博麗さん家と俺   作:doll

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暗黒異変の終盤です!どうぞ!


第8話 暗黒異変~後編~

俺は真っ暗の中目が覚めた。まだ深夜なのだろうか?

慌てて回りを見渡してみると麗香が驚いた顔で座っていた

霊夢はまだ寝てる。

 

零「あ・・おはよう麗香」

 

麗「おはよう・・なのかしらね」

 

外をのぞいてみても真っ暗だ。太陽がまだあがっていないのだろうか?

 

麗「?おかしいわね・・朝・・よね?」

 

どうやら麗香もわからないようだ

この世界には時計がないんだよな・・・

しょうがない

零「えっと・・『時計』」

俺は能力で時計を作り出した

無論デシタルじゃないほうな、ここじゃ反応しないだろうし・・

 

麗「とけい?何それ?」

 

零「時間をみるためものだよ。えっと時刻は・・・朝の7時・・7時!?」

 

麗「7時ですって!?」

 

霊「??ん~・・おはよ・・??」

あ、霊夢がおきたようだな。おはようをいうべきか迷っているようだ。

首をかしげているのがたいそう可愛らしいが今はそんなところではない

 

零「あぁ、おはよう。霊夢」

しかし、朝7時だというのにこの暗さはどういう事なんだ?

まるで幻想郷中が闇に包まれたような・・闇?

 

零「お・・おい、麗香・・」

 

麗「・・・・・。」

 

零「・・麗香?」

麗香は一点を見つめて動かない

麗「・・零斗・・あれ、何かしら・・?」

 

零「・・え?」

麗香が指差す方をみるとそこには

赤と黒がまざった大きなドームみたいなのが出来ていた

零「何だ・・あれ・・・・!」

 

俺はハッと気づいた、あの闇はよくアイツの闇によく似てるんだ・・。

『ルーミア』の闇に・・・。

 

零「・・麗香・・あの闇は・・」

 

麗「わかってるわ・・ルーミアでしょ」

 

零「!!わかってたのか・・」

 

麗「・・よくわかってるわよ。そしてアイツは異変で暴れてるわ・・。」

・・麗香の顔は自分自身じゃ分かってないんだろうな。自分の顔が苦痛にゆがんでいるのを。

本当・・悔しいほどアイツは愛されてんのな。

麗「・・そして、私がアイツを・・退治しなきゃならない」

そう・・ここでは狂った妖怪、有害とみなされた妖怪は退治と決まってるんだ。

これがスペルカードがない時代か。何て・・何て残酷なんだよ・・。

 

麗「・・用意してくるわ・・。」

 

零「・・あぁ・・。」

そのあと、麗香はあの赤黒いドームへ飛んでいった

俺と霊夢は待つしかなかった、俺は霊夢を守ってやんないといけない。

 

それから何時間たっただろうか?空から暗闇が少しずつ消えていった

 

零「・・やったのか?」

 

それから、俺達はずっと麗香を待っていた。

だけど・・麗香はずっと帰ってはこなかった。

 

次の日の事だった。

紫にボロボロの麗香のリボンをわたされたのは。

紫に言われたことは・・・

麗香が死んだ事。

 

その瞬間俺の目の前は真っ暗だった。

麗香が死んだ?信じられるか!

俺は紫に食って掛かったが・・紫はただ顔をうつむけるのみだった・・。

俺は体全部の力が抜けた。

霊夢はずっと俺の隣で泣いていた。ずっと・・ずっと・・。

 

麗香はルーミアを封印したそうだ、しかしそのさいに・・殺されたそうだ。

そうやって・・麗香は死んだ。何で麗香が封印をしようとしたのか?

何で殺されたのか?そんな疑問が頭の中で渦巻いた。

紫はそのまま帰っていった。その後の博麗神社には霊夢の泣き声がずっと響いていた・・。

 

 

 

それから数日たったある日の事だ、あのルーミアの闇があった場所に突然大きな桜が咲いた。

異変かと思われたそうだが、違うらしい。でも、凄くきれいだからいいじゃないかな。という意見があったらしく、そのままおいておくらしい。

 

零「・・・綺麗だな。麗香」

俺は今その桜の木の下にいる。墓参りみたいなもんさ。

そっと花束を添えて目を閉じた。

 

紫「あら・・この桜が麗香の墓がわり?」

俺は目を開けた。後ろに振り返ると紫が傘をさしてたっていた

 

零「まぁな、どうした?何かようか?」

 

紫「・・えぇ・・貴方に人間界に行ってほしいの」

 

零「!!人間界だって?何でだ?」

しかも俺が人間界に出たら騒ぎになる、まだ知り合いだっているしな

 

紫「この前の異変で人間界に影響が出ていないか見てきてほしいの。」

どうやら人間界にもまだ妖怪がいるらしい。その妖怪が暴れてでもいたりしたら、人間界はパニックにおちいるだろうな。しかもいつ戻れるかわからないらしい。

 

紫「ちなみに拒否権は無いと思って頂戴。貴方しか人間界にはいけないからね」

この幻想郷では他にいける人はいないらしい。

まぁ、姿が独特だしな・・。

零「わかりました、いきましょう。・・人間界へ。」

霊夢を一人ぼっちにしてしまうが・・しょうがないだろう・・。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

こうして、暗黒異変は終わった。ただし、現代の巫女。

博麗 麗香の犠牲を持って・・・。

しかし、その後に咲いた桜の花は麗桜と名づけられたそうだ。

その木はまるで幻想郷を見守るかのように咲いているそう。

                         「文々。新聞より」

 

 

 




えっとミスがありましたが、ちゃんと修正します。
なんと続くかと思いきや、2話でおわっちゃったので、前編と後編に名前をかえておきます。

これで暗黒異変は終わりです!
次は説明会。
それが終われば第二期に突入です!
ここで色々はなすとネタがなくなるんで、きりますね
それでは次回も
みてください!

感想、質問、指摘、誤字など待っております。


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