決闘者のハイスクール   作:豆肉

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アーシア登場です 今回原作設定を捻じ曲げてますがお許しを
追加設定
カードのフルネームを言わなけばならない場合は、召喚・ドロー以外で手札に加えるとき・任意で効果を活動するとき・融合、シンクロ、エクシーズ、儀式等モンスターを出すとき素材として使用するとき 以上4つです




第五話

はぐれ悪魔討伐から数日

いつものように悪魔の仕事をこなしていた。契約もとれるようになり順風満帆だ

しかし今日は契約を取って部室に帰ってくると誰もいなかった

いつもなら誰かがいるはずなんだが

しばらく待っていると先輩たちと兵藤が一緒に帰ってきた

しかも兵藤が怪我してるし なんかあったのか

 

「浩次、イッセーの治療を!」

「了解です」

 

とりあえず兵藤の怪我を治してやらねば。

これぐらいの怪我だと…ポーションで十分かな。

 

「手札より『レッド・ポーション』を発動、さらに『ブルー・ポーション』発動」

 

回復系のカードにより兵藤の怪我はみるみる治っていく。

あらためてカードの力ってすげぇ。そんで、兵藤の身に何があったか聞いてみた。曰く依頼者のもとへ行ったはいいが依頼者は頭のいかれたエクソシストに殺されていて兵藤もそのエクソシストに襲われたそうだ。

そんで、なんでか知らんけどエクソシストと行動を共にしていたこのまえ兵藤が助けたシスター、アーシアというらしいがその子がかばってくれたんだと、その隙に先輩たちが兵藤の元へ到着。

エクソシストを殺そうとしたが堕天使が近づいてくるのを察知し撤退したとのこと。

なんで堕天使が絡んでくるんだと思ってきいてみると、そのエクソシストは『はぐれエクソシスト』と言い教会から追放され堕天使のもとへ下ったエクソシストらしい。

 

「部長!俺あのアーシアって子を!」

「駄目よ。どうやって救うの?あの子は堕天使の下僕、私たちとは相いれない存在なの。それにあの子を救うとなると堕天使と敵対することになるわ」

 

兵藤がアーシアって子を助けたいというが先輩に跳ね除けられた。

まぁたしかに堕天使と敵対すれば面倒なことこの上ないというか、かなり危険だろう。

だが兵藤の気持ちもわかる。

話を聞く限りじゃそのアーシアって子、とてもいい子なのだろう。

そんな子が頭のいかれたエクソシストと共にいれば助けたくもなるだろう。

兵藤は悔しそうにうつむいている。

こんな時なんかうまく励ますこともできない自分が情けない。

 

 

後日、夜になり部室にはいるとパン!という乾いた音がこだました。

兵藤がグレモリー先輩にひっぱたかれていた。何やらかしたんだ。

 

「何度言ったらわかるの?あのシスターの救出は認められないわ」

 

どうやら兵藤がアーシアと救出したいと願い出たが先輩が却下。

そのご口論が続いてるって感じか。

 

「俺一人だけでも助けに行きます!」

「貴方の行動が私やほかの部員にも多大な影響を及ぼすのよ!」

「なら俺を眷属から外してください!」

 

パァンッ!と本日二回目のビンタがさくれつした。

 

「そんなことできるわけないでしょう!」

「俺はアーシアと友達になりました!見捨てることはできません!」

 

おぉ兵藤の奴良い目するなぁ。

アイツ助平さを抑えれば普通にモテたんじゃなかろうか。

 

「堕天使と悪魔の関係はそう簡単なものじゃないの。残念だけどその子のことは忘れなさい」

 

部長と兵藤がにらみ合う。

すると姫島先輩がグレモリー先輩に近づき何かを耳打ちする。

なんか表情が険しくなったし何かあったのだろうか。

 

「大事な用事が出来たわ、これから朱乃と少し外に出るわね」

「待ってください!話はまだ…」

「イッセー、あなたにいくつか行っておくくことがあるわ。まず、あなた『兵士』が弱い駒だと思ってるわね」

 

先輩の問いに兵藤は肯定する。

 

「それは大きな間違いよ。『兵士』には特殊な力があるの、それが『プロモーション』よ」

 

