家のメイドが人外過ぎて地球がヤバイ   作:ちゅーに菌

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"祝お気に入り3100越え"

なんと原作:ハイスクールD×D、お気に入り数が多い。で検索すると四番目に出てくる。

………………………………………………。

魔水晶女王を越えられて素直に喜べない作者がここにいる。






悪魔オメガちゃん改

 

 

 

ジェノバさんのメカ娘と魔女っ娘ってどう思います?という謎発言も越え、いつの間にか夏休みも半ばに差しかかった頃、私はというと無駄に日々を過ごしていた。

 

オーフィスちゃん痒いところ無い?

 

「ん…」

 

そうか、なら流すぞ。

 

現在、オーフィスちゃんとお風呂である。

 

勘違いしないで欲しいので言っておくが、私は服を着てオーフィスちゃんの頭を洗っている。

 

オーフィスちゃんは人に頭を洗ってもらうのが好きらしい。

 

というか、いつもお願いされるのだ。

 

最初の頃はまず服の脱ぎ方からわからないという酷い有り様だったが、今はそんなことは無い。

 

まあ、今と昔では体型が偉く違うのだか…。

 

『ひゅー、ひゅー、イチャイチャしてますねー』

 

………………なんですかジェノバさん?

 

ちなみに現在のジェノバさんの姿は肩で切り揃えられた金髪の女性である。

 

………今日は金曜だったな。

 

エリアスに擬態して以来、ジェノバさんはしょっちゅう擬態している。

 

どうやら、曜日感覚をつけることも兼ねているらしい。

 

よってこんな感じである。

 

 

月:ティファ・ロックハート

火:ユフィ・キサラギ

水:エアリス・ゲインズブール

木:ミネルヴァ

金:イリーナ

土日:いつものジェノバさん

 

 

のローテーションで姿を変えている。

 

ちなみに寝る前はいつものジェノバさんに戻る。

 

後、買い物以外でどこかに行くときはいつものジェノバさんに戻る。

 

要するに私の前では擬態しているようだ。

 

まあ、結局のところ私は現在進行形でイリーナのメイド服姿という、凄まじいモノを見せられているわけだ。

 

最早、慣れたが…。

 

というか最初に見た時はミネルヴァのメイド服姿が最も驚愕した。

 

一体、誰得なのだ…。いや、確かに美人だが…。

 

『いえ、大した事では無いですよ』

 

いつの間にか後ろにいたジェノバさんを見て、オーフィスちゃんが猫のように飛び上がり、一目散に洗い場から10mぐらい離れている湯船へ逃げると飛び込んだ。

 

あ、こら。まだ身体洗ってないでしょうが。こっち来なさい。

 

よし、それでいい。ちゃんと戻ってきたな。

 

『小盛り、並み盛り、大盛り、特盛ならどれが好きですか?』

 

ん? 食事の話か? なら特盛だが。

 

『そうですかわかりました』

 

そう言うとジェノバさんは目の前から溶けるように消えて行った。

 

………最早、良くあることなので今さら驚かん。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

いつのもように起床し、いつのもように朝食を取っていると決まって奉先からメールが来る。ん? ほら来た。

 

 

"今日ヒマ?"

 

 

ヒマだぞ、と…。送信。

 

夏休み中は特に補習もなく、宿題も初日と次の日の2日間で奉先とオーフィスちゃんと終わらせたため実にヒマである。

 

というか奉先よ。

 

夏休み中毎日ヒマと聞いてくるなら毎回昨日の内に次の日ヒマか聞けば良いものを…。

 

ん? ジェノバさん味噌変えたのか。

 

そんなことを考えながらふと窓から外の庭に目を移すと。

 

 

 

 

 

 

 

"庭の隅にニブルヘイム魔晄炉が建っていた"

 

 

 

 

 

 

 

………………………………。

………………………。

………………。

………ファ!?

 

いやいやいやいや待て待て待て待て待て待て待て待て!

 

ジェノバさん!? ジェノバさーん!!?

 

『はい? 何でしょうか?』

 

ちなみに今日は土曜なのでいつものジェノバさんである…ってそんなことはどうでもいい!

 

何でそんな私は何もしてませんよ?的な顔しているんですか…。

 

何を造ってるんですかあなたは!?

