「あははははは……」
「うふふふふふ……」
バルバトスの班の女子は皆こうなった。
南無。
「お、織斑先生! あははうふふ症候群が!!」
何という事だ……
とうとう例の症状の名前も決まってしまった。
「いたた~
やっぱりバルバルは強いねぇ」
何と、驚く事に一人生還した者がいた。
台詞で分かるだろうが、のほほんさんである。
千冬に続き、超地球人が現れた瞬間だった。
「取り敢えず保健室へ運べ」
千冬が指示を出す。
治してやれよ。
-----------
とまぁ、バルバトスが素人に無双した後、セシリアのサンドイッチが殺人級だったりとか箒にあーんとか色々あったがバルバトス的には全く興味ない事だったので超割愛。
ある日のとある場所。
そこで二人の人物が話していた。
「お願いです、教官。
我がドイツで再びご指導を、ここではあなたの能力は半分も生かされません」
ラウラと千冬である。
「ほう」
「大体、この学園の生徒など教官が教えるにたる人間ではありません」
「なぜだ?」
「意識が甘く、危機感に疎く、ISをファッションかなにかと勘違いしている。
そのような程度の低いものたちに教官が時間を割かれるなど---」
「そこまでにしておけよ、小娘」
千冬はラウラの言葉を低く凄みのある声で遮る。
「少し見ない間に偉くなったな、十五歳でもう選ばれた人間気取りとは恐れ入る」
「わ、私は……」
ラウラの声が震えている。
「それにな、ラウラ。
私はゲーティアのいるこの学園を離れたくはないのだ」
ポツリと千冬が呟く。
「え?」
「さて、授業が始まるな、さっさと教室へ戻れよ」
そう言い千冬は歩いて行った。
ちなみに、千冬のバルバトスがいるから離れたくない発言は別に恋愛的な意味とかそんなんじゃなく、あいつとの戦いは楽しいから離れたくないんだと言う意味だったりする。
思いの他、千冬さんはバルバトスに似てきていた。
「…………ゲーティア……
バルバトス・ゲーティア……
そうか、アイツが……!」
しかし何か妙な勘違いをしたラウラは完全に標的をバルバトスに変えた。
「あ。あと弟も心配だからな」
そして去って行く千冬は思いだしたかのように呟いていた。