IS学園に来た最狂の男   作:ゼニア

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ラウラ死亡フラグ回収回?


第十話 ラウラ暴走

場所、アリーナ

 

 

セシリア&鈴VSバルバトス

 

 

「「そんな馬鹿な」」

 

セシリアと鈴が揃ってそんな事を言う。

 

何でこんな事になっているかと言うと、二人は今度の学年別トーナメントに向けて特訓をしようとアリーナへやって来たら、セシリアと鈴が鉢合わせて、いがみ合っているとバルバトスもやって来て強制的にバルバトスの相手をさせられるようになってしまったという。

 

「くっ、何時もボコボコにされて終わるから今日は何時もより早く来て、私なりの特訓をしようと思ったのにっ……!!」

 

「わたくしもですわ……」

 

鈴が拳を握りしめ悔しそうに一筋の涙を流す。

 

そうしセシリアは色々と諦めて溜め息を吐いた。

「ていうか、一夏はどうしたのよ!?」

 

と鈴が言うが、今一夏はシャルルと用事を片付けているためいない。

 

「ぶるぁ……」

 

二人がなんだかんだと言っている内にバルバトスは準備完了。

 

二人に殺気を向ける。

 

「っ!!

はぁ、ホント最近、負ける事に慣れて来て困るわ……

私、代表候補生なのになぁ……」

 

鈴が遠くを見つめながら呟く。

 

「でもしょうがないわよね、いいわ、やってやるわよ!!

何か今日はいい予感がするし!」

 

「わたくしはいい予感はしませんが、逃げれたためしもありませんし……

やるしかないですわよね」

 

二人がやる気になりバルバトスと向き合う。

 

鈴は双天牙月を構え、セシリアはスターライトmkⅢをバルバトスへ向ける。

 

そして、2対1だと言うのに圧倒的不利の戦いが今開s

 

 

 

ドオォォォォォォン!!

 

 

 

「「!?」」

 

 

突然、超音速の砲弾が飛来する。

 

 

二人はとっさに緊急回避をし、砲弾が飛んできた方向を見る。

 

そこには漆黒の機体が佇んでいた。

 

 

ちなみにバルバトスは砲弾を避けすらしなかった、何故なら多少のダメージにさえならないから。

 

というかバルバトスの辞書には避けるという言葉はない。

 

 

話しを戻そう。

 

漆黒の機体---機体名『シュヴァルツェア・レーゲン』、登録操縦者―――

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ……」

 

セシリアが呟く。

 

「ちょっとあんた……」

 

鈴がぷるぷると震えながら、低く怒気のこもった声を出す。

 

「せっかく私達が決心したのに水刺してんじゃないわよ!!」

 

「怒るところ、そこですの!?」

 

ガーッ!と怒鳴る鈴とそれをツッコむセシリアを完全に無視し、ラウラはバルバトスだけを見据える。

 

「バルバトス・ゲーティア……」

 

「何だ、貴様は」

 

バルバトスはラウラを睨みつけながら言葉を発する。

 

「貴様が……

貴様がいるから、教官は……」

 

ラウラは俯きながら呟く。

 

「アイツ、何言ってんの?」

 

「さぁ……?

ちょっと聞き取れませんわね」

 

鈴とセシリアは首を傾げている。

 

ラウラは俯けていた顔を上げバルバトスに

 

「私と戦え、バルバトス・ゲーティア!!」

 

そう言い、右肩のレールカノンをバルバトスへと発射した。

 

 

ズドォォォォォォン!!

 

 

バルバトスへと着弾し、土煙があがる。

 

「うそっ! 当たった!?」

 

「ゲーティアさんが弾きもしないなんて……」

 

鈴とセシリアが驚き、バルバトスの方を見る。

 

 

そして---

 

 

「貴様に……」

 

 

土煙が段々と晴れていき……

 

「俺と戦う資格は……」

 

そこにはラウラへと斧を向けた“無傷”のバルバトスが立っていた。

 

 

「ぬぇぇぇぇぇぇい!!!!」

 

 

そして、斧から光が溢れ、今までに見たことがない程巨大なチープエリミネイトが発射された。


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