博麗さん家と俺   作:doll

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今回は聖魂のマキシさんの聖霊夜とコラボです!
長いですがゆっくりみていってね!


コラボ回!駆け抜ける神人類と俺

「あ~、ぬっくいなぁ~」

 

 

 

「そうね、昼寝日和ね」

 

 

 

縁側で日向ぼっこしながらふとあることを思い出す。

 

それはこの前、俺がとある世界で駆真と戦ったときのことだ。

 

 

 

俺は一気にふぬけた顔を引き締める

 

 

 

あの時、はっきりいってどちらの攻撃も反応できなかった。

 

もし本気だったのなら俺の首は真っ二つだったことだろう

 

そして勝負して改めて実感した。

 

駆真とは、実力も実戦の量も違いすぎる。

 

 

 

そして俺は実戦の数も少なすぎるし、力を存分に扱えていない。

 

実のところ最初に出来たパンドラボムの本当の力まで知らなかったのだ。

 

 

 

「なさけねぇなー」

 

 

 

なさけない、本当になさけなさすぎる。

 

これじゃあ霊夢を守るどころか、守られる側になっちまう。

 

それは男として……いや、恋人としてどうなんだ!?

 

これじゃあ霊力がたくさんあったってつかえなくちゃ意味がねぇ。

 

 

 

そういやパンドラボムについて調べてみろっていわれたっけ。

 

一度神話でもしらべてみるか

 

確か由来はパンドラの箱だったな

 

思い立てばすぐ行動、能力でパンドラの箱についての資料を出す

 

 

 

しばらく読んでいると、突然目の前にスキマが開き紫が顔を出す

 

 

 

「確かに届けたわよ?」

 

 

 

紫がスッと手を動かすと、もうひとつスキマが開きそこから出てきたのは

 

 

 

「よっ、修行は順調か?」

 

 

 

かつて戦った神崎 駆真だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どなたさん?」

 

 

 

霊夢が首をかしげる

 

         

 

「ほら、前にいった並行世界の目当てだった人だ」

 

 

「あぁ、あのパラ…何とかって言うところの……零斗をボッコボコにした奴ね」

 

霊夢がなんともいえぬ黒い笑みを浮かべる

 

「ちゃんと説明しただろ、いい奴だったって」

 

「冗談よ、それで?今回はどうしたの?駆真」

 

霊夢が両手を挙げてヤレヤレといった感じのそぶりを見せる

 

「初対面に呼び捨てかよ……いや、特に用はなかったんだが。あれからどんな感じなのかと思ってな」

 

「スペルカード1枚もできてないんだが」

 

 

……………。(沈黙)

 

 

「お前この長い間何してたんだよ!!!」

 

「ずっと怪我をなおしてたんだよ!!」

 

 

思いっきり叫んだせいか、両者ゼェゼェと肩を揺らす。

 

「しょうがないなぁ。まぁ、こういうのは実戦あるのみだ。案外戦ってたら目覚めることもある」

 

「おっ、俺のリベンジ戦か?」

 

「違う、お前に修行をつけてやるんだよ」

 

駆真は今までの気楽な感じから真剣な目で零斗を見据える

 

「零斗、かかってこい!」

 

 

「おう!」

 

 

「怪我しないでよねー」

 

こうして二人の弾幕ゴッコが始まる

 

 

 

「霊夢、合図を頼む」

 

「了解、行くわよ?……はじめ!」

 

零斗side

 

霊夢の合図がかかるとともに俺はすぐさま駆真と俺の距離を零にするとスペル宣言をする

 

「爆符『パンドラボム』!」

 

至近距離から放ったため、駆真は一気に吹き飛ぶが、すぐさま白虎の力を使いこちらにつっこんでくる

 

「懐ががら空きだ、白虎『百鬼夜吼』」

 

駆真は俺の懐を捕まえ、空中へほうりなげる。そしてそのあとにそのまま追いかけてくるのだ

 

「(ヤバイ!)」

 

駆真のこぶしには尋常じゃないほどに霊力が込められている。あれをくらったらひとたまりのないだろう

 

俺はすぐさまスペルカードを取り出す

 

「クッ、圧符『グラビドン・スタンプ』」

 

唱えると同時に、駆真に圧力がかかりだす

 

「なっ、スピードが落ちていく……」

 

