まいづる肉じゃが(仮題)   作:まいちん

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第193話 代償

その時―――。

草加は、自分の身に何が起こったか理解できないままだった。

 

バリバリと何かが壊れるような音がした。驚いてそちらを見ると、艦娘金剛に接続されていたアームが不自然な形で曲がっていた。

 

「ななななんあななああ」

と、叫んだのに、声が出ていない。

あまりの事にパニック状態になっていると、本当に無様な行動しか人間は取れないものだ。ただただ、バタバタと手足を動かすだけ。地面に足をつけることができずに、藻掻くだけしかできない。

 

それでも必死になって今、何が起こっているかを把握しようと努める。あまりに物事が急激すぎて、驚いてしまただけだ。冷泉になれば、なんとかなるかもしれない。入手できる情報を全て手に入れるのだ。学校で学んだ危機管理術がこんな時に生かされた。

 

そして、少し間を置いて、自分の置かれた状況を把握することができる。なんと、さっきまで意識がないように思っていた金剛が動きだし、自分の喉を右手で鷲づかみにし、あろうことかそのまま宙へと持ち上げていたのだ。

 

こんな華奢な腕の少女が、大の男を片手で持ち上げるなんて……。信じられない。少女の小さな手は、草加ののど元をしっかりと掴んでいる。

 

「ゴ、ゴホ。き……汚い手で触らないで。よくもワタシにそんな手で触れた……ネ。そんなこと、して欲しくなかった……ネ」

どういうわけか咳き込み、苦痛を感じているのか少し顔を歪めながら、艦娘が草加を睨む。その表情とは正反対の、少しとぼけたような口調。けれど、明らかにその瞳には怒りの炎が燃えている。あり得ない力を発揮している艦娘という存在に対して認識の誤りを気付かされ、自分がどうされるのか不安となり、全身に寒気が走った。最悪は力尽くでどうでもできると高をくくっていた愚かさに、今頃気付いてしまったのだ。目の前の少女は、弱々しい小動物などではなく、獰猛で凶悪な大型肉食獣だったのだ。

 

 

艦娘金剛は、時折苦しそうな表情を見せる。呼吸だって安定していない。苦しそうだ。不審に思い、彼女の様子をうかがうと、その原因がなんとなく分かった。恐らく彼女が無理矢理に、接続端子を体から引きはがしたせいなのだろう。引きはがした右腕と右肩から出血をしている。その流れ出る血の量は、軽傷とはいえないレベルだ。作業を見ていたから分かる。長い針のようなものが体内に差し込まれていたはず。それを無理矢理引きはがしたとなると、体内組織へのダメージも無視出来るようなものではないのかもしれない。

 

金剛は、痛みに耐えるような表情をするが、すぐに表情を元にもどした。

 

「テートク以外の男に触られるなんて、許せないネ」

次の刹那、宙に持ち上げられた草加は、一回転して床に叩きつけられる。鈍い音とともに硬い床に腰を激しくぶつけ、激痛に悲鳴を上げる。尾てい骨が砕けたんじゃないかと思うほどの痛みが一気に脳天まで突き抜けて行った。

「はっふ! 」

今まで感じたことのないレベルの痛みに変な悲鳴を上げ、涙が出る。いや、出るなんて生易しいものではない。吹き出して来る。

 

た、助けてくれ!

 

逃げたくても腰が抜けたようになってどうすることもできない。逃げたいというのに、全身が痺れてどうすることもできない。しかし、痛みを堪えながら少女から目を逸らすことができない。目を逸らせば、殺される! そんな恐怖が現実にあったのだ。

 

彼女に接続された機具の大半はまだ接続されたままだ。しかし、彼女の力があれば、強引に引きはがすことはできるのだろう。怒りに震える金剛の表情を見ると、少々の怪我など恐れることなく、自分を殺そうとするのではと思ってしまう。

 

未だにのど元は彼女にしっかりと捕まれた状況。その力は凄まじく、万力のように締め上げ男である草加の力を持ってしても引きはがすことなど不可能だった。怪我をしている状態なのに……彼女がどの程度の力をだしているか全く分からないゆえ、恐怖心のみが先走ってしまう。彼女がもう少し力を込めれば喉仏を握りつぶされるだろう。そんなぎりぎりの状況に置かれているのだ。

 

そして、金剛という艦娘は草加が知る艦娘とはまるで違う状態になっている。何かに追い詰められたように必死で、明らかに制御を失っている。人間には危害を加えられないという艦娘への制御など、もはや不可能であることは間違い無い。だって、明らかに手加減無しで自分を床に叩きつけたのだから。

 

不味い、実に状況は不味い。

 

艦娘がどういう存在なのか理解していないけれど、ただの女の子では無いことは、ほんの僅かの時間で思い知らされている。自分はちょっとしたスケベ心でとんでもない化け物を起こしてしまったのだ。

