霊「た、食べてくれるかしら？」
霊夢が乙女になりますww
「よしっ、出来た！」
今日はバレンタインデー、女子が男子にチョコを渡す日なんだって
私は出来たチョコを箱にいれて、リボンで結んだ
「今日零兄が出かけてて助かったわ」
今日零兄は里へ出かけているところ、これでコソコソとしなくていいからね
「ただいま～」
あっ、ちょうど零兄が帰ってきたみたいね、よし！頑張ろう！
そして私がおかえりーと言おうとした瞬間だった。
「お邪魔するんだぜー」
「お邪魔しますー」
二人のお邪魔虫の声がしたのは。
しばらくして
「いやぁ、たまたま帰り道で二人に出会ってさ。んで俺に用事があるって言うから一緒にかえってきたんだよ」
そう零兄は告げる。
ところでその両手にいくつか見えるチョコは何なのかしら？
「ちなみに私達のじゃないぜ？」
「これか？里の娘達がさ、いつものお礼って言ってくれたんだ。たまに妖怪退治してるからだと思うぞ」
なるほど、義理チョコっていうやつね
「ふ、ふーん。そうか、それはよかった」
「？何がだ？」
「あ、あのな、いつものお礼っていうことで、これうけとってくれないか？」
魔理沙が差し出したのは、綺麗にラッピングしてあるチョコだった。いかにも本命って感じ
「お、ありがとー！」
「私からもあるんですから！」
文が差し出すのは、紅葉の形をしたチョコレート、これもなかなか綺麗
「サンキュー、また食べるよ」
はっ、渡すチャンスを逃したわ。くぅ……
そうして、二人が顔を真っ赤にしてかえっていった
「いやぁ、まさかもらえるとは思ってなかったなぁ」
そう嬉しそうに言う零兄。
やっぱりもらえるのは嬉しいわよね。
妹の私からじゃ嬉しくないかもしれないよね
あ～あ、どうしよう、このチョコ。作ったのに意味なくなっちゃった
？あれ？何で視界が滲むんだろう。こんな気持ちになったことなんてないのに。
なんでかな？すごく、すごくツライ。悔しい。悲しい。
これがやきもちっていうやつなのかな？
これが恋っていうやつなのかな？
……それならこの気持ちにもう嘘はないわよね
「零兄！」
「ん？って霊夢！？何で泣いてるんだよ」
まだ、まだ本当の気持ちは伝える勇気はないけれど
せめてチョコだけは渡してみせる！
「うけとりなさいよ！馬鹿！」
そういってチョコを零兄に投げつけた
「………」
零兄はチョコの袋に隠れて顔が見えない。
ススッと後ろに回ってみると、物凄く笑顔だった
「れ、霊夢。いいのか？これもらっても」
「もちろんよ」
すると零兄はますます笑顔になって
「すっげぇ、嬉しい！」
と私にかえしてくるのだ
思わず顔が赤くなるのも無理はない！
「文や、魔理沙に貰えたのも凄く嬉しいけど、やっぱり霊夢に貰えたことが一番嬉しいよ」
「なっ…」
益々顔が赤くなるじゃないの…こんな言葉を無自覚でいってくるのが尚更たちがわるい
「なぁ、食べてみてもいいか？」
「…いいわよ」
零兄はがさがさと音をたてながらチョコを取り出し
美味しそうにチョコをかじる
「…美味しい？」
「あぁ、すっごく！」
嬉しそうにチョコを食べる零兄を見ると少し子供っぽく見えて、微笑ましくてクスリと笑ってしまった
「ねぇ、零兄って何だか子供っぽいし、零斗って呼び捨てしてもいい？」
「？あぁ、いいぞ」
「ありがと、ちゃんと残さず食べてよね。零斗♪」
happy barentain♪
なんとなく兄弟なのに恋人って面白いかなって思いまして！
別に血は繋がってないからいいよね、うんいける
はい、話をかえました
まだ恋人にはなってません
呼び捨てになっただけです
しかしハーレムはかわらない！
零「つまり俺のsan値がけずられるんですねわかります」
まぁ、もてる零斗君に霊夢はやきもちをやくって感じでしょう
次回も！
全「お楽しみに～！！」 零「感想などまってるぞー」