博麗さん家と俺   作:doll

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第30話 斬れぬものなど

しばらく浮上を続けると、何やら上空に大きな歪みみたいなものが

あった。

まるで空にポッカリと穴があいたような感じだ。

 

「どうやら春度とかいうやつはあの穴の中にはいっていってるみたいだな」

 

 

「あれは…冥界への入り口ね、ふぅん、首謀者は冥界にいるってことか」

 

 

霊夢は俺の側から離れてふわふわと冥界の入り口の近くに行くと

陰陽玉を出現させ、一斉に弾幕をはなった

 

 

霊夢の攻撃に耐えられず、結界は簡単に音を立てて砕け散った

 

「さ、行くわよ」

 

 

いや、ごり押しすぎるだろ…もう少しこう…いや、もう何も言うまい。

 

 

冥界の中は薄暗いが、ぼんやりと明かりが灯っていて…こうなんとも幻想的で美しい場所だった。

 

まぁ、明かりが人魂じゃなければ文句無しなんだけどね!!

 

「ほぉ、やっぱり春が集まってるからか?下に比べて暖かいな」

 

 

「一体春を集めて何をするつもりなのかしら?」

 

 

「お花見でもするんですかね?」

 

 

いやいや、お花見するために幻想郷の春度を集めるやつなんているのか?

あまりにもスケールが大きすぎるだろう。

 

 

「ま、私達には関係ないことよ。首謀者を倒して、春を返してもらえば終わり。簡単でしょ」

 

 

 

「随分と堂々とした侵入者ですね」

 

 

 

「!!」

 

 

階段の上のほうから突然声が響き渡り、俺達は一斉に声のした方を見上げた

そこにいたのは、二刀の刀を帯刀し、髪の毛は色素が抜かれたかのように真っ白で、白い魂?みたいなものを側に控えさせた少女

 

 

そう、俺の記憶が確かなら、魂魄妖夢。冥界の庭師であり、剣士だ。

 

 

「誰?アンタ」

 

 

「私は魂魄妖夢。この冥界でとある屋敷の庭師をさせて頂いています」

 

 

「この異変の首謀者?」

 

 

「いえ、違います。首謀者は私の主です」

 

 

 

「ふーん、てことは簡単に通してくれたりは?」

 

 

「無論、致しません」

 

 

「やっぱりね」

 

 

 

「貴方達人間ですね?ちょうどいいです。貴方達のなけなしの春を…すべて頂きます!!」

 

 

「…だそうだ」

 

 

「今回は私がいかせてもらうぜ!!」

 

 

魔理沙はフフンッと胸を張りながら前に躍り出ると、霊夢は

 

 

「あーハイハイ、任せるわ」

 

 

めんどくさそうに、ふわふわ飛びながら俺の近くに帰ってきた

 

ちなみに俺たちは弾幕ごっこに巻き込まれないように避難済みである

 

 

 

「…いいでしょう、お相手いたします」

 

 

 

「おう!宜しく頼むぜ」

 

 

 

妖夢はすらりと帯刀していた刀を抜刀すると、魔理沙に剣の切っ先をむける

 

 

 

「本当はそちらの方とも手合わせしてみたかったのですが」

 

 

 

妖夢はちらりと霊夢のほうをみつめるが

 

 

 

「嫌よ、私は無駄な戦いはしないの」

 

 

霊夢はフンと鼻をならす

 

 

「なんだよ、私じゃ不服か?」

 

 

「いえ、失礼しました。では…改めて」

 

 

「私に斬れぬものなど……あまりない!!」

 

 

「いやどっちなんだよ!!」

 

 




お久しぶりでございますdollです!
零「何年ぶりだよ!」
んんー…一年以上かな?
零「久しぶりすぎだろ!!」
申し訳ねぇぇぇ

んんん、なんか戦闘シーンなかったらいまいち薄ぺらっくなってしまう…
零「精進あるのみだな!」
ウィッス

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