決闘者のハイスクール 作:豆肉
ところで最近は生贄じゃなくてアドバンスっていうらしいね
個人的には生贄のほうが好きです
光の護封剣の効果修正しました。
目が覚めたら自分ちのベッドだった何を言ってるのかわからねぇと(ry
……生きてるみたいだしまぁいいか。とりあえず時計を見たところ時間もやばいので学校に行かねば。しかし昨日のあれはなんだったんだろう。刺されたはずの腹や潰されたはずの手が完治というか傷ひとつ見当たらないから夢という可能性もある。だが家に帰った記憶もないし……いや、夢ということにしておこう。いろいろ面倒だし。
「コウちゃん!早く学校いかないと遅刻するよ!」
部屋の前から母さんの声。
「わかってる」
制服に着替え家をでる。いつもと変わらない日常だ。ただなんとなくだが、外に出ると心なしか体が重くなった気がした。
教室に入ると後ろで男子生徒がさわいでいた。幸いでいる男子の名前は確か兵藤一誠。うちのクラスのバカ3人組の一人でエロ魔王だかエロガキっていわれてて女子から嫌われてたはずだ。実際、覗きもしたらしいし正直アイツにあまりいい感情はもてない。そういや昨日の夢に出てきた死体君、兵藤に似ていたというか兵藤だったな。夢にしたいとして出てくるってこと俺アイツのこと嫌ってたのかな。まぁいいや、どうせ夢の話だ。鞄から小さいながらも小難しそうな本を取り出し開く。
誰かと話さないのかって?両隣女子、後ろ女子、前女子、360度女子に囲まれ多状態で誰と話せと。
ただのクラスメートの女子と仲良く話せるようなコミュ力は俺は持ち合わせていない。挨拶ぐらいはするけどね。ということで毎朝この時間は読書タイムになっているスマホでゲームやってるよか好印象のはずだ。別に友達いないわけじゃないし。そいつらは朝練あるだけだし。ボッチじゃないし。ちなみに兵藤はチャイムが鳴るまで彼女がどうたらと騒いでいた。
放課後、部活はやってないのでそそくさと帰宅する。たまに俺の青春はこんなのでいいのかと思うが気が滅入るだけなので極力考えないようにしている。
「やぁ」
下駄箱のところで声をかけられた。木場だ。同じクラスではないが顔と名前ぐらいは知っている。それぐらいの有名人だ。爽やか系イケメンであり女子からの人気は絶大。まさに王子様といった感じの奴だ。
「ういっす」
「今帰りかい?」
「そうだけども何か用か?」
なぜに絡んでくるのだろうか面識はないはずなんだか。なんだか面倒なことになりそうな気がする。というか現状なってる。周りの女子がこっち見ながらヒソヒソとなんか話してるのだ。目が怖いんだけども。あれか、私たちの王子様にテメェみたいな根暗がかかわってんじゃねェみたいな感じか?
女ってこえぇ。
「少し時間いいかな?」
「大丈夫だ問題ない」
「そう、じゃぁついて来てもらえるかな」
ネタを挟んでみたがスルー。まぁわかんないよねショウガナイネ。
場所を移動するってことは結構時間をとられるのか。いやだが大丈夫といった手前やっぱりだめと断るわけにはいかない。木場についてしばらく歩いき旧校舎まできた。
ここは普通の生徒ならほとんど入ることがない場所だ。趣があるともいうが古びてて不気味だし俺はあまり好きじゃない。
というかなんでこんなとこ来たの?今更ながらヤバい感じがするんですが。まさかカツアゲか。優等生のイケメンは裏では実は悪いことばっかりしている不良だったのか。
「どうしたんだい?」
中に入ろうとしていた木場が振り向いて聞いてくる。
「いや、なんでもない」
「そうかい」
嫌な予感がするって言っても逃げるのもなぁ……もし感が外れてたら悪いし一応はついていく。
「ここだよ」
着いた先には一つの部屋。そこにはオカルト研究部と書かれていた。
こいつはクセェ!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜぇ!
さっきの想像とは別ベクトルのヤバさが伝わってくる。むしろこっちのほうがヤバい気がしてくる。生贄か、俺は生贄なのか?ブラックマジシャン召喚すんのか?いやガールのほうか。
「入ってくれ」
変なこと考えてる俺をよそに木場が丁寧に招き入れてくれる。俺が女子だったら惚れてるであろうイケメンスマイル付きで。いや、やっぱ惚れねぇわ。超絶帰りたい。このイケメンスマイルが今の俺には胡散臭い詐欺師の笑みに見える。
まぁここまで来たからには帰るわけにもいかないし意を決して入る。男は度胸である。
「いらっしゃい、草間浩次君」
出迎えてくれたのは赤髪の美女、黒髪の美女、白い小さい娘。この人達には見覚えがある。たしかグレモリー先輩だ。その隣にいるのは姫島先輩。『2大お姉えさま』とか言われてる2人だ。ソファーに座ってるのが一部の生徒に大人気の塔城小猫という1年生だったはずだ。このまえ友達が写真みせながらこの子の魅力を永遠と語っていた。正直言ってうざかった。そんでもって後ろには木場。なんだここ有名人しかいないのか。ますますこんなとこに呼ばれた理由がわからない。
「さて浩次君」
「はい、なんでしょう」
動揺を隠して平然としているふりをする。なんとかここから逃げ出せないものだろうか。
「私たちオカルト研究部はあなたを歓迎するわ。悪魔としてね」
……あぁこれ駄目なやつだ。
「お疲れ様でしたー」
回れ右をしてとっとと帰ろう。予想通りろくな事じゃなかった。憧れのお姉さまは電波さんだったか。いやはや残念だ。ショックだから全力で帰ろうあったかハイムが待っている。
「ちょ、ちょっと待って!」
後ろでグレモリー先輩が静止するように言うが無視だ。これ以上関わるべきでないと俺のゴーストがささやくのよ。こんなところにいられるか!俺は家に帰るぞ!
