決闘者のハイスクール   作:豆肉

10 / 27
やっと話が進みます。そしてカードもでてきます
焼き鳥さんって服も修復できましたっけ?
主人公がどうしようもないやつになっていく


第九話

昨日の晩のことをまとめる。カオス。

母さんたちを黙らせた後、詳しいことは明日部室で説明すると言い先輩たちは帰って行った。

何が何だかわけわからなかったが悩んでもしょうがないのでいつも通り精霊界にいき稽古をつけてもらいベヒーモスに追われ、寝た。

そんで翌日の放課後、部室の空気が最悪です。

事の起こりは数分前。

部室にはいつものメンバーと昨日のメイドさんがそろっていた。

そして部長が俺たちに伝えることがあるといい口を開こうとした時。

部室にいきなり『ふぇにっくす』とかいうフェニックスのパチモンがあらわれたのだ。そこからがいけなかった。

 

「ふぅう、人間界は-」

「『煉獄の落とし穴』!」

 

いきなり現れた知らない魔法陣、さらに不快な気配を察知し俺は反射的に神器を発動。

現れた赤いスーツをきた男を煉獄にたたき落としてしまったのだ

そして後から現れた赤スーツ男の眷属の女子たちに主人を戻せと武器を向けられ

死者蘇生を使ったが発動しない。

なんでも彼は不死らしく、そのため死者を生き返らす死者蘇生はつかえない。というか死体がないからどの道できないのだが。

そこで俺が「ならどうしようもない」と冗談をいうと眷属の子たちが襲ってきた

即座に『レベル制限B地区』を発動。

そして今に至る。

 

「ライザー様を返せ!!」

 

眷属の中じゃ一番大人っぽい人が涙目になりながら叫ぶ。後で聞いた話だと彼女は『女王』らしい。他の眷属たちも俺を親の仇のように睨んでる。実際、このままじゃ主の仇になるんだけどさ。

 

「浩次、本当に手はないの?」

 

グレモリー先輩が不安そうに聞いてくる。他の仲間たちもどうしていいかわからない様子だ。ただ朱乃先輩はなんとなくだがこの状況を楽しんでるように見えた。

しかし、赤スーツ男を戻すカードねぇ……

 

「う~ん……あっもしかしたら!」

「何か手があるのか!?」

 

即座に『女王』が反応する。

煉獄の落とし穴はもともとモンスターを除外するカードだ。ならば除外から復帰させるカードなら何とかなるのではないだろうか。

 

「あぁ、もしかしたらだけどな。少し待てよ……よし!『異次元からの帰還』を発動!」

 

宣言と同時に部室の天井に黒い穴ができる。

そこから赤スーツの男が落ちてきた。それを眷属たちが急いで受け止める。

予想は的中し、なんとか赤スーツの男をこちらに呼び戻すことができた。ただ異次元の帰還は1ターンのみをいう制限がつけられているためこの後どうなるかが心配だ。さらに問題なのが赤スールの男は傷はないが服は8割がた消失、その上意識がない。

流石に悪いと思うので謝っておこう。ただ何故かこいつには誠心誠意謝る気が起きない。

 

「Hey!大丈夫か兄さん、悪かったな……返事がないただの屍のようだ」

「貴様あああああああああああ!!」

 

『女王』が怒声を上げる。軽いジョークだってのに冗談が通じない悪魔だ。

3時間後、俺の懸命の治療により赤スーツ男が目覚めるまで眷属の子たちに殺してやると言わんばかりの視線を送られ続けた。

 

 

 

 

「この下級悪魔がよくもやってくれたなああああ!!!」

 

赤スーツ男は起きてからひたすらに俺を罵倒し続けている。

B地区の効果により攻撃ができないからしょうがないとはいえ言っては悪いが滑稽である。

 

「ライザー様落ち着いてください」

 

メイドさんの一言により赤スーツ男改めライザーが黙る。だがこちらに向ける殺意むき出しの視線はそのままだ。

それからライザーはグレモリー先輩の婚約者であること、そしてグレモリー先輩はそれを嫌がってること、しかしその婚約は家の取り決めでそう簡単には破棄できないことなどが語られた。

そんで今回ばかりは異次元からの帰還のターン制限は適応されてないっぽい。

 

「リアス、わかってくれ、これは悪魔社会のためなんだ。それに君をあんな礼儀もしらない猿のいるところに居させるわけにはいかない」

 

こっちを一瞬見て嘲笑う。やばいな……すごく煽りたい。

 

「その猿に負けたあなたは……あっ(察し)」

「猿、なにが言いたいんだ?」

「もしかして:焼き鳥」

「このぉおおおおおおおお!!」

 

おっと口が滑ってしまった。

 

「そうね、浩次の言う通りよ。私の下僕に負けるような男とは結婚できないわ」

 

先輩が好機とばかりに畳み掛ける。

 

「ならばレーティングゲームで決着をつけてはどうでしょう」

 

横からメイドさんが口を挟んできた。レーティングゲームとはなんだろうか。

 

「ライザー様が勝てばリアス様の眷属より強いことが証明され、リアス様が勝てば先ほどの言い分が通ります」

 

レーティングゲームが何かはわからないが、どうやら戦う必要があるようだ。

 