しかもそこから弾幕が圧力の力を借りて猛スピードで落ちていく

 

駆真は今、零斗に向かうように飛んでいたので。そこからだと弾幕に突っ込んでいってしまう

 

「(横によけるとしても、この圧力じゃ思うように動かないな)」

 

駆真は白虎をとくと、今度は髪や目の色が緑に変化する。

 

駆真に弾幕が降り注ぎ、砂煙があたりを漂う。

 

砂煙が晴れて、そこにいたのは……

 

「…無傷かよ」

 

体に蛇を巻きつけ、無傷でこちらを見据える駆真だった

 

「まぁこれは一番防御力が高いからな。」

 

そういいながらスッと地面に降り立つ

 

「さて、次は俺からだ!玄武『グランド・ウェーブ』!」

 

次の瞬間、地面が荒波のように動き出す

 

「地面が…?」

 

「ボーッとしてる暇はないぞ!」

 

次の瞬間、その地面が一直線に俺に向かってくる

 

「なっ!?」

 

俺は慌ててスペルカード宣言をする

 

「圧符『グラビドンスタンプ』!!」

 

圧力や弾幕が地面を押さえ、防ぐが

 

「範囲がせますぎる!」

 

その圧力から逃れた地面の波が俺に襲い掛かる

しかも俺はスペルを発動中なので、まだスペル発動は出来ない

 

 

「ぐあっ!!」

 

そのまま俺は吹き飛ばされる

 

俺が吹き飛ばされると、

 

 

「これじゃあ隙だらけだぞ!」

 

さらに、俺が吹き飛ばされたことで俺のスペルは解除されたため、封じ込んでいた地面がまた動き出し俺に襲い掛かる!

 

 

ズガァァァン!!

 

 

 

体中が悲鳴をあげるが、それを無視して俺は立ち上がる

 

「っ…」

 

何とか持ちこたえて、よけるものの、もう気力は零に等しい

 

「(これじゃあ……何もかわってないじゃねぇか)」

 

あのフラン戦のときのように、また霊夢に守られるのか?また霊夢を悲しませるのか?

 

「これ以上負けてたまるかぁ!!」

 

俺がそう叫ぶと、懐から白いスペルカードの紙が出てくる

 

それを握り締めると、さっき調べたパンドラの箱を思い浮かべる。

 

 

 

 

 

 

「いくぜ!!これが最後のスペルだ!」

 

一気に空へ上昇すると、出来たばかりのスペルカードを掲げる

 

「いいぜ!来てみろ!」

 

駆真もすぐさま上空へおいかけてくる

 

 

「爆符『災厄の中の希望』」

 

 

俺を中心に黒色と白色の弾幕が螺旋状に放たれる

 

「災厄を黒、白を希望にたとえてるのか。だが…」

 

駆真はすいすいとよけながら言葉を放つ

 

「お前の希望はこんなものか!?」

 

ギンッとでも音がなりそうなほどに、俺を睨む

 

「……こんなものじゃないさ。まだスペルはおわっていない!」

 

 

俺が叫ぶと同時に、駆真の前に七色の弾幕が現れる

 

「霊夢の夢想封印!?」

 

夢想封印はあたりの黒白の弾幕をまとい、一気につっこんでくる

 

「なるほどな、お前の希望は『霊夢』ってことかよ」

 

目の前にせまる零斗の弾幕に、ニィッと笑みを浮かべると

 

「さぁ!全力で来い!」

 

駆真がそう叫ぶと、目の前まで来ていた夢想封印は消える

 

「何!?」

 

そのかわりに、周りに黒白の弾幕が駆真の周りを囲む

 

「フェイクか!」

 

「災厄はこういうことだ!爆!」

 

 

零斗が指をパチンとならすと、黒白の弾幕はボン!ドガン!と音を立てて爆発していく

 

駆真は驚いた顔を浮かべながら爆発に飲まれていく

 

だが、こんなもので終わるはずないだろう

 

 

「甘いぞ!零斗!」

 

白虎の姿をした駆真がまるで閃光のように突っ切ってくる

 

「これが最後の希望だ!」

 

俺が能力を発動させる

 

「なっ…」

 

駆真の前に現れたのは、先ほど消えた黒白の弾幕をまとった夢想封印だった

 

「……っ!」

 

駆真はよけようと身をひねるが、もう夢想封印は目の前にせまっている

 

