黒子のバスケifストーリー「もし緑間に彼女がいたら」   作:和泉春

9 / 10
九話です‼

甘ったるい‼甘ったるいよう‼
自分で書いててやばい、これは……ベタだ。

とか思っちゃいましたwww

でもベタとは即ち王道ということ‼

現実にありそうでない‼
ギリギリありな展開の事をいうのだぁ‼




オンパレード
フルーツケーキとエスプレッソ


妹ちゃんの思いつきにより、

只今緑間カップル尾行中…。

 

二人が小洒落た喫茶店に入って行ったので、

俺達三人も入ることにした。

 

 

「ごゆっくりどうぞ〜。」

 

 

俺達は緑間のテーブルとは壁を挟んで

隣の席に座り、

カフェラテとオレンジジュースを二つ

頼んで息を潜めた。

 

二人の会話が聞こえてくる。

 

 

「すみれ、お前はなにを頼むのだよ。」

 

「うーん、そうだなぁ…。

あ、これ。このケーキ美味しそう。

真太郎は?」

 

「そうだな…。」

 

「お汁粉はないよ?」

 

「分かっているのだよ!!」

 

 

彼女さんの笑い声がはっきりと聞こえる。

 

 

なんか…カップルというより、夫婦だ…。

 

 

俺は苦笑いをせずにはいられなかった。

 

目の前では妹ちゃん二人が小声で話している。

 

 

「梨沙ちゃんのお兄ちゃん、

なんだか楽しそうだね。」

 

「うん!!すみれお姉ちゃんも優しいよ。

前お家に遊びに来たことあるんだ。」

 

「えっ、そうなの?どんな感じだった?」

 

「もう本当に、ラブラブって感じだったよぉ!!」

 

「へぇ〜!!」

 

 

女の子は本当に、恋バナが好きだよなぁ…。

 

ってか、ラブラブってどうラブラブなんだ?

 

そもそもその言葉の意味を

分かっているのだろうか…。

 

 

しばらくすると、

緑間達のテーブルに

小さなフルーツケーキとコーヒーが二つ

運ばれて来た。

 

フルーツケーキは

彼女さんが頼んだものだろうか。

 

可愛らしいケーキだ。

 

彼女さんはケーキの端を切り取って

自分の口へと運んだ。

 

 

「ん〜‼美味しい‼」

 

「そうか、それなら良かったのだよ。」

 

「真太郎も食べる?」

 

「ちゃんと全部食べるのだよ。

美味しいのならば、

余計もらうわけにはいかないのだよ。」

 

「硬い事言わない、

私がいいって言ってるんだから。

はい、あーん♪」

 

「だからすみれ………お、美味しい…。」

 

「でしょー?あ、真太郎、口ついてるじゃない。」

 

彼女さんは緑間の口元からクリームを

人差し指ですくい取ると、自分の口へと持っていく。

 

 

ペロッ

 

 

「!?」

 

「!?」

 

「!?」

 

「!?」

 

 

妹ちゃん二人に俺、緑間は目を見開いた。

 

 

「すみれ……場所をわきまえるのだよ。」

 

 

 

え、場所わきまえればいいんだ?

 

ってかなんでそんな冷静なの?

 

しかも呆れてるよね?

慣れてるの?ねぇ慣れてるの?

 

 

 

「んー?別にいいじゃない。

真太郎、そのコーヒーちょっと頂戴?」

 

「ん?これか。苦いぞ?大丈夫か?」

 

 

 

しかも緑間、お前甘いもの好きじゃなかったっけ?

 

お汁粉LOVEじゃなかったっけ?

 

 

 

「うん、ありがと……ホントだぁ。

にがぁい…エスプレッソ?」

 

 

 

しかもエスプレッソ!?

 

それコーヒーでいっちばん苦いヤツじゃねぇの!?

 

マジか‼

 

 

 

「あぁ、最近は苦いものにハマっているのだよ。

そっちのカフェモカも貰っていいか。」

 

「いいよ、はい。」

 

 

緑間はカフェモカのカップを受け取ると、

迷いもせずに口にそれを運んだ。

 

 

「……カフェモカもいいな。」

 

 

緑間はカップを皿の上に置いてフッと微笑んだ。

 

緑間のこんな微笑みは俺は一度も見たことがない。

 

 

「…そう?ふふふっ。」

 

「何を笑っているのだよ、すみれ。」

 

「ふふふっ、真太郎かっこいいなぁって思って。

その優しい顔、好き。」

 

「…すみれ。」

 

 

緑間は彼女さんの手を取り、手の甲に口づけをした。

 

 

「煽るな、ばかめ。」

 

「えへへへ…。真太郎は意地が悪い。」

 

 

顔を真っ赤にした彼女さんが頬をかいた。

 

 

「フン、ここがカフェでよかったのだよ。」

 

 

二人の甘ったるい会話と

彼女さんの笑い声が聞こえて来て、

聞いてるこっちが恥ずかしくぬるほどだった。

 

 

「……なんなんだ…。」

 

 

よく平気でそんなこと出来るな。

 

中学の時ニ、三回ほど

付き合ったことはあったけど、

ここまで甘々な展開になる事なんか

一度もなかった。

 

 

ふと机に伏せた顔を上げると、

妹ちゃん二人も机に顔を突っ伏していた。

 

 

「…ド、ドンダケ。」

 

「…ドンダケ。」

 

「そんな言葉

どっから学んで来たんだお前ら。」

 

 

流石に妹ちゃん達にも

ハードルが高かったらしい。

 

俺は妹ちゃん二人を家に帰し、

緑間の尾行を再び開始した。

 

 

なんか面白い。

 

 

ただ、それだけの理由で。

 




第九話 フルーツケーキとエスプレッソ
を読んでいただきありがとうございます!!!!!

甘かった…w


これからも頑張りますのでよろしくお願いします!!!!!

感想、評価などして頂けると嬉しいです!!!!!

次話もお楽しみに!!!!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。