「待ってもらえるかな、話だけでも聞いてほしんだけど」
「木場ァ……」
目の前に木場が立ちはだかる。出入り口はここだけ。つまり木場を倒さんと帰れないというわけか。ならやってやろうじゃないか!我が道を妨げるものは一切合財倒すのみだ!
「よかろう、ならば戦争だ!」
木場も不穏な気配を感じ取ったのかどこからともなく出した剣をかまえる。というかその剣かっこいいな。なにかイケメンは使う武器もかっこいいのか?しかし気配を感じとって即座に構えるって普通の人間じゃできないぞ。だが手練れだろうと関係ない。こちらの準備はとうに整ってるんだよ!
「だが遅い、はるかに遅いぜ!!手札より『光の―」
「うるさいです」
「ゴベェッ!」
背後からの刺客が俺を襲う。声からしておそらく塔城ちゃんだろう。宣言阻止とかマジでやめてほしい。だがしかし!こんなものでは気絶せんよ!
「まだだ、まだ終わらんよ!皆既日食のいだだだだだだっギブ!ギブ!」
「大人しくしてください」
塔上ちゃんに関節を極められ倒れこむ。力強いね君。というかここ最近女の子に痛めつけられてばっかりだ。半分は夢の中だけどさ。
「えーと、とりあえず話だけでも聞いてくれないかしら?」
俺の前にしゃがみ込みグレモリー先輩がきいてくる。その体勢じゃパンツ見えてますよ。相変わらず派手だなぁ。俺の視線に気が付いたのかニンマリと笑みを浮かべるグレモリー先輩。
「話を聞いてくれたら、もっとよく見せてあげてもいいけど?」
「いえ、えんりょ―」
「不潔です」
「痛いっ折れる折れる!」
そういいながら塔上ちゃんが力を込める。遠慮するって言おうとしたじゃん!直ぐ暴力に頼ろうとするのは悪いことだぞ!というか真面目に痛い冗談抜きで、関節が立てちゃいけない音立ててるからミシミシ言ってるから。
「はいはい、いったん落ち着きましょう」
パンパンと手をたたき誰かが静止をかける。声からして姫島先輩だろう。とりあえずいまだに俺の関節極めてる塔城ちゃんどうにかしてください助けてお願い。
「小猫ちゃんは彼をそのまま抑えててね」
「わかりました」
神は死んだ。なんで助けてくれないのん。いいかげんはなしてくれないとヤバいんだが。手の感覚がなくなってきてるんですけど。
「まずここに呼ばれた訳を説明しますね、部長」
「そうね、最初に言っておくべきことは私たちはあなたの敵ではないということ、としてこれから話すことはすべて本当のことということよ」
それからグレモリー先輩は今の俺の状況、自分たちについて、そして俺を殺した女のこと等々を説明してくれた。
わかったことは昨日のあれは夢ではなく本当で、俺は1回死んでグレモリー先輩の眷属として悪魔に転生させられた。俺のほかにも兵藤が眷属になった。俺たちを殺したのは堕天使でそれは兵藤の持つ神器というものを危険視したため兵藤を襲い、俺たまたま巻き込まれたとのこと。そして俺の使う異能も神器によるものだということ。
「いきなりこんなことを言われても混乱するだろうけど最初に言った通り全て本当のことよ」
悪魔とか何とかは置いといて言ってることが本当ならグレモリー先輩は俺の命を救ってくれたわけだしお礼を言わねば。
「えっと、とりあえず、命を救っていただきありがとうございました」
グレモリー先輩がハトがまめ鉄砲くらったような顔になった。そんなおかしなこと言っただろうか。
「……私は確かにあなたの命を救ったわ、でもあなたに無許可で悪魔にし、自分の眷属にした。」
「それでも、ですよ」
「……」
なるほど。グレモリー先輩は俺を勝手に悪魔にしたことを俺が責めると思ってたわけか。そんなことを気にしてるということは少なくとも悪い人ではないのだろう。
まぁこれからいろいろ大変なんだろうとは思うが、それでも死ぬよかマシだろうし楽観的だが、それでもこの人の元なら何とかやっていけそうだしな。
「まぁこれからよろしくお願いしますってことで」
「……えぇよろしくお願いするわ」
「それじゃまず自己紹介しましょうか」
後ろで待機していた姫島先輩がそういい前に出る。どことなく嬉しそうなのは気のせいだろうか。
「ではまず私から、名前は姫島朱乃と申します。以後お見知りおきを。ちなみに『女王』をやっていますわ」
「僕は木場祐斗、君と同じ2年で『騎士』をやっているよこれから宜しくね」
「塔上小猫、1年生『戦車』をやっています、宜しくお願いします」
「リアス・グレモリーよ。あなたの『王』でオカルト研究部部長。歓迎するわ浩次」
「草間浩次です、2年でこれから『兵士』でしたっけ?、とにかく頑張るのでよろしくお願いします。ところで塔城ちゃんはいつ俺を放してくれるのでしょうかね」
「あらあら、あまりに自然だったので忘れてましたわ」
「え、ちょ姫島先輩?」
副部長が冷たいです。本当にここでやっていけるのだろうか心配になってきた。
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