IS学園に来た最狂の男   作:ゼニア

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連投七弾目

この小説全部携帯で投稿してたから改行が多いのかな・・・



第八話 カウンター

場所、第二グラウンド

 

理由、二組との合同での模擬戦

 

 

と、言うわけでアレからバルバトスと千冬がいなくなり、ラウラが一夏をシバくような事もなく、授業に入った。

 

 

まぁ、シャルルが何故いきなり殺されかけたのか分からず混乱しまくっていたが。

 

早々にバルバトスの恐怖を植え付けられてしまった。

 

 

そんなシャルルを一夏は心配しながら更衣室へと案内していった。

 

幸い、千冬が防いだからかセシリアや一夏のような症状は起きていなかった。

 

 

 

「では、本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する」

 

いつの間にか帰って来ていた千冬が言う。

 

キリッとしたいつも通りの顔で淡々と話すが、ボロボロであり、頭からは流血している。

 

何があった。

 

「せ、先生……?

何があったんですか?」

 

「……………………ふっ、敗北はすれどいい勝負だった」

 

(((………一体何が………)))

 

どこか清々しく笑う、千冬にみんな微妙な空気しか出せなかった。

 

(俺の姉は一体何者なんだ……

弟なのに全然わからねぇ……)

 

と頭を抱える一夏

 

それにしてもバルバトスが来てから頭を抱える回数がとても増えたね。

 

「まぁ、そんな事はいい。

今日は戦闘を実演してもらおう、凰、オルコット!」

 

そう言い千冬が鈴とセシリアを呼ぶ。

 

「な、何故わたくし達が!?」

 

「専用機持ちはすぐに始められるからだ」

セシリアが問い、千冬が答える。

 

流血しながら。

 

止血しろよ。

 

 

しかし、鈴もセシリアも乗り気ではないようだ。

 

が、千冬が二人に何かボソッと呟いた瞬間、いきなりやる気になった。

 

 

「やはりここはイギリス代表候補生、わたくしセシリア・オルコットの出番ですわね!」

 

とセシリア。

 

「まあ、実力の違いを見せる良い機会よね!専用機持ちの!」

 

と鈴。

 

二人ともやる気満々である。

 

「それで、相手はどちらに?

わたくしは鈴さんとの勝負でも構いませんが」

 

「ふふん、こっちの台詞、返り討ちよ」

 

「慌てるなバカども。対戦相手は………」

 

そう千冬が言い、上を見上げる。

 

そして……

 

 

「ぶるぁぁぁぁぁ!!」

 

ヒューーーズドン!!

 

空から落ちきた……

 

「貴様らの相手は俺だぁ……」

 

バルバトスが。

 

 

「アイツだ」

 

 

「そん、な……」

 

「ウソ……でしょ?」

 

やる気満々だった二人の顔が絶望に染まる。

 

「え、そんな……

山田先生が相手なのでは!?」

 

「え? 私? ど、どうしてですか?」

 

セシリアの言葉に山田先生が困惑気味に言う。

 

「いえ、だって原作が……

はっ!? わたくし今何と? 原作って何ですの!?」

 

いい感じに変な電波を受信していたセシリア。

 

「ふざけていないで早く始めろ」

 

「き、拒否っていうのは……」

 

「ない」

 

「ですよね」

 

逃げ道が完全に断たれうなだれる二人。

 

「ではさっさと始めろ」

 

千冬から模擬戦開始が言い渡される。

 

「くっ、鈴さん、ゲーティアさんは空を飛べませんわ

一度空へ行き、何か作戦でも考えた方がいいのでは?」

 

「そ、そうね……

でも凄い嫌な予感がするんだけど」

 

そんな事を言い二人が上空へと飛ぶ。

 

バルバトスにとってコレは後退に入るかもしれないが、女なので何もしない。

 

 

そして、上空で静止した二人は何かを話合う。

 

「どうすんのよ、はっきり言って勝てる気しないんだけど」

 

「わたくしもですわ……」

 

どうするか考える二人。

 

が、バルバトスは答えが出るまでは待ってくれなかった。

 

 

「貴様らやる気あるのかぁ!!」

 

バルバトスの斧から毎度お馴染み、極太光線が二人に目掛け発射される。

「ひっ!」

 

「来たぁ!?」

 

チープエリミネイトをギリギリかわす二人。

 

それを見て、バルバトスが……

 

「空なぞ飛ぶんじゃねぇ!!」

 

何か新カウンターを発動した。

 

二人の遥か足下にある地面に巨大な円が浮かび

 

「きゃ……!」

 

「え? なに!? 重っ!?」

 

エアプレッシャーと呼ばれる術により二人が空気の圧力で下へと引きづり落とされていく。

 

まさかエアプレッシャーがかなり離れた相手をも捉えるとは、バルバトスが出鱈目なのか。

 

そしてそのまま地面へと引き下ろされた二人に

 

「ぶるぁぁぁぁぁ!!」

 

バルバトスが赤い闘気のようなものを纏ったタックルをしかけ、二人まとめて吹き飛ばした。

 

 


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