IS学園に来た最狂の男   作:ゼニア

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この小説は大体がノリでできています。

基本的にギャグだと思うので深く考えず見てください。


のほほんさんとの絡みはいらなかったかも・・・


第二話 鋼体

「うふふふふ……」

 

不思議な笑いをあげる女が一人。

 

その名はセシリア・オルコット

 

バルバトスの圧倒的パワーに敗北した第1人目である。

 

ちなみにバルバトスには常識もあるようで、セシリアに放った最後の一撃は手加減されていたようで、美味いこと絶対防御だけを一瞬で消滅させる事だけに止まった。

 

 

「せ、セシリア?」

 

なんとなくおかしなセシリアを心配し、一夏が声をかける。

 

「あら、一夏さん

どうかなさいまして?」

一夏の方へ振り向き、お淑やかに返答する。

 

ただし瞳のハイライトはないが。

 

「あ、えぇと、大丈夫か?」

 

明らかにおかしいセシリアに冷や汗を流しながらも聞く。

 

「ふふ、一夏さん」

 

「ん? な、なんだ?」

 

「わたくし、きっともう死ぬ以外に恐いモノはなくなりましたわ」

 

セシリアが唐突にそんな事をいう

 

「え?」

 

「今なら○○を△△して□□する事も全然怖くありませんわ」

 

「セシリアァァァァ!!!!

帰って来てくれセシリアァァァァ!!!!!」

 

セシリアの肩を掴みガックンガックン揺する一夏。

 

「うふふふふふふ」

 

-----------

一夏がセシリアを揺さぶっている頃

 

 

バルバトスは……

 

「ねぇねぇ、バルバル~どうしてそんなに恐い顔してるの~?」

 

一人の少女と話をしていた。

 

「生まれつきだぁ」

 

「ふぅん、みんな怖がってるよぉ?」

 

バルバトスに恐れる所かバルバトスをバルバルというあだ名で呼ぶこの少女の名は【布仏 本音】 通称のほほんさんである。

 

天然がなせるパワーなのか千冬に続き二人目のバルバトスを恐れない人間であった。

 

 

「貴様ぁ……

何故俺をあだ名で呼ぶ?」

 

「えぇ? 格好いいでしょ? バルバルー。」

 

バルバトスの睨みに全く動じず笑顔を向けのほほんと話す。

 

「ふん……

貴様、名はなんと言う?」

 

「布仏 本音だよぉー」

 

「あの女に続き貴様も中々見所があるな……」

 

バルバトスはそう呟いた。

 

 

『嘘、のほほんさん凄い……』ひそひそ

 

『全く怖がりもしないなんて……!』

 

『私、あの子に弟子入りしてくる!』

 

『私も!』

 

『私も私も!』

 

などと言う会話をしている女子がいたとか何とか。

 

 

-----------

「織斑」

 

千冬が一夏に話かける。

 

「ん? 千冬ね、じゃなくて織斑先生、なんですか?

今、セシリアを正気に戻すのに忙しいんだけど」

 

うふふふふと笑い続けるセシリアをガクガク揺らしながら一夏は答える。

「なに、すぐに済む話だ

織斑、お前ゲーティアと模擬戦をしろ」

 

「なん……だと?」

 

雷に撃たれたかのような衝撃を受ける一夏。

 

「ゲーティアと模擬戦をすれば今よりも数段強くなれる」

 

「あんなのを、あんなのを俺にも受けろって言うのか……!」

 

一夏は汗を滝のように流しながら拳を握りしめる。

 

「き、危険すぎます!」

すると、いつの間にかやって来た一夏の幼馴染み【篠ノ乃 箒】が口を挟む。

 

「大丈夫だ、オルコットを見ろ。

傷一つないだろう」

 

「傷よりも深刻な状態な気がしますが!?」

 

やはり淡々と話す千冬。

それにツッコむ箒。

 

「織斑先生は、千冬姉は俺がセシリアみたいになってもいいって言うのか!?」

 

一夏が青い顔で涙目になりながら千冬に問う。

 

相手がバルバトスならきっと誰でもこうなるだろう。

 

「大丈夫だ、お前は私の弟だぞ?」

 

千冬が一夏を撫でながら優しい声で言う。

 

「千冬姉……」

 

「それに私はアレに耐えた」

 

「そうか、耐え……

ええええええ!!!? 千冬姉アレ耐えたの!?」

 

「私に出来てお前に出来ないはずがない」

 

「いや無理! 絶対無理! ていうか千冬姉、本当に何者!?」

 

俺の姉がこんなに凄いわけがない、と頭を抱える一夏。

 

しかし、実際お前の姉はこんなに凄いのだ。

 

「よし、では逝くぞ一夏」

 

「字が違う!

あ!待っ、助けてくれ箒いいいぃぃぃぃ………」

千冬に担がれながら連れて行かれる一夏

 

自分に助けを求めるそんな一夏を箒はどうする事も出来なかった……

 

-----------

場所、アリーナ

 

バルバトスVS一夏

 

「クソっ、拒否したのに、拒絶したのに!

何か変な力が働いて気が付いたらいつの間にか白式を展開してアリーナに立っちまってた……!」

 

「貴様が次の相手かぁ……」

 

 

一夏が世界に絶望しているのを見ながら構えをとるバルバトス

 

今回はもうすでに戦闘服を装着している。

 

「もう、いいさ、諦めた。

俺も男だ! 負ける事前提でも一撃は入れてやる!」

 

そう言い、雪片を構える。

 

「よし、二人とも準備はいいな、始めろ」

 

千冬の声が響き戦闘が開始された。

「うおおおおおお!!!!」

まず動いたのは一夏、一直線にバルバトスへと向かい、雪片を振り下ろした!

 

 

キンッ

 

 

「…………え?」

 

しばし呆然とする。

 

雪片は確実にバルバトスに当たった、当たったが弾かれた。

 

(何だコレ、何だコレェェェ!?

硬っ! すげぇ硬い!

本当に人間か!?)

 

「これで終わりかぁ……?」

 

バルバトスは一夏を見上げ問う。

 

「ま、まだだ!

う、うおおおおおお!!!!!」

 

雪片を縦横無尽に振るいバルバトスに攻撃する、が。

 

 

キン! キキン! キンキンキンキンキン!!

 

全てが弾かれて終わった。

 

「貴様に……」

 

一夏の攻撃が終わりバルバトスが口を開く。

 

「貴様に俺と闘う資格はねぇ!!」

 

バルバトスの口から出たのは怒号だった。

 

(あ、無理だな)

 

バルバトスの言葉を聞いて一夏は諦めた。

 

そして次の瞬間、バルバトスの斧から炎が溢れだし

 

「死ぬかぁ!!」

 

一夏を斬りつけ、次に斧は風を纏い

 

「消えるかぁ!!!」

 

一夏を上空に斬り上げ

 

「土下座してでも生き延びるのかぁ!!!!」

 

上空に上がった一夏を掴み膝蹴りをいれ、地面へ叩きつけた。

 

そして最後に斧から光が溢れ

 

「微塵に砕けろぉぉぉ!!!!」

 

極太光線が発射された。

 

 

 

バルバトスの餌食、二人目


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