先輩たちは『プロモーション』の説明をしたのちどこかへ行ってしまった。

先輩が認めた敵陣の一番重要な所に入ったとき『王』以外の他の駒の特性を使えるというもの。

『兵士』にそんな能力があったとはなぁ。

ちなみに兵藤を転生させるために『兵士』の駒を七つも使ったらしく俺は1つである。この差はなんなのだろうか。

俺の神器だって相当使えるぞ?チートと言ってもいいレベルだぞ。

兵藤の神器と比べれば圧倒的に俺の方が上のはずなのにこの差。

まぁ今はそのことは置いとこう。

 

「んで、兵藤どうするんだ?」

「アーシアを助けに行く」

「俺もついてってやるよ」

 

兵藤が驚いてる。仲間を見殺しにするような薄情者だとでも思われてたのかね。

 

「いいのか?」

「おふこーす」

 

まぁこんなまっすぐな目をしたやつ見殺しにはできんしね。

 

「なら、僕も行くよ」

 

木場もついて来てくれるそうだ。正直意外だ木場はグレモリー先輩側だと思っていたんだが。

 

「僕はアーシアさんのことをよく知らないけど君たちは僕の仲間だ。それに個人的に神父や堕天使は好きじゃない。殺したいほどにね」

 

こいつ昔なんかあったんだろうか。なんか一瞬、顔が怖かったぞ。

 

「それに部長がおっしゃてただろう『プロモーション』の発動条件で『私が敵陣と認めたところの一番重要な所に入ったとき』って、つまり部長は教会が自分の敵がいる陣地として認めたってことだよ」

 

なるほどね、つまり遠まわしに行ってもいいって認めてたわけか。

素直じゃないのか、それとも立場上おもてだって敵対宣言ができないのか。

どちらにしろこれで後ろめたさはなくなった。

 

「……私も行きます」

「なっ小猫ちゃん!?」

「先輩方、特にそこの二人は不安なので」

 

塔城ちゃんもきてくれるそうだ。不安要素として挙げられたのは不満だが。

というかまるで桃太郎だな。

 

「きび団子の変わりは羊羹かっぃてぇ!」

「私はそんなんでつられるほど安くありません」

 

塔城ちゃんに足踏まれた。なんで君のことだとわかったし。

いや、だってよく羊羹食べてるじゃん。

 

「まぁとにかく四人で救出作戦と行きますか!待ってろよアーシア!」

 

兵藤の掛け声とともに俺たちは教会へと向い動き出した。

 

 

 

俺たちは教会の見える位置まで移動し様子をうかがっていた

 

「聖堂の他に宿舎。怪しいのは聖堂だろうね」

 

木場が図面を広げながら言う。というか図面なんてどこから持ってきたんだ。

そんで塔城ちゃん「やっぱり駄目だ」って感じの目でこっちをみないで。

だってそんなのあるなんて知らなかったし。

 

「おそらく儀式は聖堂の下で行われるだろうね」

「なんでそう思うんだ?」

 

兵藤が疑問をぶつけると、木場は苦笑いをした。

 

「神を敬う場所で神を否定する行為をすることで、神への冒涜に酔いしれるのさ。愛し捨てられたからこそ憎悪の意味も込めてわざと聖堂の下で邪悪な呪いをするんだよ」

 

小学生レベルの嫌がらせかよ。何考えてるんだ。

まぁわかる必要もないし今はアーシアちゃん救出に全力を尽くすか。

木場が立てた作戦は木場と塔城ちゃんが敵の足止め、兵藤がアーシアちゃんを探し

俺がモンスターをだし全員のフォローというもの。

俺たちは頷き合い教会に突入する。

突入と同時に俺はモンスターを召喚する。

 

「いらっしゃぁい!!」

 

突入と同時に神父らしき男が襲いかかってくる。それに木場が応戦する。

今のうちに俺はモンスターを召喚だ!

 

「『暗黒界の取引』発動

『E・HEROネクロダークマン』を墓地に送り『二重召喚』を手札に加える、

ネクロダークマンの効果により

『E・HEROエッジマン』を召喚

『ミラクル・コンタクト』発動 

 手札の『E・HEROネオス』『N・ブラック・パンサー』『N・グロー・モス』を

 デッキにに戻し

『E・HEROカオス・ネオス』を特殊召喚!