「俺が負けたのは不意打ちだったからで正面から戦えばまず負けることはない!」

「ならばそれをゲームで証明してくださればなにも問題はありません」

 

ライザー改め焼き鳥が反論するが即座に論破される。

 

「リアス様もそれでよろしいですね」

 

メイドさんがグレモリー先輩にも了承を得ようとする。

 

「えぇ、それでいいわ」

 

グレモリー先輩もあっさりとそれを了承する。それからレーティングゲームの説明をされ。こちらはまだレーティングゲームを慣れてないため10日の猶予もらった。

明日にでもと焼き鳥が言ったが煽ったらあっさり猶予をくれた。話がまとまるとメイドさんと焼き鳥と愉快な眷属たちは帰って行った。帰り際、焼き鳥に「貴様だけは必ず俺が倒す」的なことを言われたがそれ負けフラグじゃなかろうか。

 

「めずらしいね、君があんな態度をとるなんて」

 

木場が話しかけてくる。

そうだろうか、俺は基本こんな感じだと思ったのだが。

 

「そうですね、浩次君らしくないように思えました」

 

朱乃先輩にも同じようなことを言われる。

しかし朱乃先輩ニコニコと機嫌がよさそうだ。

 

「そうね、でもあのライザーのスカした態度を崩したのはお手柄よ、浩次」

 

そう言い後ろからグレモリー先輩が抱きついてくる。

背中に柔らかい感触がががが。……この先輩は少しスキンシップが過ぎるのではないだろうか。

 

「あっ!テメェ浩次!部長のおっぱいを堪能できるとかうらやまけしからん!代われ!」

 

さっきまでフリーズ状態だった兵藤が俺が抱き着かれている光景を見て再起動する

お前にはアーシアちゃんがいるだろ。

見てみろ、微妙な顔して自分の胸を見てるぞ クソ羨ましい。

あれ?小猫ちゃんの目がゴミを見る目になってるぞ、残酷な目だ……

『かわいそうだけど明日の朝には焼却されてしまう運命なのね』ってかんじの!

とりあえず冗談は置いといて。

 

「先輩、とりあえず放して そんでこれからどうするんです?」

 

10日の猶予をもらったが俺を含めイッセー、特にアーシアはまだ戦闘にすらろくにしたことがない素人。それを戦えるまでにするには10日というのは短すぎる。

 

「そうね、今日のところは解散よ明日から行動を開始するわ」

 

そういうことで今日は解散することになった。俺が帰ろうとしてると朱乃先輩に話しかけられた。相変わらずニコニコしている。

 

「さっきの話の続きなのですけど……」

 

さっきの話とはなんだろう。

 

「浩次君のライザー様への態度のことですわ」

 

俺の心を呼んだかのように言ってくる。エスパーかこの人。

 

「態度って・・・俺はいつもあんなんですよ」

「そうですか、ふふふっ」

 

俺のそっけない態度も気にかけず。楽しそうに笑っている。この人はよくわからない。

なんとなく仲間を大事にしてるんだろうなということは見ていれば分かる。

でもそれ以上はわからない。故意に知られないようにしているのか、それともこういう性格なのか。おそらくそれがわからないから朱乃先輩と距離を感じているのだと思う。

 

「知っていますか?」

 

朱乃先輩がニコリとした笑顔でつづける。

 

「だいたいの動物の雄は自分のテリトリーに入ってくる別の雄を許さないんですよ」

 

いきなり何を言い出してるんだろうかこの人は。そんな豆知識を教えてどうしようというのだろう。

 

「それはなぜだと思いますか?」

 

さらに質問を続けてくる。これが初めの話とどうかかわってくるのだろうか。

 

「……そういう本能だからでしょうか?」

 

とりあえずは適当に答えとく。

 

「私はこう思うんですよ、自分の女を奪われないため……と」

 

まぁ確かにそういうこともあるんだろう。ただそれがなんだというんだ?

 

「それがなんです?」

 

俺がそう聞くとまた楽しそうに笑い出す。

 

「ふふふっ……人も同じなのではないか、ということですわ」

 

それだけいい朱乃先輩は帰って行ってしまった。

結局あの人は何を言いたかったんだろう。相変わらずよくわからない人だ……

 




『煉獄の落とし穴』

相手が攻撃力2000以上のモンスターを特殊召喚した時に発動できる。
その攻撃力2000以上のモンスター1体の効果を無効にし破壊する。
・本作ではある一定以上の実力をもった能力者以外の者が徒歩などの物理移動いがいの方法で現れた場合発動できる
その者をカード内につくられた煉獄へと落とす
『レベル制限B地区』
魔法/永続
フィールド上のレベル4以上のモンスターは守備表示になる。
・本作ではだいたい現状のイッセー以上の実力を持った者は攻撃することができなくなる
『異次元からの帰還』

ライフポイントを半分払って発動できる。
ゲームから除外されている自分のモンスターを可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外される。
・本作では上記の効果のほか異次元にをばされてしまったものを呼び戻す、また主人公が倒した敵のコピーを一時的にモンスターとして召喚、使役することができる
倒したと判断されるのは主人公、主人公が出したモンスターがとどめを刺した敵で過程において主人公がどれだけダメージを与えてようとも、とどめを刺してなければ召喚できない


話が進むといったな、あれは嘘だ
はいマジですいません

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。