それでは3話です。どうぞ( ・∀・)つ
俺が目を覚ますと視界に広がる光景に驚いた。そう真っ暗闇の中だったのだ。しかし、足下は真っ白の床だ。不思議にも懐かしい感じがした。少しずつ歩いていくと男性がいることに気付いた。近付いていくと此方に気付いた。そして、その男性は指を鳴らす。
『話をしよう。あれは今から36万………いや1万4千年前だったか。まあいい』
「まあいいの!?」
俺の言葉を無視して話を続ける。
『私にとってはつい昨日の出来事だが…君にとっては多分どうでもいい出来事だ』
「どうでもいいの!?」
またしても俺の言葉を無視
『君には72通りの武器があるから何を渡せば良いのか………確か最初に渡そうと思ったのは……爪楊枝。そう、継ぎ目すら無い美しい形状(フォルム)だろ?だろ?だろ?』
そう言って真っ白の爪楊枝を差し出してくる。俺はそれを受け取る。爪楊枝が手に触れた瞬間俺の中に入っていった。
『ああ、私の名前はルシフェル。君にとっては……それより話をちゃんと聞いて──』
さっきから無視された仕返しで話の途中で言うってやった。
「ない」
『聞いてないのか。まあいい。36万4000年前に合うのだからな。何私にとっては昨日のことでも君にとっては未来の出来事だ』
男はそう言って指を鳴らした。
◇◇◇
目を覚ますと知らない天井が視界に映し出された。上半身を起こし、さっき見た夢のことを思い出す。それにしても変な夢を見た。というか俺の武器が爪楊枝ってどういうことだよ!まあ、戦いなんて滅多にないでしょ。……駄目だ昨日のことを思い出した。けどさ、爪楊枝でどうやってあんな化け物と戦えって言うの!
「というか此処何処なの!?」
「う……ぅん」
隣から声が聞こえてきた。まさかと思い横を向くと心なしか布団が盛り上がっている。人一人いる盛り上がり方だ。
『選べ
─1「布団越しに抱き付く」
─2「めくっちゃう」』
2番に決まってるだろぉぉ!!どう考えてもさっきの声からして女の人だ。めくるならまだしも布団越しとは言え抱き付いたら通報だから!
そして、俺は恐る恐る布団をめくった。女性とは予想していたが、格好までは予想していなかった。故に──
「………し…下着」
めくった布団を即座に掛け直した。思春期の男の子には朝から刺激が強過ぎる。
「ぅん、……もう朝ですか?」
女性は体を起こし、俺の方を向く。その際、目を擦る仕草がとても綺麗で見惚れでしまう。するとこの女性は見覚えがある。
「昨日は突然倒れて驚きましたよ」
その言葉により思い出した。というか化け物を覚えていながら命の恩人を忘れていたなんて何という記憶力だ。そんな事を心の中で嘆いていると、返事がなく黙っている事に心配したのか黒髪の女性は顔を近づけてきていた。俺の顔と彼女の顔の距離は数センチしかなく彼女の吐息がかかる。
「ワッ!?……だ、大丈夫。問題ない」
そう言い顔を離す。確実に俺は顔を赤くしているだろう。
「うふふ、それは良かったです。……そういえば、まだお名前を知りませんわ」
「確かに名乗っていないな。それじゃあ俺の名前は天野エルシャだ。好きに呼んでくれてかまわないよ」
「私は姫島朱乃。私の事は好きに呼んでくださいね」
互いに自己紹介を終えると俺は姫島さんに朝食をご馳走すると言われたが今日から転入する学校に行かないといけないので家に帰るので遠慮した。
幸いの事に知っている道が直ぐに見つかり家に戻れた。時間を見ると朝食を食べれる時間は無く、急いで身支度をした。。
「にゃぁ~ん」
「ん、黒、行ってきます。」
家を出る際に飼い猫の黒猫──黒がいってらっしゃいとでも言うかのように鳴いて来たのでそれに返事をし、学校に向かった。
◇◇◇
急いで学校に向かったお陰か少しだけ時間に余裕が出来た。その時間近くのコンビニで朝食と昼食を買った。
俺は再び学校への通学路に戻ろうとすると
「あら、天野君じゃないですか」
姫島さんが声掛けてきたのだ。
「さっき振りですね。姫島さん」
「そうですわね。それより天野君の転入する学校って駒王でしたか」
姫島さんは俺の転入先が駒王だと知り驚いている。俺は昨日助けた貰ったときに駒王の制服を身に付けていたのを知っているので驚かない。
「それでは学校で話した方が……天野君、昨日のことで話したいことがあるので放課後時間をとれますか?」
「大丈夫だ。問題ない」
「うふふ、それは良かったです。それでは学校に行きましょうか」
姫島さんはそう言って俺と並びながら歩く。すると、周りの駒王の男子生徒から殺気がとんできた。
『選べ
─1「男の嫉妬ほど醜いものはない。と言いながら周りの男子生徒に向かい鼻で笑う。後に男子生徒全員にどこかの湾に沈される」
─2「姫島朱乃に恥ずかしい思いをさせる」』
神よ、アナタは俺に死ねと言っているのですか?