 

『あれは魔晄炉というもので、魔晄エネルギーという全く新しいエネルギーを生み出せるのです。魔晄炉は従来の原子力、火力、水力、風力、光力などの如何なるエネルギー生産システムよりも遥かに小型で、それら既存の全てを遥かに上回る莫大なエネルギーを生産可能なんです。勿論、環境への配慮も万全です。 ちなみに魔晄エネルギーは原子エネルギーの数倍、いえ数十倍以上のパワフルなエネルギーなんです』

 

わー、よくも魔晄炉の利点だけをペラペラと。

 

魔晄は浴びると精神に有害だとか、周囲の生き物が凶暴化するとか、魔晄エネルギーは星の命(ライフストリーム)を直接削って生み出されるとか一切言っていない…。

 

「ふむ、デメリットを1つも提示しなければ流石に怪しまれるのではないか? 折角、造ったのだからきちんと説明するべきであろうぞ」

 

ヤズさんがジェノバさんへ向かってそんなことを言った。

 

というかその口振りだとあなたも建設に協力したんですか…。

 

『チッ…星の命をちょっと削っちゃいますけど1機ぐらいなら1000年フル稼働させたとして、精々1年ぐらいしか削られないので特に問題はありませんよ』

 

え? そうなのか?

 

いや……百歩譲って庭に魔晄炉は良いとしてさ…。

 

百歩譲ってだぞ? 家の庭無駄に広いしな。

 

「ぬ? そうなのか? 余もそれは知らなかったぞ」

 

『星とは宇宙最大単位の生き物なんですよ? 魔晄炉と星を例えるのなら大木とそれに付いた1匹アブラムシです。アブラムシ1匹が大木を枯らすのに一体どれ程の月日が掛かるのでしょう? そんな話なんですよ』

 

「なるほど…」

 

なんでFF内で最も(この)設定が鬼畜&実力が鬼畜(2人)はそんなに仲が良いんだ…。

 

家の中でも頻繁に2人で何かしているところを見掛けるし…。

 

『それだというのに星学者ときたら魔晄炉のせいで星の寿命がなんだとか、ライフストリームがどうとか…アイツら星ナメ過ぎなんですよ…。初歩的なことすら知らずに星学者なんて名乗りやがりまして…そもそも星の胎内にすら行ってな』

 

ジェノバさんが昔の星の愚痴を始めた。

 

………そういえばジェノバさんってある意味、究極の星学者であり、星の研究者かも知れないな。

 

しかし、これは長くなりそうだ………。

 

………どうでもいいが、ジェノバさんは前の星(FFⅦ)の話になるとかなり長く愚痴ってくる。

 

というか、ここまでチートなジェノバさんがなぜセトラにボコボコにされ、クラウド一行の時はあそこまで弱体化していたのか非常に気になる。

 

ジェノバさんが家に来た最初の頃もそう思い、前にいた星の話を聞こうとしたのだが、全力で話をはぐらかされるので聞かないでいる。

 

全くもって謎だ………。

 

 

 

 

あっ…母さんに魔晄炉のことなんて伝えよう…。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

無事、彼の許し(事後承諾)も得て建設されたニブルヘイム魔晄炉の中心。

 

昔の星でジェノバが安置されていた部屋でセフィロスが初めてジェノバと対面した正しくその場所にジェノバは立っていた。

 

「うーん…」

 

そこにはジェノバではなく黒のワルツ3号の残骸がプカプカと安置されていた。

 

ちなみにヤズマットは今日はいないようだ。

 

「うーん…」

 

彼女が難しい表情をしている理由は単純だ。

 

黒のワルツ3号は確かにジェノバ的に見てもかなりの執念という名の精神力を持っている。

 

それを向上心と彼への忠誠心+奉仕精神に転化させれば、レーティングゲーム向きの素晴らしく有能な駒になるであろう。

 

だがだ……。

 

いくらなんでもジェノバ的に素の能力が低過ぎたのだ。

 

これではジェノバ細胞を埋め込み、魔晄を浴びせ、悪魔に転生させたとしても大した強さにはならない。

 

精々、最上級悪魔の下の方程度が程度が関の山であろう。

 

だが、ここまで破壊し尽くされていては流石のジェノバも修復に3分も時間が掛かってしまう。

 

それ以前にこの身体にはジェノバ細胞の適性が無かったため、全て机上の空論だ。

 

修復する意味すらないというのがジェノバ結論である。

 

