◯月○日
乱馬が男に戻ってから一週間。同じ体質としては、あの状態は見過ごせなかったから良かった良かった。
◯月×日
出前から帰ったら良牙が店の鍋で煮込まれていた。
何言ってんだと思われるだろう。水を被って黒子豚になっていた良牙。それを知らない婆さんが迷い黒子豚を拾ったと思い、茹で豚にしようと鍋に入れたらしいのだが、熱湯に入れられた良牙は黒子豚から人間に戻ったのだ。
婆さんは良牙を乱馬の友達と思ったらしいが、良牙はそれを否定。自分は乱馬のライバルで、乱馬を叩きのめす為に山籠りをしていたと言う。
この話って確か、良牙が『爆砕点穴』を覚える話だったな。
◯月△日
婆さんが暫く俺に店を任せて良牙を山で修行をさせてくると言ってきた。そういや、原作だとシャンプーの親父がまだ居たから店を任せていたけど、今は居ないから俺が店を任されたのか。良牙の爆砕点穴を見たかったけど、前に婆さんの爆砕点穴を見たこともあるし仕方ないか。
◯月◇日
婆さんが良牙と修行に出たとシャンプーとリンスに告げると、凄い驚いていた。二人には何も言わずに出たらしいのだが、理由はすぐに分かった。良牙が人間に戻った際に、二人共良牙の裸を見てしまったらしい。シャンプーは俺以外の裸は興味ないと言っていたらしいのだが、リンスは顔を真っ赤にして目を回してしまったらしい。シャンプーやリンスに汚れた物を見せるとは……店に奴が来たら叩きのめしてやろうと心に誓った。
◯月◆日
婆さんから店を任されて数日。今のところ、何事もなく順調だ。店の常連さんから「店長になったのかい?」とよく聞かれるが、店を一時的に任されてるだけです。
シャンプーは「まるでムース君と新婚さんみたいだね」と言われて顔を真っ赤にしていた。頼むから煽らんでください。
◯月▲日
お客さんから『新婚さんみたい』と言われてからシャンプーと少々気まずい。互いに意識してしまい目が合うと互いに逸らしてしまう。と言うかシャンプーが色っぽい目と仕草で迫るからヤバい。理性が負けそうになって楽になれと叫んでいるかの様だった。
リンスが居なかったらシャンプーの誘惑に負けていたと思う。流石のシャンプーも妹の前では迫る事はなかった。前に一度、迫ってる時をリンスに見られて三人揃って顔を真っ赤にした物だ。
◯月□日
婆さんが帰って来た。良牙は無事に『爆砕点穴』を会得した。あかねを賭けて乱馬と決闘を繰り広げたが負けてしまったらしく、また修行の旅に出たらしい。なんか俺とも戦いたがっていたらしいが、道に迷わないで店に来れるかが疑問である。そもそもシャンプーやリンスに見せたくない物を見せた恨みがあるのだ。来たら返り討ちにしてやる。
婆さんから「なんじゃ、せっかく留守にしてシャンプーとの時間を作ってやったのに何もしなかったのか?」と言われた。アンタ、確信犯か。