『神は言っている、違うと』
何か聞こえた気がするけど空耳かな。選択肢は溺死か社会的に死ぬかまさに『Dead or Die』なら俺は命を残そうと思う。社会的に死んでも命があれば……クソォ。目から汗が出るぜ。それにしても恥ずかしい思いさせろって何をしたらいいのか。もしかして、その卑らしいことをしろって言うのか!?警察にお世話になれってか!?そんな事を思っていると後ろからトラックが俺と姫島さんに向かい突っ込んでくるのが見えた。拙い。
「危ない!!」
「え?きゃぁ!?」
俺は姫島さんを抱きかかえトラックの車線から外れるところまで走った。トラックそのまま塀にぶつかる。それにしても危なかった。あのまま気付かなかったら轢かれていた。
「あの……天野君…そろそろ降ろしてくれませんか?これは流石に恥ずかしいです」
「え?」
今の状況を見ると俺は姫島さんのことを俗に言うお姫様抱っこしている。今は駒王の生徒が登校する時間帯。更に加えれば事故にあいかけた。故に───注目の的と言うわけだ。
「ご、ごめん。直ぐに降ろすよ」
「い、いえ。その……助けてくれてありがとうございます」
その後、俺と姫島さんは逃げるように学校に向かった。
そして、転入初日から男子生徒からは殺気が縦横無尽に飛ばされ。女子生徒からは黄色い声で騒がれた。恐らく。いや、絶対朝の出来事が原因だ。
神よ、アナタは俺をどうしたいんですか?
『神は言っている、頑張れエルシャと』
────────
if─1「男の嫉妬ほど醜いものはない。と言いながら周りの男子生徒に向かい鼻で笑う。後に男子生徒全員にどこかの湾に沈される」を選んだ場合
俺は姫島さんに恥ずかしい思いなんてさせられない。昨日、俺の命を助けてくれたんだ。ならば、俺は修羅(死ぬ)の道を行く。
「あの姫島さんちょっと用事があるので先に行って貰えませんか?」
「?はい、別にかまいませんけど。ですが放課後の約束は忘れないでくださいね」
分かりましたと返事をし姫島さんが見えなくなるまで見送った。そして、先程から動こうとしない駒王の男子生徒に向かい
「男の嫉妬ほど醜いものはないぞ」
鼻で笑った。すると、突然横からトラックが突っ込んできて荷台に放り込まれた。放り込まれた際、複数回殴られ気絶した。
◇◇◇
目を覚ますと身動きが取れない。しかも、足はコンクリートで固められており、水上すれすれに吊されていた。
そして、俺が起きたのを確認した男が何やら合図をする。合図をして数秒俺は沈されたのだ。
『神は言っている、死ぬ運命だと』
BADEND
この頃、エルシャダイのMADにハマってる七不思議です。替え歌なんてものは大好物です。今日も何度も見て笑っておりました。興味がある方は見てみてください。
イイイイーイーイー良いノックだ♪
誤字や感想おまちしております。
この小説を読んでくださった方へ感謝感激です。