 

「た、……たすけて。……たすけてください」

必死になって声を絞り出す。そして、出てきたのは消え入りそうなほど情けない小さな声だ。それでも草加は懇願する。

 

「聞こえない……ネ」

 

「お、お助けください、艦娘様。命ばかりはお助けくだせえ」

何故か時代劇がかった台詞が出てきてしまう。それでも必死だから気にならない。

「こ、殺さないでくだせえ、お願いです」

涙が吹きこぼれ頬が熱くなる。鼻水が垂れ流れ、顎を伝う。口からは泡が出ているのが分かる。相当に情けなく、死ぬほど必死なのは伝わるだろうか。尾てい骨が痛くて痛くて本当に耐えられない。しかし、死ぬよりはマシだ。

目の前には世界有数の美少女が全裸で立っているというのに、そんなものなんて目に入らない。追い込まれている。

 

少し考えたような素振りを見せ、左手で指さしながら金剛が言葉を発する。彼女の指さした方向は草加の背後。つまり、システムの操作機器が置かれている場所だ。

「操作盤を動かして、ワタシを拘束している機具を外すネ。今すぐに……」

 

恐らく、彼女を拘束しているアームから体内に差し込まれた無数の針のようなもの。見ていただけでも相当な長さがあった事を覚えている。あれは単に突き刺さっただけでなく、体の内部へと深く侵入しているのだろうと予想される。つまりそれを強引に引きはがそうとすると、彼女の体も無事では済まないのだろう。右手右肩を外しただけでも彼女は結構なダメージを受けているのが明らかだからだ。

 

草加は金剛の目を見て激しく頷いた。声は出ない。強く掴まれていて、まともに発声ができないのだ。慌てて身振り手振りでそのことを伝えようとする。

 

金剛はすぐに気付いてくれた。がっしりと掴んだ手の力が少しだけ緩む。

 

「ゴホゲホゲゲホ。……はあはあ、……わあ、分かりました。あ、あなたの言う通りにその拘束を外すから、だから、だから殺さないで! 」

咳き込みながらも、必死になって叫んだ。彼女の気分を損ねないように必死だ。今や、自分の命は彼女の気分次第でどうにでもなるのだから。

 

「……わかったネ。ちゃんと、ワタシの言う事を聞いていればば、殺したりしないネ。だから、安心していいネ」

そう言うと、彼女は掴んだ手を離してくれた。

 

「はあはあ、わ、わかりました。今からその拘束具を外します。……でも」

 

「でも、何? 」

 

「ここの機械類は現在、現在、自動運転になっています。培養液を抜いたり、扉を開いたりするのは、できるんですけど。あなたを拘束具から外すということは権限外の行動となります。なんせ、貴方とシステムは直結されているわけですからね。……だから、その類いの装置類を弄るということは、システムのロックを解除しないといけないわけで……その、もちろん、ロックを解除する事は三笠様から教えられているので、できるんですけどね、……えっと。つまり、それは、その研究員である私らには与えられていない権限を行使すること、機械を止めることになるわけで……ですから」

 

「だから、どうなるネ? はっきり言ってほしいネ」

少し苛立った口調になった金剛の声を聞き、思わず悲鳴を上げそうになる。

 

「つ、つまりですね、異常操作と判断され、権限者に通知が行くことになるわけで。つまり、三笠様にここの状況が伝わるわけなんですよ」

 

「なるほどね。これが外れたら、彼女に感づかれてしまうって事ネ」

少し考え込むような素振りを見せる艦娘。

 

思い悩むようなそんな姿さえ、とても美しく気高く感じる。恐慌状態から脱して、精神が落ち着いてきたのだろうか。彼女の体を眺める余裕も出てきている。彼女に気付かれないように、横目で彼女の体をチラ見する。

クソッ……やり方を間違えた。もっと上手くやりゃあ……と後悔をしてしまう。そして、呆れる。どんな状況でも男というものはスケベ心だけは無くならないのかと自嘲気味になってしまう。

 

「分かったネ。じゃあ、操作をする前に、ワタシが着られる服を持って来て欲しいネ。一応ワタシも女の子ね。こんな格好で走り回るのは嫌だから」

 

さすがに全裸でというわけにはいかないだろうな。しかし、急に言われてもそんなのあるわけ……と口に出しそうになるが、そういえば、ここには研究者用の白衣が置いてあった事を思い出した。

 

草加はお尻の痛みを堪えながら、同じ研究室と扉一枚で繋がった研究員用のロッカールームへと移動した。歩く度に全身を貫くような酷い痛みを感じる。本当に骨折……良くても骨にヒビが入っているに違い無い。痛みを堪えながら歩くため、どうしても変な歩き方になってしまう。

