加速世界の銀星号   作:ヴィヴィオ

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第5話

 

 

 

 

 ヒカルは夏休みに入り、ニコと共に無制限フィールドへと入り浸っている。理由は簡単だニコの強化訓練だ。

 

「死ぬっ、死ぬってぇええええええええぇぇぇっ!!」

「どうした? 貴様はその程度なのか! ならば死ね!」

 

目の前に居るのは巨大なエネミーを相手にニコが戦っているのだ。メタトロンをニコに譲渡しているのでなんとか戦えている。

 

「早くしろ。ヒカルは暇で他のを連れてきてしまうぞ」

「鬼ぃいいいいいいいぃぃぃぃっ!!」

「ふははははは」

 

どんどん敵を増やしてやる。ニコは必死弾幕を張っていく。エネミー狩りが終わればニコに近接格闘の訓練を施してやる。幸い、ここでは時間があるのだ。武術の修行には持って来いなのだ。殆ど休みなく戦わせてやればいやでも鍛えられる。

集めたエネミーから出たドロップで色々と強化していく。何度もぼろぼろになるにつれて夏休みの最後にはニコもそれなりの使い手になった。後は現実でも鍛えてやるか。

 

 

 

 

 数年間、徹底的に鍛えたらニコ……レイン・スカーレットも単体でもかなり強くなった。ドロップをつぎ込んで作り上げた巨大な複合型強化外装を作り上げた。そして、レインも壊れた。

 

「あはっ、アハハハハははははははははっ!! 死ねっ、死ねぇえええええええええええええええええっ!!!」

「消し飛びなさい!」

 

膨大な数の武装が展開されて砲弾とミサイルの嵐が吹き荒れ、背中に背負われている巨大な砲塔から極大なビームが放たれる。現在、レインとメタトロンの2人で操作している。

 

「ふむ。レインももうレベル8か」

「随分上がっているようだな」

「黒か。どうした?」

「会議で少しな」

「話せ」

「連中は停滞を選んだ。だから私は……」

「奇襲したか」

「姉に踊らされた」

「だが、ならば面白い。このヒカルが残りを刈り取ろう」

「やるのか?」

「ゲームに停滞だと? ふざけるな。さっさと決着を付けさせて貰う」

 

操作してレベルを一気に9へと上げる。それからレベル9を狩る。その為にまずは青や黄をから食べるとしようか。

 

「レイン、狩りに行くぞ」

「あぁ? 何処に行くんだよ」

「レギオン狩りだ。まずは青と黄だな」

「そりゃ、面白いな」

「うむ。黒、手伝え」

「わかった」

「んで、どこに行くんだ?」

「無制限フィールドに出て来る連中を片っ端から粉砕する」

 

楽しい戦いの為に無制限フィールドの中を走り回り、探したが面倒なので片っ端から黒以外のレギオンを狩っていく。そうなれば簡単だ。ヒカルを倒す為に会議が行われ、各色の王達が襲いかかってくる。そいつらを皆殺しにすればいいだけだ。

 

 

 

 

 


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