「……ははっ」

 

最後に駆真は乾いた笑いを浮かべ、夢想封印が駆真に届くと同時にあたりは白い光に包まれた

 

 

 

 

 

 

「っ……」

 

今俺は地面に大の字で寝転がっている

 

足に力が入らない…霊力ももうからっぽだ。

 

いわゆる満身創痍。

いやぁ、まさか本当に夢想封印できるとはな…俺もびっくりだ

 

 

「零斗!」

 

向こうから霊夢が慌てて走ってくる

 

「大丈夫!?零斗!」

どうやら本気で心配してくれてるようで。

 

「あ~、霊夢みたら元気でた」

俺が少しからかいの気持ちをこめて本音をいうと霊夢は顔を真っ赤にし

 

「…っ…バカ」

 

顔をプイッとそらす

あ、今の凄く可愛いです

 

 

砂煙が晴れ、駆真を見てみると

 

 

「おいおい、アンタ本当に人間かよ?」

 

俺の本気を間近からうけてたはずなのに、たってるんだ。

たしかにところどころ傷というか少しボロボロになってはいるが

 

「痛ぅ……まさか本当に新しくスペカができるとはな」

 

駆真がこちらに歩いてきながら俺に話しかける

 

「だが、これだけで霊力がからっぽになってちゃ駄目だな。せっかく霊力をたくさんもっていてもちゃんとつかえなきゃ意味がない。」

 

確かに、俺の能力は結構霊力を使うが、減りが早すぎる

 

俺の前にたどりつくと、駆真は俺の胸をつつき

 

「だからとりあえず、霊力を安定させる修行をするんだな。じゃあな、俺はそろそろ帰るよ。魔理沙が心配するだろうし」

 

ニカッと笑みを浮かべ、背を向け歩き出すと

 

「あら?もうお帰りですの?」

 

突然横からスキマが開き、紫が現れる

 

「あぁ、よろしくたのめるか?」

 

「お安い御用ですわ」

 

きた時と同じ用にまた等身大のスキマが開かれる

 

 

「な、なぁ!」

 

俺が霊夢の肩をかり、たちながら駆真に呼びかける

 

「?」

 

「ありがとな!」

 

満面の笑みを浮かべ、感謝を口にする

 

「俺は何もしてないぞ?」

 

「いいんだよ、俺がかってにいってるだけだ」

 

「ふーん、そうか」

 

「…そろそろ時間ですわ」

 

紫が扇子を口元に当てながら俺達に告げる

 

 

「…じゃあな!」

 

「あぁ、またな」

 

駆真がスキマに入り込み、姿が見えなくなる

 

 

 

 

 

 

スキマの中で

 

 

「ありがとうございました、お礼をいいますわ」

 

「なんのだ?」

 

「今回と前回の戦いを得て、零斗はあきらかに強くなりました。心も体も実力も」

 

「……」

 

「まだあの子は未熟なの。零斗には霊夢を支えてやってほしいの、そう傍でいてあげてほしい」

 

「それにはまだ未熟すぎる、弱すぎるってことか」

 

「そういうことですわ、多分こちらの幻想郷では厄介なことがたくさんおこるでしょう」

 

紫は真剣な目で見つめてくる

 

「彼には霊夢を…いいえ、この幻想郷を救う光になってほしいの」

 

「ま、こちらの問題に俺が同行首を突っ込んじゃいられないからな」

 

「…そうでしたわね。さ、出口ですわよ」

 

スキマから俺の世界が見えてくる

 

俺は振り返り様に、こう言い放つ

 

「まぁ、多分だけどあいつならなれるんじゃないかな?紫の言う光に」

 

紫は豆鉄砲でもくらったような顔をすると、少しはにかんで

 

「そうね」

 

と一言放つと

 

「さ、帰りなさい。貴方の世界に」

 

「わかってるよ、じゃあな」

 

「えぇ」

 

あちらの世界の紫に分かれを告げると、俺はスキマの外に出る。

 

自分の世界にかえる

 

 




いやぁ、コラボ回は長くかいちゃいますねぇ(4000字近く)

マキシさん、コラボありがとうございました!
本当に駄文です。ごめんなさい…orz
とても書いてて楽しかったです!本当にありがとうございました!


お知らせ~

えっと、東方ばっか書いてるので、少し違う小説書きます!
詳しくは活動報告にて!

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