 

更衣室にたどり着いて、一息つく。ここは他へと行く扉は無いから、逃げ出すことはできない。警報装置を鳴らして助けを求めようかとも一瞬考えたが、どうして金剛が培養槽から出されたのかを延々と尋問されることになるのは間違い無い。勝手に扉が開くことなど無いわけで、草加が操作したのはバレバレだ。どう考えても処分が為されるのは間違い無い。

一連の行動からして、よからぬことを企んだのは否定できない。艦娘に性的暴行を企てるなど、あり得ない極悪事項だ。処断は間違いない。……上手く立ち回らないと、自分に明日は無い。ここで騒ぎ立てても、一切の徳は無い。天に運を任せて勝負するしかないのだ。金剛が上手くここから脱出できるということに。そうなれば、ここも大騒ぎになる。そのどさくさで、なんとかできるかもしれない。

 

今は金剛の側に付くしかないか……。一人になったせいか、少しは冷静に考えられるようになったような気がする。それにしても、魔が差したのかこんな事になってしまうなんて。そんな事を考えながら、バスタオルと大きめの白衣を手にし、金剛の元へと帰る。

 

バスタオルを渡すと、彼女は自分の体に絡みつくように付着した培養液を拭き取り始める。

何なら私がやりましょうか? と声を掛けたら殺されるのは間違いないので声は掛けず、彼女に背を向けたままでじっと待っている。

 

「ふう、準備はできたネ。拘束を解除して構わないネ」

 

「了解しました」

そう言うと、草加は操作盤の元へ歩みを進める。

 

「ねえ、逃げようとは思わないのデスカ? 」

と、背後から声を掛けられる。

 

「え? そ、そんな事考えるわけ無いじゃないですか」

考えるまでもない。それは、どう考えても得策じゃないだろう。

 

「そう……。もし、逃げるなら今がチャンスネ。けど、そうしないのね貴方は……結構、利口なのネ」

感心したように微笑みかける金剛。普段なら可愛いと思えるのだろうけど、この状況では恐怖しか感じ取れない。

 

「そ、それはどういうことで」

 

「その行動は、まるで無駄な努力になるからダヨ。仮に、貴方が逃げたなら、ワタシは強引にでもこの拘束を引きはがすしかないネ。そして、ついでだけど、貴方も生かしてはおけない」

 

「ははは、ご冗談を。けれど、そんなことしたら、貴方の体にはどんなダメージがあるか」

彼女の体に接続された機器から伸びた針のようなものは、彼女の体の中奥深くにまで入り込んでいる。それを強引に引きはがそうとしたなら、彼女の体の内部がどうなるか。

 

「関係無いネ。それを恐れて貴方を追いかけなかったら、結局、またそこの桶に放り込まれて、頭の中を弄られて大切な記憶を悪い方へねじ曲げ変えられてしまうんだから。……そして、テートクの敵にさせられてしまう。そんな未来なんて、死ぬより辛い事。だったら、何としてもここから出て、どんな犠牲を出しても地上に出る。出なきゃならないの。ここは随分と地下深くにあるみたいだから、艦との接続ができないみたいネ。今のワタシのままは、何もできない。抗う術も無いネ。けど、艦が感じられる場所まで行くことができたら、そして、艦とのリンクを確立させたら、この状況を逆転できるネ。どうせ逃げられないのだから、この街を命に代えても破壊しつくすネ」

 

「それは、貴方に協力しても同じこと……なんですか」

恐る恐る……なるべく刺激しないよう問いかける。

彼女は、何を分かりきったように……と当然のように頷く。

 

「テートクの敵として利用されるくらいなら、死んだ方がマシ。そして、できる限りここの戦力を削ぎ、テートクが時間を稼げるようにするネ。テートクにとって、ワタシなんて何の役にも立たなかった価値の無い艦娘だけど、それでもテートクの役に立ちたい。何でも良いから、できることをしたいネ」

恐ろしい事を平然と答える艦娘の決意に、恐怖と戦慄を感じた。彼女は、既に死を覚悟している。意義ある死を、死に場所を求めているようにさえ思える。その覚悟は、あまりに潔く、それ以上に悲しい。

 

……そして、草加は、どういうわけか嫉妬を感じてしまう。心の中のモヤモヤが更に強まるのを感じながら、草加は準備を整える。

 

金剛の声を合図に、草加は操作盤の元へと歩み、パスコード入力後、操作を行う。数回の操作だけで幽かなうなるような音を立てて、アームが動き始めた。

アームが金剛の体から外れる際に火花が飛び散り、彼女が悲鳴を上げる。そして、どれほどの衝撃を受けたのか、へなへなと床にへたり込んでしまう。

 

「だ、大丈夫ですか」

慌てて駆け寄る。

 

