黒子のバスケifストーリー「もし緑間に彼女がいたら」   作:和泉春

3 / 10
第三話です‼

本当に本編ではあり得ない緑間っぷりですね‼

自分で書いてて「マジかよw」って思いましたw




嫉妬と策士

俺たちがいろいろと小声(もはや小声ではない)で

盛り上がっていると、

それに気づいた緑間が目を尖らせて振り向いた。

 

 

「五月蝿いのだよ‼

あっちへ行っていろ高尾‼」

 

「えぇ!?何で俺だけ!?」

 

「いや高尾、

五月蝿いは俺たちにも言ってるぞ

きっと。…って宮地!?」

 

 

宮地さんは悪魔のようなオーラを放ちつつ怒りをあらわにした。

 

 

「五月蝿い、だぁ?

てめぇ彼女いるからって調子乗ってんじゃねえぞ‼

何でお前なんかに彼女が出来んだゴラァ‼‼

木村ァ‼‼パイナップル‼」

 

「落ち着け宮地‼」

 

「宮地さん‼抑えて抑えて‼」

 

 

今にも緑間に飛びかかろうとする宮地さんを、

木村さんと俺が抑える。

(俺はほとんど笑ってて役に立っていないが。)

 

すると彼女さんが

俺たちの存在に気づいたようだった。

 

 

「真太郎、

お友達にひどい事言っちゃダメじゃない。」

 

「友達じゃないのだよ。

タダのチームメイト…。」

 

 

言いかける緑間を押しのけて

彼女さんは俺たちに言った。

 

 

「こんにちは。

真太郎の彼女の森本すみれです。

真太郎がいつもお世話になってます。」

 

彼女さんの優しい微笑みに

俺たちは思わず見惚れてしまった。

 

木村さんはもちろん、

宮地さんですら黙り込んでしまった。

 

大人しくなった二人は頭が冷えたのか、

練習へと戻って行った。

 

 

スゲー…。

あぁなった宮地さんを止めるのは至難の技だってのに…。

 

 

俺ははっとなって、

すぐに彼女さんに微笑み返す。

 

 

「いえいえ〜、

うちのエース様はよくやってくれてますよ〜。

なっ、真ちゃん‼」

 

 

緑間は静かにメガネをあげる。

 

続けて俺はありのままの好奇心を

緑間にぶつけた。

 

 

「んで?真ちゃん。

馴れ初め教えろよ。」

 

「嫌なのだよ。」

 

 

即答だった。

 

 

「何だよ、つまんねーなー。」

 

 

「え〜、じゃあ私が言う〜‼」

 

 

突然彼女さんが乱入して来た。

 

 

このノリは嫌いじゃない。

 

むしろ好き。

 

 

「何スか何スか〜?」

 

「えっとね〜…?」

 

 

俺は彼女さんの方へ向かう。

 

 

「すみれ‼」

 

 

緑間は叱るように声をあげた。

 

彼女さんはひゃっと声を漏らして

体を震わせた。

 

緑間はむっとした表情で俺を睨む。

 

その時、俺はピンとしたのだ。

 

 

「あれ〜?

真ちゃん、もしかしてヤキモチ〜?」

 

「なっ!?」

 

 

赤面する緑間は見た事がなくて新鮮だった。

 

俺がニヤニヤしていると、

隣にいる彼女さんも期待の眼差しで緑間を見つめていた。

 

 

ヤキモチ焼かれて嬉しいのか。

 

なるほどな〜。

 

いいカップルじゃん。

 

 

一瞬彼女さんを見て、

すぐに緑間に視線を戻す。

 

 

「だっ…だとしたらなんだ‼

離れろ高尾‼」

 

そう怒鳴ると、

彼女さんを抱き寄せて俺から遠ざけた。

 

彼女さんは緑間の腕の中におさまって

満足したような様子だった。

 

 

彼女さんって…以外と策士?

 

 

あの緑間を惚れさせるもんだから、

どんな特殊能力を持ってるのかと思いきや…上手いって訳ね。

 

 

「へいへい。

じゃあ俺、練習戻るわ。

なんも構ってあげられないっすけど、

ゆっくりしてって下さいね、彼女さん。」

 

「ありがとう、高尾くん。」

 

 

彼女さんは俺に笑顔を向けてくれた。

 

 

うっわ、やっぱ美人〜…。

 

 

思わすドキッとしてしまった。

 

この人が緑間の彼女だなんて、

未だに信じられない。

 

俺以上のモノ好きなのだろう。

 

でなきゃ、

あの緑間とやっていける訳が無い。

 

 




嫉妬と策士 を読んで頂きありがとうございました‼

これからも頑張って行くのでよろしくお願いします‼

評価、感想など頂けたら嬉しいです‼

Twitterもよろしくお願いします^ ^

次話もお楽しみに‼


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。