『インスタント・ネオスペース』発動、

 カオス・ネオスに装備、

『二重召喚』発動

『E・HEROエアーマン』召喚

『E・HEROエアーマン』の効果発動、

『E・HEROバブルマン』を手札加える、

 バブルマンの効果により

『E・HEROバブルマン』を特殊召喚、

『融合』発動

『E・HEROバブルマン』と『E・HEROエアーマン』を墓地に送り

『E・HERO Great TORNADO』を特殊召喚!」

 

「はぁ!?なんだテメェポンポンポンポン変なもんだしやがってぇ!」

 

なんか神父らしき野郎が騒いでやがるが無視だそんなもん。

とりあえず室内で動きやすそうなHERO系を出した。

これだけ出しておけばとりあえずは大丈夫だろう。

レベル9・1体、レベル8・1体 レベル7・1体 これだけ出したの初めてかもしれん。

 

「これ僕達いらなかったんじゃないかな…」

「・・・ですね」

 

塔城ちゃんと木場がなんか呆れてるような顔をしている。

いらないなんてことはないよ!……ないよ!

 

「兵藤!ボケっとしてないで行くぞ!」

「え、お、おう!」

「エッジマンは木場たちの援護、カオス・ネオスとGreatTORNADOはついてこい!」

「テメェなに無視してくれちゃってるわけ!?ふざけんじゃねぇぞクソ悪魔!」

 

神父がまた騒いでるが無視だ無視。

GreatTORNADOの効果で戦闘力が半分になってるしエッジマンもつけた。

まず負けることはないだろう。

 

「というか行くって地下室の入り口わかんのかよ!?」

「こういうのは大体な……ほれビンゴ」

 

祭壇の所までいくと地下室につながる階段があった。

ここまでテンプレ通りだと逆にあやしくなってくるな。

 

「草間!はやく行こうぜ」

「おう」

 

兵藤に呼ばれ急いで下に降りていく。

階段を下りると一本道になっていた。その先に扉がみえる。

おそらくアーシアちゃんはあの中だろう。

部屋の前まで来て扉を破ろうとすると扉がかってに開いた。

 

「いらっしゃい、悪魔の皆さん」

 

中に入った俺たちを女堕天使が迎えてた。なんか体から緑色の光が出ている。

部屋中、神父だらけ全員光ってる剣をもってやがる。

なんなのライトセイバーなの?ジェダイの巣窟かっての。

奥を見ると十字架にはりつけにされた少女がいる。

あれはー

 

「アーシア!」

 

イッセーが叫びアーシアちゃんがこちらに気づいた。

 

「……イッセーさん?」

「感動の対面のとこ悪いけど、もう儀式は終わったわ」

 

遠目でもわかるアーシアちゃんに生気が感じられない。

何をやったかは知らんが、その「儀式」とやらのせいだろう。

とりあえずはあそこから助け出さねば。

 

「兵藤!」

「あぁ!」

 

兵藤も考えてることは同じようでアーシアに向かい走り出す。

一人一人はそんなに強いわけではない上さらに弱体化されている。俺のHEROの相手じゃない。

向かってくる神父たちをなぎ倒し進む。

 

「フフッそんな抜け殻くれてやるわ!それじゃぁさようなら」

 

女堕天使が逃げようとする。

ていうかこいつ、俺らを殺したクソッタレじゃねぇか。

 

「させるかよぉ!!『バトルマニア』発動!」

「なによこれッ!クソ!」

 

逃げようとしていた女堕天使は強制的に俺と対峙させられる。

 

「兵藤!先に行け!カオス・ネオス!兵藤の援護をしろ!」

 

兵藤をアーシアの元へ向かわせて俺は女堕天使と神父たち向き合う。

神父がまだ多く残ってるがこちらはたいした問題じゃない。

気になるのは女堕天使だ。あの体から出る光、どんな変化があったのかは知らんがパワーアップしたのは確実だろう。

あのプライドの高い堕天使が逃げようとしたところを見ると戦闘力が大幅に上がったということではないだろうけど。そうこうしているうちに兵藤がアーシアの拘束具をほどき彼女を抱きしめる。

なんとかアーシアちゃんのもとにたどり着けたようだ。

 

「イッセーさん……」

 

兵藤を呼ぶ彼女の声からは生気が感じられない。

 

「無駄よ」

 

