私と俺の蒼天教室   作:フェリックス=サン

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一門目です、今回も引き続き暗い話
雄二達が裏切った訳がそろそろ分かってきます


一問目

さーってと・・代表は何処いったかな・・

 

おっ、いたいた。見つからないようにっと

 

階段上がってるって事は・・屋上かな?

俺は気付かれないように付いて行った

 

ふむ・・やっぱり屋上か、サボりの定番だな

でも屋上で何するんだ?

 

 

 

いやー、風といい天気といい風景といい、素晴らしい

教室は最悪だったけど屋上は素晴らしいな

もう一層の事ここで授業受けさせてくれってな

 

さて代表は・・

 

「すぅ・・すぅ・・・」

 

寝てる・・凄い気持ち良さそうに寝てる・・

どうすんだこれ・・許可貰って付いてきた訳でも無いから何も出来ねぇな・・

まぁ暫く様子を伺うか・・

 

「ごめん・・ごめん・・なさい・・」

 

ん・・寝言か

しかし誰に謝ってるんだ?見る限り悪い事しない良い子に見えるけど

 

「ぎゃふっ・・ふぇ・・」

 

おっ起きた起きた

 

「おはようさん」

俺は笑顔で言った

 

「ふぇっ・・?」

代表は驚き二度見する

 

 

「ふぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?」

「ちょっ!そんな驚くなって!誰か来たらヤバイだろ!」

「そっ・・そう、だね、取り乱してごめんなさい・・」

「いや、分かってくれたなら良いんだ、脅かした俺も悪いから・・」

「それで・・何か、用・・ですか?」

何の用って事でも無いけどな・・

「いや、授業始まるって時にふらふら〜っとどっか行っちまったからさ、気になって」

「あぁ・・あはは、ごめんなさい、私がしっかりしないと・・」

と有希の様子を見て、聞いてみたい事を思い出した

 

「あのさ・・少し聞きたい事があるんだけど」

 

「ん・・私で良かったら・・」

 

「その・・迷惑じゃなかったら・・

 

何で身体中傷だらけなのか・・聞きたいんだけど」

 

有希はその言葉に反応し、身体を震わせた

 

「いっいや!無理だったら本当に良いんだ!すまん!」

と俺は教室へ戻ろうとした瞬間・・

 

有希に抱きつかれた

 

「おっおいどうしt「聞いて欲しい・・」・・は?」

 

「嫌じゃなかったら・・聞いて欲しい・・」

と有希は俺の腰に回していた手を解き、座った

 

 

俺は有希の過去を全て聞いた

それは俺がここに来る前、ほんの数週間前の出来事

話を聞いていて、俺は苛立ちを覚えた

有希が傷だらけの原因も話してくれた

その途端殺意が湧いた

 

 

「ごめん、なさい・・こんな話・・して・・」

話終わった後有希は涙目になった

俺は何も言わずに抱き締めた

「ふぇ・・?」

 

「辛かっただろ、苦しかっただろ・・だけど、もう一人で抱え込もうとするな!今は俺が居る!俺だけは絶対に味方だ・・絶対守るから・・有希・・」

俺も恥ずかしい事に泣いてた

「うん・・ありがとう・・露無君・・」

有希の瞳に光が一瞬だけ戻った気がした

その時---

 

ガチャッ

 

屋上への扉が開いた

「露無君・・静かに・・」

有希は黙って俺の手を取り、影へ隠れた

 

「どうしたんだ・・?」

有希は黙っていた、肩を震わせながら

「お、おい有希・・?」

有希はしゃがみ込み、涙目になっていた

 

 

『雄二・・・お弁当、作ってきた』

『おう、ありがとうな・・』

 

誰だあいつ等・・

俺は影から眼を細くして見た

 

『ムッツリーニ君、ボクもお弁当作ってきたんだ』

『悪い・・助かる・・』

 

四人?いやそれ以上かな・・

 

『まったく秀吉は・・弁当忘れて行くんだから』

『すまぬ姉上、今日は急いでおっての・・』

 

ふむ・・

 

『皆さん、私も今日はお弁当作ってきました!皆さんで食べて見て貰えませんか?』

『瑞希・・貴方のお弁当は駄目よ・・』

 

とっ、全員来たらしいな、八人か

ん?雄二に秀吉・・?有希が話してた奴はコイツ等か?

有希は耳塞いでる、やっぱりアイツ等がそうか

 

『雄二・・あれから狐女とは・・?』

『っ!・・吉井となら会ってねーぞ・・』

『そう・・なら良かった・・』

『もう会わないって約束してくれたもんね、ムッツリーニ君♪』

『あ、あぁ・・約束した』

『安心してください♪私達会ってませんから♪』

『秀吉もね・・あんな馬鹿と一緒にいちゃ駄目よ・・』

『あっ姉上まで・・』

 

ふーむ、成る程ね 殴りたい

どうしよ、これから殴り込んで・・

と考えていたら有希が俺の袖を掴んできた

「有希・・?」

「露無君・・もう、行こ・・・」

有希は俺の手を引っ張ってアイツ等に見つからないように屋上を後にした

 

 

 

 




急展開になりしたが許してください
ここまで見ていただきありがとうございました
次回はお昼ご飯と放課後になります

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