△月○日
商店街を歩いていたら女の乱馬がパンダ状態の玄馬さんを担いで走っていた。その後ろには何故か美少年が乱馬の後を追いかけている。何やってんだアイツは。
△月×日
後日話を聞きに行ったら、あの美少年と共になんと海から風林町まで走ってきたのだと言う。なんでそんな事に?そういやそんなエピソードもあった様な気がする。美少年に関しては翌日には母親が迎えに来たそうだ。
△月●日
公園の空き地で乱馬が突っ立っていた。聞いてみると良牙から果たし状が届いたから待っているのだと言う。日付が既に三日も過ぎてるのに待ってやる乱馬も律儀と言うか、友情に熱いと言うか……ま、いつものパターンなら後三日は来ないだろうが頑張れ。
△月◇日
天道道場に呼び出されたので行ってみると乱馬と良牙が待っていた。仲良く待ってるなんて珍しいと思っていたのだが、良牙は何やら困りごとがあるらしい。悩み事を話そうとした良牙だが乱馬が良牙の服を捲る。良牙の腹……腹筋の辺りに子供のイタズラの様な絵が描かれていた。えーっとなんだったっけ……コレ。名前が出てこない。俺が絶句をしていると良牙から説明が入る。
良牙の腹に描かれた落書きは『喜面流拳印術』と言う呪い(まじない)らしい。そういや、そんな名前だったな。この呪いの効果を無くすには強い奴に倒される事しか無いとの事で、良牙は乱馬に自身を倒してもらおうとしたらしいのだが失敗。それで俺に泣き付いたらしい。
正直、婆さんや爺さんを頼れよ……俺達よりも遥かに強いんだから、と思ったがストーリーの展開上そうもいかないのだろう。
良牙は「今の俺には乱馬すら勝てないんだからムースでも無駄だ」と言われたので俺は筆で喜面流拳印術の上に落書きを書き足してみた。すると見事に良牙は弱体化したのでワンパンで倒してやった。
原作であんなに苦労したのに、こんな方法で上手くいくとは正直思わなかったが案外、上手くいく物だ。乱馬は落書きを『消そう』と手拭いやタワシで擦ったらしいが俺は逆のベクトルで行ってみたが正解だったらしい。
俺がしたのは落書きを書き足す。つまり、落書きを台無しにしたのだ。こうする事で呪いの印である落書きの効力が弱まるのでは?と考えたのだが上手く行った。
こんな適当で良いのかと思いながらも上手く行ったならそれで良いや。
落書きも消えて上機嫌の良牙が夜中にPちゃんとして、あかねのベッドに潜り込もうと画策していたのでシャンプー、リンスを天道道場に泊まらせて俺と乱馬は良牙をボコボコにした。そんなんで良く硬派を気取れたな本当に!
△月◆日
乱馬が九能兄とデートすると意気込んでいた。夏の暑さに頭がやられたか?
△月□日
後日、話を聞いたら何でも願いが叶うと言う聖剣、満願丸を九能兄が所持していたから奪う為にデートとしていたと乱馬から聞いた。そういや、そんな刀があったなぁ。
因みに結果を言えば失敗。デートしたけど乱馬の願いは叶わず、無駄に精巧な作りの女乱馬と九能兄のブロンズ像が贈られたそうだ。なんて言うか……どんまい。今日はラーメン、奢ってやるよ。
△月△日
博打王キングが天道道場で賭博場を開いていた。ああ、もうこのエピソードか。取り敢えず、乱馬にババ抜きの特訓してやるか。