博麗さん家と俺   作:doll

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第21話 雨咲 光

騒がしい宴会が終わり、博麗神社には静けさが戻ってくる

 

「やっと片付け終わったわね」

 

「いやぁ、あそこまでとは。よくこれまで一人で片付けられたな」

 

食器、呑み残しのお酒、料理を片付けおえた二人は縁側で休憩をしていた

そこに、鳥居のほうに人影が現れてくる

 

「おーい、霊夢と……?」

 

向こうから現れたのはもこたんいんしたおでおなじみ、上白沢 慧音さんだ

 

「あら慧音じゃないの」

 

「あぁ、異変を解決したようだからお礼にと菓子でも持ってきたんだが…」

 

菓子と聞いたとたん霊夢の目が輝く

 

「あら、悪いわねぇ」

 

あきらかにご機嫌になったな

 

「それと、霊夢。隣にいる男性はどちら様だ?多分初対面だと思うのだが」

 

「ん?あぁ。私の兄よ。」

 

「はじめまして、新藤 零斗だ。よろしく」

とりあえず自己紹介をしておくことにしよう

 

「あぁ、丁寧にどうも。上白沢 慧音だ。人里の寺子屋で教師をやっている」

 

慧音が綺麗な礼をペコリとする。

 

「人里で?…ちょうどよかった。少しお願いがあるんだが」

 

「何だ?お願いとは」

 

「どこか、働けるところはないか?」

 

そう、最近気づいたのだが、俺って完全NEET何ですよねー。

お金は霊夢が妖怪退治して手に入れたお金ですごしていたけど、妹にそんなことさせる兄ってどう思う!?

たまに妖怪退治とかもするけれど、それじゃあ霊夢の仕事がなくなるだけで全然意味がない!

なので、人里で仕事探しをしようというわけだ!

 

「なるほど、わかった。それなら里を案内するからついてきてくれ」

 

「了解、じゃあ霊夢。留守番頼む」

 

「え~……」

 

「団子かってきてやるから」

 

「いってらっしゃい!楽しみにしてるわ!」

 

はえぇな、オイ。

 

しばらく進むと……

 

「ここが私のすんでいる里だ。結構広いからな、迷わないでくれよ」

 

「子供じゃあるまいし、大丈夫だ」

 

「ふふ、そうか。じゃあいこうか」

 

慧音に案内をしてもらうと、確かに結構広い里のようだ。

江戸のような不陰気がなんともいえず、中々いいところだ

 

「号外~!号外~!『今回の赤霧異変の秘密にせまる』!見ないと損!」

 

文とは違う鴉天狗が新聞を撒き散らしていく。一体この後を掃除するのは誰なんだろうか。

 

住民A「へぇ、今回は3人解決者がいたのか」

 

住民B「何がともあれ解決してよかったよ」

 

それと同時に里はザワザワとにぎやかになっていく

 

 

俺も新聞を拾い、少し見てみると

 

「霊夢と、魔理沙、あ、俺の写真までとってやがる」

 

いつのまにとられたのかはわからないが俺の写真までのせられていた

 

何々?『新藤 零斗。霊夢の義兄。二つ名がついに登場!』だと!?

 

慌ててその欄を見ると、二つ名『最初と最後を進む者』とかかれていた

 

「おや、二つ名できたのか。まぁあまり気にしなくていいぞ。天狗が勝手につけただけだしな」

 

と慧音はまた進んでいく

 

「二つ名ねぇ……あ、ちょっとまってくれ~」

 

慌てて慧音の後ろをおいかける。

 

「さて、一回りはしたな」

 

現在地、慧音の寺子屋の前

 

現在俺は疲れすぎてへばっている。慧音はまってく疲れた様子さえ見せない。

 

「うむ、とりあえず。また明日きてくれるか?一応どこがいいか決めておく」

 

「ありがと、それじゃあ団子屋いって帰ることにする」

 

そこで慧音とわかれ、団子屋でみたらしと3色を6本かって、すぐさま上空で飛び出す

 

「急がないと霊夢おなかすかせてるだろうな」

 

時刻はそろそろ5時をさす。日もずいぶん傾いてきていた、これは本当に急がないと

 

 

 

 

 

☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神社におりたつと、俺は慌てて居間へ走り出し、障子を乱暴にスパーンとあける

 

「霊夢!遅くなってごめんな」

 

「あら、おかえり。零斗」

 

「あ、おかえりなさいー先輩」

 

「よし、待ってろよ。今飯つくるからな、霊夢」

 

「ちょっとちょっと!先輩!?無視ですか!?」

 

「俺の後輩の雨咲 光なんて知らん!」

 

「しってるじゃないですか!」

 

ギャーギャーと騒ぐ白髪の少年は、雨咲 光。俺の大学の後輩にあたるやつだ

 

「あれ?何だ本当に知り合いだったのね。」

 

「だから言ったじゃないですか!僕、問答無用でお札飛ばしてくる人始めて見ましたよ!?」

 

「だって妖力を貴方から感じたんだもの」

 

「そりゃそうだ、コイツはハーフだからな。人間と吸血鬼の」

 

霊夢が驚いた顔をする

 

「へぇ、だから妖力を感じたわけだわ。」

 

「んで、お前何しにきたんだよ」

 

俺が光に問いかけると。光は難しい顔をして

 

「それがですね、何か町を歩いてたら突然目の前にこうスキマみたいな物がグパァってひらいたんです」

 

「……まさかと思うが、その中は目玉がいっぱいだったか?」

 

「おぉ!あたりです。ギョロギョロ気持ち悪かったです」

 

 

「「紫!!!!」」

 

霊夢と俺は同時に声を荒げる

 

「あらあら、案外早くばれてしまいましたわね」

 

何もなかった空間から、紫がスッと出てくる

 

 

「彼は能力もちだもの、しょうがないじゃない」

 

「お前が神隠しの正体だったのか……」

 

「わー僕神隠しなんて初めて体験しましたよ」

 

「「お前は黙っててろ!(なさい!)」」

 

「ハイ…(ショボーン)」

 




はい!今回は零斗君の二つ名or二人目のオリキャラ、光君でした!

光はもともと魔法使いとのハーフでしたが、少し変更いたしました。
詳しくは設定にてどうぞ!
それでは次回も!

全「お楽しみにー!」光「これからよろしくお願いします!」

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