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ネタが思い浮かばなかった短い回。
第十四話 臨海学校編 だがまだ臨海学校には行かない。
朝。
まだ生徒の殆どが寝ているであろう早朝のアリーナに人影が二人。
「ぶるぁぁぁぁぁ!!」
みんな大好きバルバトスと
「ハァッ!!」
自称バルバトスの一番弟子ラウラだった。
二人でこんな朝早くから何をしているのかと言うと、模擬戦のような特訓のような修行のような、まぁ戦いである。
ちなみにバルバトスは何時も朝早くからアリーナにいたりする。
それをラウラはバルバトスと同室であるのほほんさんから聞いており、参加したのである。
バルバトスとしても弟子がどうのこうのはいいとして、戦えるのであれば何でもいいのだ。
「貰った!!」
「俺の背後に立つんじゃねぇ!!」
ズドーン!!
もちろんの事、この戦いはバルバトスの勝ちに終わった。
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「今日は通常授業の日だ。
IS学園生と言ってもお前達の扱いは高校生だ、赤点など取ってくれるなよ」
千冬が言う。
IS学園でも数は少ないが普通の授業をする。
そんな授業でもバルバトス(32)はちゃんと受ける。
まぁ、ちゃんととは言ってもノートをとったりなどはせず全て聞いているだけだが。
というかバルバトスがノートをとる姿など想像出来ない。
「それと、来週から始まる校外特別実習期間だが、全員忘れ物などするなよ。
三日間だが学園を離れることになる。
自由時間では羽目を外しすぎないように」
校外特別実習期間、すなわち臨海学校である。
一夏とバルバトス以外は全て女子の臨海学校である。
とんだパラダイスじゃないか。
しかし、一夏は浮かない顔をしている。
まぁ、一夏だから当たり前なのかもしれない。
バルバトスは……もはや言うまでもない。
「ではSHRを終わる。各人、今日もしっかりと勉学に励めよ」
そう言って、千冬は出て行った。