空から女堕天使がムカつく笑みを浮かべながら言ってくる。

イラつく女だ。その余裕ぶった顔、すぐに絶望に染めてやる。ポケットからコインを取り出しはじく。

キンッ! 表だ。

 

「神器を抜かれたものは死ぬしかないわ」

「なら神器を返せ!」

 

兵藤が怒鳴る。

どうやらアーシアちゃんは「儀式」とやらで神器を抜かれたらしい。

ということは女堕天使の変化はアーシアちゃんの神器を取り込んだことによるものだろう。

キンッ! 表。

 

「返すわけないじゃない!これを手に入れるために私がどれだけ苦労したか!」

 

お前の苦労とかんなもん知るか。

キンッ! 表。

効果発動の条件はととのった。

 

「『E・HEROカオス・ネオス』の効果発動」

「っ!?」

 

宣言と同時に周りの神父たちが苦しみだし次々に倒れていく。

女堕天使の奴は天井に穴をあけ外に逃げ出していた。

感のいい奴だ。

だが、バトルマニアの効果で戦闘を放棄することはできない。

それに上に逃げても木場や塔城ちゃん、エッジマンがいる。

 

「兵藤、追うぞ掴まれ!」

 

兵藤はアーシアちゃんを抱えカオス・ネオスに掴まる。

女堕天使が空けた穴を通り外に出ると エッジマンと木場、塔城ちゃんが逃げた堕天使と戦っていた。

女堕天使は必死こいて3人からの猛攻を避けている。

辺りを見ると周りには数人の神父の死体が転がっていた。他にもいたのか。

だか例のイカレ神父が見当たらない、逃げたのだろうか。

まぁいい、それよか今はあの女だ。

女堕天使と木場たちが俺達に気づきいったん戦闘が止まる。

あれだけの猛攻を受けておいてあまり消耗している様子はないが……

 

「よぉ!ずいぶんと調子が悪そうだな!」

「フンッそこの子よりはマシよ!」

 

アーシアを見ながら言い放つ。一瞬兵藤の肩が震えた。

どこまでもイラつく女だ。

 

「やれ!GreatTORNADO!カオス・ネオス!」

 

GreatTORNADOとカオス・ネオスを向かわせる。

 

「小猫ちゃん、僕たちも!」

「はい」

 

木場たちも追撃をかける。

 

「チッでも無駄よ!」

 

こっちが圧倒的に押してるは明らかだが。

だが傷を与えても直ぐに回復してやがる。

あれがアーシアちゃんから奪った神器の力か。

もう一度カオス・ネオスの効果が使えればいいのだがコイントスがうまくいくとも限らないし。

伏せてある魔法、罠で今使えるやつはないし手札もない。

調子のっていらんもん伏せまくって……俺はバカか。

ぐだぐだ考えてると後ろから声が聞こえてきた。

 

「……イッセーさん、私、少しの間だけでも……友達ができて幸せでした」

「何言ってんだ!これから楽し所にいっぱい連れてってやるさ!いろんな人に紹介してやる!みんないい人だから絶対友達になってくれる!だからっ…」

「ありがとう……」

「……アーシア?……待てよこの子を連れていかないでくれよ!なぁ神様!この子にはずっと笑っていてほしいんだ!頼むよ!」

 

兵藤の悲痛な叫びが教会に響く。

 

「あら、悪魔が懺悔!?それともお願いかしら!?無駄でしょうに!」

 

余裕もねぇくせに女堕天使が煽ってくる。

だが言ってることは正解だ。神様は俺たちを救ってはくれない。

 

「そうさ!人を救うのはいつだって生きてる人間だ!俺は悪魔だけどな!」

 

新しく手札に来たカードを掲げ声高らかに宣言する。

 

「手札より!『死者蘇生』発動!甦れアーシアァァァアッ!!」

 

死者蘇生のカードがまばゆいばかりの光を放つ。

 

「…んっ…あれ?イッセーさん?」

「……アーシア?」

 

蘇生完了!この俺の神器に!カードに!不可能はないのだ!!