精神はライフストリームに放り込んでも壊れないというだけに勿体無い話だ。

 

「あなたはどうしたら良いと思います?」

 

ジェノバは身体を反らすと天井を見上げた。

 

天井と言っても魔晄炉は巨大な塔のような形をしているため、かなり高さに位置する場所である。

 

そこには黒い何かが蝙蝠のように逆さになっていた。

 

ジェノバの言葉に反応してか、それは空中で身体を半回転させながら降りた。

 

着地の直前に漆黒の蝙蝠に似た刃のような悪魔の翼が開かれ、一切の音を立てずジェノバの斜め後ろに着地した。

 

それは露出度の極め低い忍の黒装束を身に纏い、黒鉄のような黒髪をボブカットに切り揃えた髪型の女性だった。

 

顔立ちは黒いマスクのせいで半分しか見えないが、美術品のように人間味の無い造り出されたような美しさをしている。

 

両目を閉じていなければさぞ目が醒めるような美人であろう。

 

身長はヤズマットより多少高く、185cmといったところだ。

 

腰には忍刀である村雨(ムラサメ)が装備され、黒い飾り気の無い鞘が部屋の光により鈍く輝いていた。

 

さらにジェノバが振るっていたのと全く同じだが、紫色の鞘に入れられた正宗(マサムネ)を肩に担いでいる。

 

「"オメガ"ちゃん」

 

「………………」

 

ジェノバが名を呼ぶとオメガの目が開かれた。

 

そこには赤色をした双眼があった。

 

だが、それはオーフィスの目の方がまだ人間的に見えるほど無機質で、光を飲み込むような暗さをした目だった。

 

しかし、悪魔オメガの最も特徴的なところはそこではない。

 

それは通常の悪魔より遥かに巨大な悪魔の翼だ。

 

通常の人型の悪魔が両翼含め3mほどが平均とすると"オメガは片翼だけで15mものサイズをしている"のだ。

 

両翼で30mというとてつもなく巨大な長さの翼をしているのである。

 

「ん? そういえば?」

 

「………………」

 

ジェノバは亜空間からメジャーを取り出すとオメガのバストに巻き付けた。

 

オメガは機械のように微動だにせず、それを受けていた。

 

直ぐにメジャーの数値は正しい値を示した。

 

"110cm"

 

それを見てジェノバは親指を立て、高らかに宣言した。

 

 

 

「"特盛です!"」

 

 

 

………………確かに特盛である。

 

圧倒的特盛である。

 

「………………」

 

「もう! オメガちゃんは何か反応しましょうよ」

 

「………………」

 

相変わらず機械のように無反応である。

 

どうやらコミュニケーション能力は無に等しいようだ。

 

「まあ、いいですけど。早速ですが、これから任務に当たって貰いますし」

 

ジェノバは亜空間にメジャーを放り込んだ。

 

「身体がダメなら代わりのを造ればいいんですよ」

 

ジェノバはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

 

「最高の身体を………ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

オメガは魔晄炉の陰からリビングの中の彼を見つめていた。

 

「………………主様(ぬしさま)…」

 

そう呟いた表情はいつも通りの無機質な表情であったが、ほんの少しだけ柔らかい顔をしているようにも見えた。

 

 

 

 

 





なまえ:悪魔オメガちゃん改
ジョブ:忍者
みぎて:マサムネ
ひだりて:ムラサメ
特性:
騎士補正
ジェノバ細胞
物理ダメージ半減
物理カウンター
いつでもリフレク
雷以外の属性吸収
雷弱点
ボス耐性
HP全快
オメガ装甲
HP+30%
ロール同調
物理攻撃+35%
開始時ATB完全
アスピル系回復UP改
攻撃してATB回復
チェーンボーナスUP改
オートブレイブ


騎士補正=回避率とすばやさにボーナス。

ボス耐性=ヤズマット並にオメガに対する障害能力が一切効かない(一部例外あり)。やっぱりアルビオンは泣いていい。

HP全快=サンダガ剣みだれ…とある特定の攻撃を受けるとカウンターに全快復する。ちなみに普通にピンチになっても使ってくる。

オメガ装甲=あらゆるダメージを2度まで防ぐ(一部例外あり)障壁が表面に張ってある装甲。2度当たり剥がされても5秒で自動的に張り直される。





"汚いなさすが忍者汚い"









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