのソ連兵は帝国政府に交渉し、響を買い取りたいと申し出た。第六駆逐隊が響一隻となっていたのもあり、帝国は売ることを決めた。 ロシア籍での名前はВерный、日本語で信頼、という意味の艦艇になるらしい。今後、Верныйの保存会のようなものができ響に助けられたソ連兵とその家族が永久保存するのだとか。そして日露の友好の証、ロシア革命の象徴となるらしい。
<では、いってくる。私の最後の名はВерныйだ。 до свидания>
<・・・響ぃ。>
<さようなら。>
ああ、つらい。泣けないことが、別れを惜しめないことがこんなにもつらいことだったなんて。
第三次世界大戦で、日本の旧型の艦艇が多く轟沈しています。