 

「バカなッ!?そんなことがっ……!」

 

女堕天使が面喰ってる。というか木場も塔城ちゃんもポカンとしてる。

今の隙に倒してもいいのだがそれじゃぁ面白くないというかスッキリしない。

特に兵藤が。ということで。

 

「兵藤!何時まで座り込んでんだ!立て!あのクソアマぶん殴ってやろうぜ!」

「お、おう」

 

今だ混乱しているようで生返事だ。しょうがないから発破をかけてやる。

 

「兵藤!俺達はアイツに一回殺されてる、その分を返してやろう!」

「……あぁそうだ」

「あの女はアーシアちゃんをひどい目に合わせた!ゆるせねぇよな!」

「あぁ…許せねぇ!!」

 

兵藤の意識がだんだんはっきりしてきている。このまま勢いにのせる!

 

「ならば強く想え!先輩が言ってただろう!神器は使用者の強い想いによって力が決定すると!!」

「そうだ、やってやる!アーシア苦しめた報いを受けさせてやる!!オおおおおおおおおおおお!」

 

力があがってるのは確かだがまだ足りない。

さて、もうネタ切れだがどうするか。

……まだあった こいつの根源ともいえるものが。

しかしこれで覚醒したらだいぶアレだぞ……えぇい!考えてる暇はない。

 

「兵藤!これでアイツを倒せたらアーシアがお前に惚れるかもしれんぞ!」

「!?」

「なぁアーシアちゃん!かっこいいよな!惚れるよな!?」

「えっ……あ、はい!」

「う、うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

よしきた!目に見えて力があがってる。もう一息だ!

 

「もしかしたら先輩からご褒美がもらえるかもしれんぞ!!」

「ご褒美!?」

 

先輩からのご褒美。おっぱい星人である兵藤には魅力的だろう。

おそらく兵藤の脳裏に浮かんだのは俺が堕天使のオッサンを倒したあの夜の光景だ。

もしかしたらそれ以上を想像してるかもしれんが。

 

「ご褒美……部長から……ゔお゙おおおおおおおおおおおおおお!!!」

『Dragon booster!!』

 

兵藤の叫びというか煩悩にこたえるかのように兵藤の神器が動き出す。

籠手に紋章らしきものが浮かんだ。

自分でいっておいてなんだが兵藤、お前ほんとどうしようもないな。

 

「おらあああああ!!」

 

兵藤が叫びながら女堕天使へとこぶしを突き出す。

しかしやみくもに突っ込んだため躱される。

 

「そんな攻撃ッ!」

 

『Boost!!』また兵藤の神器から音声。

すると甲の宝石に浮かぶ文字がⅠからⅡになった。

兵藤がまた突進する。スピードがさっきより上がっている。

つまり詳しくは分からんがあの甲の宝石の数字が増えれば増えるほど力が増すというわけか。

 

「少し早くなったぐらいで!」

 

女堕天使の言うとおりでまた避けられてしまう。

それに、まだあの威力じゃ当たったとしても倒すことはできないだろう。

 

「兵藤!もっとだ!もっと輝けええええ!!」

「オオオオオオオオオオッ!!」

『Boost!!』

「このっ!」

 

隙をついて女堕天使が突っ込んでくる。ここで邪魔をされる訳にはいかない。

 

「やらせはせんよ!『六芒星の呪縛』!」

 

女堕天使が拘束される。

兵藤が叫びながら女堕天使に向かい突進する。

 

「吹っ飛べえええええ!!」

『Explosion!!』

 

また宝石から音声が聞こえた。今度は文字が変わるのではなく宝石がいっそう輝く。

勢いをそのまま拳を女堕天使めがけて振りかぶる。念のためだ保険をかけておこう。

 

「『巨大化』」

 

巨大化により兵藤の攻撃力は2倍に跳ねあがる!

ゴッ!!っと派手な音が響き女堕天使が扉を突き抜け教会の外まで吹き飛ぶ。

 

「ヘヘッ……ざまーみろ」

「おう、かっこよかったぜ兵藤」

「そう…だ…ろ」

「兵藤!?」

 

兵藤がいきなり倒れた。 慌てて体を支える。

何事かと思ったがよく診てみると気絶しているだけだった。

驚かせやがって。まぁアレだけ暴れればしょうがないのかもしれない。

 

「アーシアちゃん、こいつを頼む」

「あ、はい!」

 

アーシアちゃんに兵藤を任せる。 野郎に看病されるよりいいだろう。

気絶してるから関係ないかもしれないけど。

アーシアちゃんは兵藤を愛おしそうに撫でてる。 まさか本当に惚れたのか?