「これくらい、へ……平気ネ」

草加が差し出す手に首を振り、彼女は答えた。しかし、答える顔は青ざめ、呼吸も荒くなっていた。彼女は歯を食いしばりながら立ち上がり、よろよろとしながらも白衣に袖を通し、手を震わせながらも一つ一つボタンをしっかりととめた。

 

培養液を拭ききれていないせいで、白衣が体に張り付いている。そのメリハリのきいた体のラインが強調された姿に、瞳を逸らすことができない。

 

しかし、それも瞬間的なものだった。

 

培養装置の異変を検知したのか、それとも拘束が全て外れたのを検知したのか分からないが、警報がけたたましく鳴り始めた。室内の照明が赤色となり明滅し始めたのだ。

これは予想通りの展開である。

 

「思ったより反応が早いネ……。でも仕方無いネ」

そう言うと金剛は草加に近づくと、腕を掴みねじ上げる。その力に思わず情けない悲鳴を上げる草加。

「本当はネ……テートク以外の人の汚い手で触られたなんて、穢されたなんて、生きていることさえ投げ出したくなるネ。そんな事をした人間なんて生かしておけない。今すぐにでも殺したい。……ケド、そんな貴方がいたから、ここから逃げるチャンスを得る事ができたネ。あなたのそのスケベ心も、ありえない無礼さもあえて許してあげるネ。……でも、しばらくワタシに協力しないと、この場で首をへし折るヨ。分かったデスか? 」

彼女の左手が再び草加の喉を捕らえている。声のトーンが少し低いせいか、彼女は本気であることはわかる。

 

艦娘は人間に危害を加えることはできないなんて、一体どこの馬鹿が広めたんだ! 自分は今、縊り殺されそうになっているんだ。自業自得とはいえ、あまりに理不尽な現状に腹が立つ。しかし、誰かに当たり散らすこともできない。

 

何度も激しく頷いて協力をアピールするしかない。関節をがっしりと決め、少しでも抗えば間接が外れるか骨が折れるところまで締め上げている。おまけに首を掴まれて声すら上げられない。完全に制圧されているのだ。早く開放してもらわないと窒息寸前だ。どうなるかは分からないけれど、選択肢が無い状況では、言いなりになるしかない。

 

「じゃあ、約束ダヨ」

そう言うと金剛は両手を離した。足がふらついて転倒し、しこたま尻を強打して悲鳴を上げてしまう。なんて酷い事をする女だ。しかし、怖くて文句は言えない。

 

金剛が命令する。

「この部屋のドアを開けて欲しいネ」

拒否すれば殺される。金剛と行動しても殺される。ここで艦娘を逃がしたら、大変な事になるのは間違い無い。しかし、目前の死の恐怖が勝った。慌てて扉を開ける。それに金剛が暴れ回り現場が混乱すれば、逃げ切るチャンスができるかもしれない……そんな計算も働いた。半分はやけくそだが。

 

ここは中から出るにもカードキーが必要なのを金剛も知っているようだ。仮に翻意した艦娘がいても、自力では出られないようにしているのだろう。地下深くに施設を造っているのも、艦とのリンクを絶つため? ……なのだろうか。

 

草加はドアを開放する。

幸いな事に、ドアの向こうには誰もいなかった。しかし、すでに異常を知らせるランプが明滅し、現在、異常事態であることを知らせている。

モタモタしていたら、警備兵がやってくるのは火を見るよりも明らか。一体、金剛はどうするつもりなのか?

 

金剛は右手を壁に当てた状態で目を閉じて、何か念じているように見える。一体何をしているのかは不明だが。

そうこうしているうちに警備兵が来るぞ、と急かしそうになる。彼女が暴れ回らないと、自分の犯罪行為を隠すことができないじゃないか。

やがて、金剛は瞳を開く。

 

「さて、ここから先はもう良いネ」

彼女がそう言った刹那、首筋に強い衝撃を感じた。

いろいろと殴られたり蹴られたり締め上げられたりしていた体は、あっさりと床へとへたり込んでいく。

 

彼女はしゃがみ込み、彼の手からカードを奪う。そして、ポケットを探り中の物を取り出した。

「……ワタシにいやらしい事をしようとした貴方を本当なら生かしておくなんてあり得ないけど、ワタシの拘束を解いてくれたという事で罪を許してあげるネ。運が良かったと思うネ」

 

ちょ、まてよ……。どっちにしたって、俺は金剛を逃がしたという罪で処刑されるじゃないかよ。嘆きが漏れる。本気で死を覚悟するほど怖かったけれど、もう少し一緒に居たいという自分でも理解できない感情があったりする。けれど、全ては意識が遠のいていくのと同じく消え去っていった。

走り去る金剛の後ろ姿が最後の光景となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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