……チョクショウ羨ましい。

 

「お疲れ様、まさかこんなことになるとはね…」

 

木場が近寄ってきて呆れたような笑みを浮かべる。

 

「そうね、堕天使レイナーレを倒すことができるとは思っていたけどまさかこんな展開になるとは思ってもなかったわ」

 

声がする方を向くとグレモリー先輩と姫島先輩が歩いて来ていた。 

これまた呆れたような笑みを浮かべて。

 

「文句なしの大団円でしょ?」

 

そういうとまた困ったような笑みを浮かべる。

 

「部長、持ってきました」

 

ずるずると何かを引きずって塔城ちゃんが歩いてきた。

何だろうと覗いてみると外に吹き飛ばした女堕天使だった。

 

「ありがとう小猫。朱乃、起こしてあげなさい」

「はい」

 

そういうと明乃先輩は空中に魔法かなにかだろうか水の塊をつくり女堕天使の顔に被せる。

女堕天使はせき込み意識を取り戻した様子だ。

 

「ごきげんよう堕天使レイナーレ。私はリアス・グレモリー 短い間だけど、お見知りおきを」

 

先輩が笑顔で言い渡す。口は笑っているが雰囲気が怖い笑っているのに怖いとは…

女堕天使は先輩をしばらく睨んでいたが途端、あざ笑う。

 

「残念だったわね。今回の計画には協力してくれている堕天使もいるわ、もうすぐ助けに来るはずよ」

「残念だけど―」

「おどれは立場がわかっとらんようじゃのう!」

 

グレモリー先輩の言葉をさえぎってしまったが気にしない。

負けた分際で何を偉そうに言っているのか。

 

「テメェの仲間なんぞ一瞬で」

「浩次」

「ハイ」

「黙ってて」

「ハイ」

 

グレモリー先輩にしかられスゴスゴと引き下がる。

今回の一番の功労者は俺のはずなのにこの扱いである。

塔城ちゃんがどうしようもないものを見る目で見てくる。やめて。

 

「話を戻すわね。あなたの協力者は既に私が消し飛ばしたわ」

「嘘よ!」

 

悲鳴のような声を上げ先輩の言葉を否定する。

すると先輩は2枚の黒い羽根を取り出した。

 

「これは彼らの羽根よ貴方ならわかるでしょ」

 

その羽を見て女堕天使は言葉を失う。何か言おうとするが言葉が出ない様子だ。

口をパクパクとさせまるで金魚だ。

というか先輩が言ってた「用事」ってのはこのことか。ツンデレめ。

 

「まぁ貴方みたいな下賤な輩でも私の下僕の成長に役立ってくれたようだし……」

 

そういいつつ兵藤の方に目を向ける。兵藤はアーシアちゃんに撫でられつつ膝枕ですやすやと寝ていた。

……爆ぜろ。

 

「特別よ、一撃で消し飛ばしてあげる。安心しなさい神器はちゃんと回収するわ」

「ひっ」

 

先輩は女堕天使に目線を戻し手をかざす。

手から魔力の塊が放出され女堕天使を跡形もなく消し飛ばした。

これにて一件落着か そう思い神器をしまった瞬間、俺の意識は途絶えた。




『レッド・ポーション』
魔法
ライフポイントを500回復する
本編では上記の効果のほか現実の傷もなおせる 深さ1センチ以内、幅十センチ以内の傷ならば大体治せる
『ブルー。ポーション』
魔法
ライフポイントを400回復する
本編では『レッド・ポーション』効果はほぼ同じ ただしレッドより効果は弱い
『暗黒界の取引』
魔法
手札を一枚墓地に捨てデッキから1枚手札に加える
本作では手札に加えるカードを選択できるチートカードに
『インスタント・ネオスペース』
魔法/装備
E・HERO ネオス」を融合素材とする融合モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは、エンドフェイズ時にエクストラデッキに戻る効果を発動しなくてもよい。装備モンスターがフィールド上から離れた場合、自分の手札・デッキ・墓地から「E・HERO ネオス」1体を選んで特殊召喚できる。
『死者蘇生』
魔法
墓地のモンスターを一体自分フィールド上に特殊召喚する
本作では上記の効果のほか文字通り死者を生き返らすことができます
ただし死体が五体満足の状態で残ってない場合は蘇生できない
『二重召喚』
魔法
1ターンに2回通常召喚ができる
本作では通常召喚を1分待たずに2回続けて召喚できます
『ミラクル・コンタクト』
自分の手札・フィールド上・墓地から、融合モンスターカードによって決められた
融合素材モンスターを持ち主のデッキに戻し、「E・HERO ネオス」を融合素材とする「E・HERO」と名のついた融合モンスター1体を
召喚条件を無視してエクストラデッキから特殊召喚する。
『巨大化』
魔法/装備
自分のライフポイントが相手より少ない場合、装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。
自分のライフポイントが相手より多い場合、装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を半分にした数値になる
本作では装備した者が対峙しているものより身体能力が弱い場合、攻撃力が倍になり 弱い場合は半分になります
『バトルマニア』

相手ターンのスタンバイフェイズ時に発動する事ができる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターは全て攻撃表示になり、このターン表示形式を変更する事はできない。
また、このターン攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない。
本編では相手に自分との戦闘を放棄できなくさせる 強制デスマッチ
『E・HEROネクロダークマン』
モンスター/効果☆7
のカードが墓地に存在する限り1度だけ、自分はレベル5以上の「E・HERO」と名のついたモンスター1体をリリースなしで召喚する事ができる。
本作での変更はなし
『E・HEROエッジマン』
モンスター/効果☆7
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
本作では効果をけし代わりに馬鹿力という設定にします
『E・HEROネオス』
モンスター/通常☆7
ネオスペースからやってきた新たなるE・HERO。
ネオスペーシアンとコンタクト融合することで、未知なる力を発揮する!
『N・ブラック・パンサー』
モンスター/効果☆3
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
エンドフェイズ時まで、このカードは選択したモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
本作では1分間だけ敵一人の姿・能力をコピーできる
『N・グロー・モス』
モンスター/効果☆3
このカードが戦闘を行う場合、相手はカードを1枚ドローする。
この効果でドローしたカードをお互いに確認し、そのカードの種類によりこのカードは以下の効果を得る。
●モンスターカード:このターンのバトルフェイズを終了させる。
●魔法カード:このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
●罠カード:このカードは守備表示になる。
本作では相手がドローなんてしないので敵と戦闘するときランダムで上記3つのどれかの効果を得るという設定
『E・HEROエアーマン』
モンスター/効果☆4
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外の自分フィールド上の「HERO」と名のついたモンスターの数まで、フィールド上の魔法・罠カードを選んで破壊できる。
●デッキから「HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
本作では魔法・罠破壊効果について召喚してる「HERO」と名のついたモンスターの数だけ発動中の魔法・戦術などを妨害できるということに 弱体化?
『E・HEROバブルマン』
モンスター/効果☆4
手札がこのカード1枚だけの場合、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に自分のフィールド上と手札に他のカードが無い場合、デッキからカードを2枚ドローする事ができる。
本編での変更は特になし
『E・HEROカオス・ネオス』
モンスター/効果/融合☆9
「E・HERO ネオス」+「N・ブラック・パンサー」+「N・グロー・モス」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
エンドフェイズ時にこのカードを融合デッキに戻し、フィールド上に存在する全ての表側表示モンスターをセットした状態にする。
コイントスを3回行い、表が出た回数によって以下の処理を行う。
この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ1に使用する事ができる。
●3回:相手フィールド上に存在する全てのモンスターを破壊する。
●2回:このターン相手フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターは全て効果が無効化される。
●1回:自分フィールド上に存在する全てのモンスターを持ち主の手札に戻す。
本編ではセットした状態にする効果は1分間だけ敵味方全員の武装解除にし
相手フィールド上ではなくを自分を中心とした半径50メートルの球の中いる敵に効果が適応される
コイントスは効果発動前にやっておく必要がある
『E・HERO Great TORNADO』
モンスター/効果/融合☆8
「E・HERO」と名のついたモンスター+風属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードが融合召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの攻撃力・守備力を半分にする。
本編では『兵士』がプロモーションできる範囲にいる敵の全能力を半分にする
ただし自分もその範囲にいなければならない
マジックアイテム等、すでに発動している魔法などには効果がない
ただしその発動している魔法などが術者の現状に影響されるものならその術の効果も半分になる 
要は術者の能力が半分になるから行使している術もレベルが下がるということ
地域限定型ヴァーリ君




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